OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

5年目の被災地より

2016-03-11 15:26:01 | Weblog

あの未曽有の大惨事、東日本大震災から5年の月日が流れました。

サイケおやじは昨夜から、その被災地を再訪し、復興へ取り組む現地の人達の頑張りに接しながら正直、胸の潰れる思いに変わりはありません。

特に事故が発生した福島の原発周辺では、丸っきり片づけられていない海岸の瓦礫、荒れ放題の農耕地や放棄された住宅等々、この先だって、ど~なるのか? 全く分からない状況でしたから……。

また、当然ながら他の被災地にしても、前を向いていく事が、どれほど大変なことか、今更ながらに痛感される事象ばかりで、流石に今日はどんな音楽にも、救えない苦しみや境遇があるのだという真実に突き当たり、サイケおやじは神妙です。

実は本日は、そんなこんなの予定に鑑み、希望に満ちた前向きソングの掲載を予定していました。

しかし、そんなものは全くの自己満足であり、独り善がりの極みであった事を恥じるばかりの気持ちです。

ただし、それでもサイケおやじは少しでも被災地のためなるのであれば、微力であっても何かしらの関わりを惜しむ気持ちは少しもありません。

確かに現地でボランティアとか、多額の寄付金という具体的な事は出来なくとも、被災地の実態を直視する意向は絶対に捨てない気持ちです。

人は皆、明日の事は分からずに、それでも明日を生きようとしているはずで、それが出来なくなったら、この世におさらばという決断はあるにせよ、与えられた運命と共に、明日を迎えるんじゃ~ないでしょうか。

そこには、どんな不条理が待ち受けているかも知らず、希望のみを選択する事も不可能ではありますが、光は必ず射すものと信じています。

鎮魂。