■Summertime Blues c/w Shakin' All Over / The Whe (Track/ Polydor)
まあ、とにかくバンド、やろうぜっ!
というきっかけは、気の合う仲間と好きな曲をワイワイ歌う!
それに尽きると思いますが、つまりはカラオケ衝動と一緒かもしれませんね。
しかし同時に、それでウケれば、女の子にもモテるはずっ!?!
なぁ~んていう、下心も充分にある事は否めません。
ですから、出来るだけ、カッコE~~、演目をやろうとするのですが、いきなり誰もがディープパープルやクリームを演じられるわけも無く、もちろんイエスやキング・クリムゾンは雲の上の存在でしたから、サイケおやじの世代では、必然的にシンプルで熱いという、本日ご紹介のシングル曲が常に筆頭候補のひとつだったと思います。
それは両面収録の2曲が、揃ってR&R不滅の古典であり、ザ・フーは所謂カバーバージョンのハードロックスタイルで演じていましたから、親しみ易くてド迫力!
もちろんリアルタイムでは歴史的名盤となったライプアルバムの傑作「ライブ・アット・リーズ」からのカットでしたし、なによりも「Summertime Blues」は例のウッドストックでの熱演が映画で拝めたという僥倖も大きかったですねぇ~♪
また、これはサイケおやじの全くの妄想的推察なんですが、おそらくこのシングル盤こそが、我国におけるザ・フー最大のヒットじゃないでしょうか? とにかくラジオの洋楽番組を中心に広く一般にまで浸透した歌と演奏だったことは間違いありません。
斯くして「Summertime Blues」はアマチュアバンドには必修科目となり、もちろんプロでも多くのミュージシャンが演じているのは、例えば、うじきつよし率いる「子供ばんど」のバージョンが時代を超えて定番化しているように、説明不要の世界になっています。
しかし、シンプルであるがゆえに、R&R本来のノリを出すのは容易なことではありません。
そこがプロと素人の決定的な違いだと思います。
ただし、バンドをやっている誰もがプロになろうなんて、そんな大それた野心を持っているはずもありませんから、結局はその場が楽しければOK♪♪~♪
という環境に最も相応しいのが、ザ・フーが本来の持ち味とジャストミートしています。
最後になりましたが、既に「ライブ・アット・リーズ」のLPを持っていたサイケおやじが、何故にこのシングル盤をゲットしたかといえば、それはモノラルミックスだったからに他なりません。
尤も、これは単純にステレオミックスをモノラルに落としただけのものかもしれませんが、ラジオでオンエアする事を考慮したのでしょうか、ギュ~~っとスリムに凝縮されたような音像が感じられます。
ということで、おやじバンドはそれなりに年寄り趣味と思われがちな選曲になりますが、いえいえ、R&Rは何時までも若く! ですよ♪♪~♪
それには、「Summertime Blues」をハードロックでブチかます事が一番だと思うのでした。