先日、北陸新幹線に乗って新高岡、富山、黒部宇奈月温泉駅界隈を散策して参りました。
当日は晴天、日本三霊山の立山と白山連峰も北陸新幹線の車窓からよく見えました。
平成の初期、福井に暮らし始めた頃は、休日には富山湾沿いを車でよくドライブしたものです。
圧倒的な威容で迫る立山連峰を眺めるだけでも圧巻、剱岳を見るために富山へ移住する方々の気持ちも理解できます。
北陸地方の河川では、鮎釣りの時期には2~3ケ月間、アパートを借りて釣り三昧で過ごす微住する方も多いのです。
富山県は、個人的な想いもあり、懐かしい一日を過ごすことが出来ました。
更には今、北陸新幹線の敦賀までの延伸で、北陸三県、福井と金沢と富山は、新幹線を使えば完全に通勤圏内として一体となった感があります。
されど、その先の敦賀から京都、大阪までの着工ルートに関して、福井県と石川県が激しく対立しているのです。
石川県県議会が、若狭小浜ルートを撤回して、距離も工期もより短くなる敦賀駅から米原駅で東海道新幹線に繋ぐルートを強く要望しています。
そうなると、大阪方面にも名古屋方面にも便利になるという理由です。
確かに、現状の敦賀駅での乗り換えは、京都、大阪行き、名古屋行きは不便です。
福井県県民としても理解できますが、結局、米原駅乗り換えでは同じ状況ではないのかなぁ?
目先の将来よりも、もっと長いスパーンで若狭小浜ルートを選択するのは、どうでしょうか?
現在、小浜駅から京都駅まで電車移動すれば2時間以上要しますが、北陸新幹線が繋がると、小浜と京都の間は僅か19分程度で移動できるのです。
更には、国家百年の計として、山陰新幹線として小浜から舞鶴、そして丹後を通過して鳥取、島根へと繋がる可能性もあるのです。
この北陸新幹線の敦賀駅からの延伸問題、福井県と石川県との綱引きを傍観しているのが富山県です。
富山県の皆さんは、10年程昔、北陸新幹線が金沢まで延伸した際、それまで大阪と富山を結んでいたサンダーバードが金沢止まりとなり、関西、中京に行くのには、金沢駅で乗り換えをせざるを得なくなりました。
富山県の皆さんは、その不便さを十二分体験されているので、今年春に金沢から敦賀まで延伸した事で移動時間が少しでも短縮されたことだけでも満足されている様子なのです。
その逆が、石川県の皆さん、とりわけ「乗り換え無しだった金沢駅」から関西、中京方面への「敦賀駅乗り換え」は大変不便になったような感覚なのでしょう。
北陸三県は一体、富山県の知見を聴きたいものです。
富山は、鱒と鰤。
どちらの押し鮨も上手いです。
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