百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

幸福でしかない場所。

2023年07月23日 | 百島極楽遊園地

酷暑続き、今日は大暑。

昨日は、百島まで日帰り。

ところが、福山の常石港からの始発フェリーに乗り遅れました。

尾道の向島歌港から、第2便に。

尾道大橋を渡る際に、橋の下をフェリー百風が通り過ぎていました。

やっと間に合いました❗

年齢のせいか、体力と集中力の衰えかな?

50歳代までは、福井の自宅を深夜0時に出発しても、早朝6時半の福山の常石港始発フェリーには間に合ったはずなのに、だんだんとキツくなりました。

片道約450キロ、高速道での平均時速百キロ走行の維持が出来なくなりました。

老化現象、集中力が途切れて休憩時間が増えたのです。

60歳過ぎてからは早めに23時には自宅を出発にしていたけれども、今回は、それでも予定時間をクリア出来ず、残念❗

それでも、第2便、歌からの風景も絶景、満喫、好いです。

琵琶湖よりも狭く、ヴェネチアよりも広い航路です。

実家に着いてからは、さっそく草刈りです。

水道水がずっと流れている音、グラインダーで何かを削る音が鳴り響いていました。

耳を澄ませると、何種類もの蝉の声、鳥やら虫のノンストップで続く大合唱でした。

酷暑の中、蝉やトンボ、蝶や蛾やら、彼らには熱中症とは無縁なのでしょう。

田舎が過疎になる要因の一つには知らず知らずのうちに、虫たちが人間を追い出したのかも知れません。

蝉の泣き声は、一夏限り、一度限りの命最後の求愛の声だとか。

命は、美を探す。

命は、幸福は求める。

命の探求は、好奇心、冒険。

子供の頃、思春期の頃は、都会に住みたい、東京に行きたい、そんな風に思ったものです。

東京で暮らせば、海外、外国で暮らしたい、ロンドンに行きたい、ニューヨークに行きたい、そんな風に思ったものです。

余談だけど、世界的に大ヒットした「死ぬのがいいわ」の藤井風さんの故郷は、すぐとなりの岡山県里庄町・・何故かな?8番ラーメン店(北陸地方とタイ国で地盤)があったり、中古のバイク、カブ専門店がある。

映画の「ベニス(ヴェネチア)に死す」ではないけどね。

I  love Tokyo,  I love London, I love NY, etc. とプリントされている帽子、T シャツが大人気・・そんな風に。

でもね、百島へ行くのが、不便とか便利とか、そんな比較、単純な言葉では言い表せないのです。

百島へ帰れる事自体が、溢れる想い、格別に上等、特別な時間を過ごしているのです。

海を眺めながらの通所介護施設もいいかなぁ。

幸福でしかない場所。


僕たちは、どう生きるのか?

2023年07月16日 | 百伝。

大雨、洪水、暑い、熱い、猛暑、熱波です。

半年後は、寒波、大雪かなぁ?

僕たち人間は、何の為に生きているのかな?

今日の昼食後、涼みを兼ねて、映画館へ。

事前に全く内容未公表のジブリスタジオ作品「君たちはどう生きるのか」を観て参りました。

ネタバレになるので内容は兎も角、どう表現していいのやら?

この世の世界とあの世の世界へのトンネルがあるのかも?

ジブリ的なアニメ映画インディアナ・ジョーンズと似ているような感想感覚でした。

観終えたあと、時間的にタイミングがあったので、本日2本目の映画鑑賞をしました。

最新作の「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」を鑑賞。

興味深く、時間の裂け目に向けての大冒険、とても楽しめました。

2000年以上昔、紀元前のローマ帝国の時代、アルキメデスは、投石機、船を転覆させる鉤爪、太陽光を集めたレーザービームのような兵器を次々と発明したと、ハリソン・フォード演じる考古学者、冒険家のインディが言っていました。

アルキメデスの原理を思い出させてくれた映画でした。

君たちは、誰のために生きるのか?


七夕 DIYメンテ。

2023年07月07日 | 百伝。

今日は小暑の七夕。

されど、今日の福井地方は小暑小暑どころか大暑超えて猛暑日。

明日からは北陸地方も大雨だとか。

最近、ベランダの波板トタン屋根から雨漏れがするので、今朝早くから防水予防の応急作業。

窓を締め切っていると、網戸もボロボロ、4枚の網戸の張り替えも行いました。

網戸を長持ちさせるのには、窓を開けて風通しをよくしないとダメージが大きく劣化がはやくなります。

外壁にもあちらこちらに隙間発見、隙間が生じると、そこから雨水が入ります。

壁の至る所にもコーティング処置。

家も生き物です。

家屋を長く維持するには、メンテナンスが大事。

ところで、オープンから50年、東京の中野サンプラザが閉鎖、解体というニュース。

上京した若い頃、JR 中央線中野駅北口の真ん前にあった中野サンプラザの建物を見て、「あれが、中野サンプラザか❗」と、妙に驚いたものです。

50年、僅か50年の建築物寿命・・解体後、あの界隈はNAKANO サンプラザ・シティに変わるとか。

浜松町の世界貿易センタービルも解体。

新宿の京王プラザ、三角の住友ビル、三井ビルも、完成後50年を過ぎるのでは?

