OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

やっぱり素敵だ、マイルスのライブ箱

2007-12-13 14:23:00 | Weblog

今年の一字は「偽」と決まったのは、情け無いかぎりでした。いっそ、こんななら行事は止めて欲しいと思ったのは、私だけでしょうか?

ということで、本日は昨日に引き続き、マイルス・デイビスのライブ箱から、「Disc 4」をご紹介致します――

The Complete Live Recordings 1956 - 1957:Disc 4 / Miles Davis (united archives)
 

1957年12月8日、アムステルダムでの放送録音
 01 Bag's Groove
 02 Woody'n You
 03 What's New
 04 But Not For Me
 05 A Night In Tunisia
 06 Four / The Theme
 07 Walkin'
 08 Well, You Needn't
 09 Round About Midnight
 10 Lady Bird / The Theme

 当時のマイルス音源では、比較的有名なブート物の再録で、メンバーはマイルス・デイビス(tp)、Barey Wilen、Rene Urterger(p)、Pierre Michelot(b)、ケニー・クラーク(ds) ですから、痛快なハードバップは、お約束♪ 演目も全てがちょっと古い十八番ばっかりということは、時期的にマイルス・デイビスが最後の純粋ハードバップに興じた瞬間かもしれません。
 とにかく全曲がクールで熱いマイルス節の連続ですし、バルネ・ウィランが、これまた熱血の名演を披露しています。詳しくはここをご一読下さい。
 気になる音質は、もちろん古めかしいものですが、これまで出たブツよりも明らかにメリハリの効いたリマスターが秀逸です。曲順が一部変わっているところからして、今までよりもジェネレーションの高いテープを使ったのかもしれません。ハードバップの愛好者には充分納得出来ると思います。

1957年12月18日、放送音源
 11 Yesterdays
 12 Walkin'
 13 Round About Midnight

 放送用の特別編成によるマイルス・デイビスの一人舞台! 共演者は Horst Jankowski(p)、Peter Whtte(b)、Herman Nuchtler(ds)、それに Erwin Lehn Orchestra となっています。
 演奏は全て短いものですが、マイルス・デイビスのアドリブは、もはや即興とは言えないほどに「お約束」のフレーズばかりで、つまり自分自身の「良いとこどり」に撤していますから、グッときます。
 特に「Walkin'」はカッコイイ! オーケストラのアレンジもバッチリですから、フェードアウトが勿体無いかぎりですねぇ~。
 また「Round About Midnight」は、そのあたりが究極というか、マイルス・デイビスのアドリブは書き譜のような完成度ですし、それは「Yesterdays」でも同様なので、意想外の本質が楽しめるのでした。
 音質も良好なので、わかっちゃいるけど止められない感じです。

ということで、「Disc 4」は安定感のある演奏ばかりですから、マイルス・デイビスの最も「らしい」部分が楽しめます。特に前半のクインテットでのライブは、良いですねぇ~~~♪

ボックスそのものの値段も安いほうですから、この際、一気にマイルス・デイビスをっ! と目論んで入手するのもOK♪ これだけ同時期の演奏を通して聴けるだけで、幸せを感じます。

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2 コメント

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WALKIN (上不三雄(マシュマロレコード))
2007-12-21 23:54:47
11)のWALKINはきれいな映像が残っています。但し2,3分、、、。
返信する
Unknown (サイケおやじ)
2007-12-22 17:15:53
☆上不三雄様
コメントありがとうこざいます。

そういえば、ご指摘の映像は以前、ブートビデオで見たことがありました。
このあたりのマイルスの映像も、発掘が望まれます。
返信する

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