ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

冬夜読書

2025年01月14日 | 百伝。

今年も早24分の1が過ぎようとしています。

人生は短いなぁ。

今日も眺めのよい藤島神社まで散策。

福井で暮らし始めた30代の頃、自宅からこの場所まで走って僅か約10分程度、今では走れない、歩いて約35分程度を要する前期高齢者となりました。

昨日今日、東京女子医大の元理事長が背任で逮捕されたというニュースが流れていました。

映像で流れていた東京女子医大の茶色の建物は、50年前も同じでした。

東京で初めての下宿生活が新宿区牛込、東京女子医大のすぐ近くでした。

当時は名門医大、あの病院の患者さんは富裕層ばかり、大きな建物の中で働く医療の方々は、さぞ立派な人物ばかりなんだろうなぁ・・上京したばかりの田舎者の僕は、そのように思ったものです。

権限の強いトップは守銭奴?・・かつての名門医大の経営も信頼失墜、情けない話です。

「国家は朕なり」と勘違いしている世界の指導者たちも増えつつあります。

国民の命は消耗品、国民の所得格差が拡大しようが二の次、国家が最優先の自国ファーストの最重要、政権崩壊を恐れるのでしょう。

昔も今も、これからも、資本主義世界の理想となる人物が守銭奴に化けるという歪みが、この世に蔓延ってしまうのでしょう。

「人生を棒に振る」ぐらいに生きる方がよいという坐禅の境地があります。

その方が、生きるのも死ぬのもラクだという禅の教えかもしれません。

多分、遥か昔の人類、何十万年間も続いた狩猟採集の時代に似た経済社会に生きる境遇かもしれません。

さて今日は、ご近所の幾つかの神社寺院をぐるりと巡る散策、遅い初詣です。

今年2025年の干支は巳年(へび年)、巳は蛇を指し、へびは金運や財運の象徴だとも言われています。

日本では、弁財天の遣いだとも言われています。

ヘビに嚙まれないように、お金に使用期限を!

こんなことを言うと罰当たりかもしれませんが、神社巡りと蕎麦屋巡りは似ています。

運気が上がるパワースポットだとか、美味しい蕎麦屋だとか、御陰様の運気人気が上がる噂、口コミが拡がると県内県外各地からの参拝客、訪問客が一気にドッと増えます。

 

今年のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。

理想の自分となる人生を追うのは儚い夢物語。

今回の大河ドラマは、江戸時代のメディア王となる蔦屋重三郎なる人物が主人公。

生きてゆく場所で一所懸命に生きる、置かれた場所で花を咲かせる人生。

言葉は美しいけど、たとえば、吉原の遊郭で生きる遊女にも「置かれた境遇で花を咲かせよう」?

そんな楽観理想人生、無理難題、酷な人生です。

僕ならば、「花を咲かせてくれる場所」へ逃げてしまうなぁ。

余談ですが、今回の大河ドラマの初回、江戸時代の幻の名料亭「百川の弁当」が登場しました。

菅茶山(備後福山藩の漢詩人)も通ったという日本橋浮世小路にあった「百川楼」。

菅茶山の代表作「冬夜読書」。

雪は山堂を擁して樹影深し
憺鈴動かず夜沈沈
閑かに乱帙を収めて疑義を思ふ
一穂の青灯万古の心

現代語訳・・難しいなぁ。

百川の幻のお弁当食べたいものです。

お金にも賞味期限を!



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