石造り、木造りと違って、トンネルも橋桁もビル等々のコンクリート造りは、何故か50年、100年過ぎる頃には、劣化が著しく進みます。

あの巨大な明石大橋も瀬戸大橋も使用期限は、約200年間を設定しているとか。

その設定使用期限の前提絶体条件に、メンテナンスありきです。

自然物と異なり、コンクリート・ジャングル全体には風通しという呼吸もしくは呼吸法が確立して無いのでしょう。

されど、人間の寿命、人工物の解体、そして生命再生と地域再開発を繰り返す事で、人類の歴史の進歩は進化へと移り変わるようです。

人間も生きている間は、長生きしたいのならば、家屋住居の風通しの呼吸法、自身への風向き替えのメンテナンス次第。

七夕メンテナンス、長持ちで丈夫な心身への作り替えを最大目標にしたいものです。


龍田川

2023年07月06日 | 空木宝剣

千早振る 神代もきかず 龍田川
から紅に  水くくるとは
  (在原業平825~880)

嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は
龍田の川の  にしきなりけり
  (能因法師998~1050)

平安の代に、もみぢ葉を浮かべ、唐くれないに染めた龍田川。

令和の今、龍田川を緑で染めて騒がれたのは、入浴剤の成分フルオレセイン ナトリウムを何者かが廃棄した為という。

百人一首のカルタ絵。

業平の装束の黄色と、能因の衣の緑色。

平安の人々も仰ぎみた天の川。

天動説の千年の昔。

時間は、もっとゆっくり流れていたに違いない。

在原業平 生誕1198年。

能因法師  生誕1025年。

七夕や  千年うつす  笹のつゆ 

バスクリンの湯船につかれば、思いは、平安時代の龍田川かな。


山本滝之助 (1873~1931)

2023年07月03日 | 空木宝剣

7月2日の中国新聞 備後版によれば、団塊が幼い頃、よく目にした「一日一善」の標語は、福山市沼隈町出身の社会教育家、山本滝之助が提唱したものとの事。

「青年の父」と称され、全国に青年団活動を拡張すべく合言葉。

それは、「一荷合力(いっかこうろく)」。

明治5年生まれ、昭和6年死没。

58歳の生涯。

生誕150周年を記念して、「沼隈郷土文化研究会」は、山本滝之助の功績を現在に伝えるべく企画展を行うとの事。

団塊が正しければ、昭和20年代まで、百島は、沼隈郡百島村 だったと記憶する。

昭和30年。尾道市と合併するまで、鞆の浦や常石が近所であって、陸路より海路。

明治から昭和初期までは、制海権が有利。

「待てば海路の日和あり」の古き善き時代でもあった。

制海権が制空権に替わり、昭和が令和に変わっても、「一日一善」励行したい。

 


アハハ生活。

2023年07月03日 | 資本と社会の問題

山開きの七月になりました。

「富士山、登らない馬鹿。二度登る馬鹿」

だから、富士山には人生1回は登った方が楽しいのでしょう。

僕は馬鹿だから、何度も富士山に登りたい。

72歳か、74歳頃には、また登りたい・・・生きていればの話です。

最近は、老後生活という言葉は僅かに聞くものの「老人」という言葉は、死語になりつつあるようです。

代わりに、「前期、後期高齢者」という言葉を、頻繁に耳にします。

アンチ・エイジング、アクティブ・エイジングという言葉も大流行です。

髪を染め、かつらを付け、化粧もして、若々しい服装を身に着けます。

高齢者と思われないように、高齢者に見られないように・・そのための健康増進、長生き作戦です。

老いた高齢者ではなく、若々しい高齢者であることが、人生最後の意地なのかもしれません。

詰まるところ・・老人なのだからでしょう。

それでも、それは、健康寿命という人生最後の始まりに過ぎません。

10代の若者よりも、65歳以上の高齢者による万引き事件が多い社会です。

高齢者を狙う「詐欺事件」も一向に減りません。

QOL クオリティ・オブ・ライフ、生活の質が大事だとか言いますが、ヒヤヒヤ、ギスギスした生活よりも、ゲラゲラ笑って生きる方が大事。

70代の方々が、40代の方々の同じように生活出来れば、文句なしの幸福者です。

よく言われるのは、80代、90代でスポーツ愛好者こそが、人生の勝利者、金メダリストだと言われています。

若々しい高齢者社会なんて・・高齢者と思われるのが嫌だと感じる社会は、心豊かな社会ではありません。

足がよろめく前に、歯が抜け落ちる前に、目が見えなく前に、認知症になる前にです。

動ける時にこそ、長生きしたいならば、支援の無い老々介護・孤立無援家族を避ける為の長生きしてよかった」という努力、目標設定、終活をしないとね。

要介護の自らが動けない状態をイメージ、想像、考えてみてください。

たとえ百歳まで長生きして健康でても、その後の動けなくなる介護生活をイメージしてください。

百歳まで元気で、突然ポックリと逝けば理想でしょうね❗

そんな方は極僅か、人間75歳過ぎてから一気に老いが迫ります。

誰が介護するのか?

家庭内介護が難しい理由で、高齢者施設への入居。

冷暖房完備、三食賄い付きの安心安全生活は、間違いなく認知症が早まります。

お金も諸費用も掛かります

施設へ支払うお金という経済問題と災害時の水と電気は、高齢者生活と同じレベルで考えるべきでは?

老いると、便利な都市生活よりも不便な田舎生活、せめて二拠点生活を選択する方が、元気を長く維持できると確信します。

人間関係が大事だけどね❗

ゲラゲラとアハハな生活を目指しましょう❗