午前中、「不都合な真実 - An Inconvenient Truth 」というドキュメンタリー映画を観てまいりました。
ゴア氏から地球環境と世界経済の講義を受けたような内容の映画でした。
「一見の価値あり」です。
この映画は、是非多くの人に観て頂きたい内容でした。
近い将来の地球環境の恐怖というよりも、人類の勇気が試されているようなメッセージ性の強いものでした。
ご存知の通り、2000年、民主党のゴア氏は、共和党のブッシュと大統領選と戦い、一瞬勝利したかに思えたのに、フロリダの集計ミスを発端にアメリカ大統領の座を逃した人物です。
もし、ゴア氏がアメリカ大統領になっていれば、9.11もイラク戦争も無かったであろうというのが、現在の世界の大方の見方ですが・・。
当時も今も、人類という種の地球環境政策よりも人間生活の世界経済政策が優先です。
そんな人類の転換期となるような歴史的なドキュメンタリー映画が「不都合な真実」かも知れません。
地球温暖化での環境破壊は、奢れる人間の、それも飢えていない先進諸国の「雨乞いを忘れた冒涜」かも知れません。
設備の整った都会生活には、不自由する事はありません。
日々の水の心配は、ほとんどありません。
むしろ金融や経済や収入の心配が、優先です。
NHKの土曜ドラマの「ハゲタカ」の番組宣伝で、人間の悲劇は、2つと言ってました。
「金のない悲劇」と「金のある悲劇」です。
もし人間生活の悲劇は「金」ならば・・人類の悲劇は「水」かもしれません。
「水のある悲劇」と「水のない悲劇」。
地球温暖化によって、海水の温度があげれば、同時に地表からも水分も大気中に蒸発し吸い上げられます。地域によっては、大干ばつの状態です。
そして、局地的に猛烈な暴風雨として襲い掛かります。
さらに北極と南極を覆っている氷の地すべりのような猛スピードでの溶けかたです。
地球規模での一気に両極の溶解で6mと6mの計12Mの海面上昇と大干ばつの発生です。
ゴア氏は、語りかけます。
政治による地球環境を守る世界の合意が必要だと・・それが人類という種の生き残りのモラルとメッセージかもしれません。
最近、ブッシュ大統領の仲良しだった前小泉首相が「鈍感力」という言葉を安部首相にアドバイスをしていましたが、もう、25年ほど昔、小生が社会に出た頃、サラリーマンの心得に「運、鈍、根」という社内メッセージがありました。
「運と鈍感さ、あとは根性」・・A convenient truth・・都合の良い真実です。
昔、偉人の誰かが、よく言ってました。
「収益と保身だけ考える企業も経営者も政治家も必要ない」
「政治家とは、弱者の立場で物事を考えられる人間」
不都合な真実を暴くことは、石油や石炭に依存しないこと。歩くこと。自転車に乗ること。省エネの商品を買うこと。木を植えること・・。
つまりは、CO2を減らすことです。
先進国に課せられた地球環境への問いかけでしょう。
「経済」「老齢」「地球環境」「日本の人口減少」「世界の人口増加」
人間の喜劇は、何でしょう?
人類の喜劇は、何でしょう?
そんな想いを胸にしまいこんで、午後を過ごしています。