OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

スキヤキ望郷歌

2018-01-21 19:44:46 | Soul
スキヤキ '81 / A Taste Of Honey (Capitol / 東芝)

最近は日本食の流行もあり、世界各国で我が国への認知度も正常値に近くはなっておりますが、それでも1980年代には、まだまだ噴飯物というか、とにかく「和風」の解釈はゴッタ煮状態であり、それが現在でも罷り通っているのも、ひとつの現実かと思います。

中でも諸外国の日本に対するイメージを具象化する手段のひとつが和服&キモノ、つまりは和装のファッションであり、それを着用することが「日本」を表現する一番分かり易い手段という方法論は、あながち否定出来るものではありません。

それは例えば我々日本人が金髪のカツラを被るのと同じ行動なんですよねぇ……。

さて、そこで本日掲載したのはテイスト・オブ・ハニーが1981年、そんなこんなを見事に結実させて全米大ヒットに仕立て上げた「スキヤキ '81 / Sukiyaki」をA面に入れた日本盤シングルなんですが、ど~です、黒人ネーチャンの二人組が日本庭園でにこやかにキメたジャケ写の印象は、とにかく「和風」を直截的にブチ込んだストレートなキワモノ!?

全く我々日本人の感覚からすれば、そのズレは面白くもあり、面映ゆいところもあるんじゃ~ないですかねぇ~~~。

もちろん、こ~なったのも、歌っているのが坂本九が1963年に放った全米トップヒット「上を向いて歩こう / Sukiyaki」のカバーであれば当然も必然なんでしょうが、テイスト・オブ・ハニーはそれを新たに附した英語の歌詞で演じてるのがミソとはいえ、サウンド構成が琴とか、おそらくはキーボード類で作り出したのかもしれないミョウチキリンな和楽器系の響きもたっぷりと塗したメロウソウル仕立てなんですから、いやはやなんとも、これがウケなきゃ~~日本趣味もなにもあったもんじゃ~ない???

しかも、掲載したジャケ写と同じデザインのピクチャースリーブによるシングル盤が当時は欧米でも売られていたんですから、これは完全なる確信犯の勝利と言わざるをえませんねぇ……。

でも、なんとなく微笑ましい印象も確かにありまして、実は現在滞在中のゴッサムシティで昨夜訪れた店のショウタイムには、きっちりキモノを着こなした黒人女性歌手が、このバージョンに沿った英語歌詞による「上を向いて歩こう / Sukiyaki」をやってましたですよ♪♪~♪

ということで、異郷の地におけるホームシックなんてものにはすっかり無縁になっているサイケおやじではありますが、何故か今度ばかりは妙に望郷の気分……。

それが所謂ムシの知らせってやつなら怖いんですが、そんな状況も考えられず、つまりはお気楽にやれっていうことと、自分に言い聞かせているのでした。
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災いと福は、どこで転換するのかなぁ~?

2018-01-20 18:01:11 | Weblog

到着早々に手荷物トラブル発生も、結果オーライというか、逆にトンデモナイ有名人と知り合うことが出来ました。

これが「福」となればいいんですが、きっとそ~なると信じることにキメました。

夢なら醒めないで……。

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旅の徒然

2018-01-19 07:38:52 | Weblog

予てからの日程が早まり、ゴッサムシティに赴くことになりました。

本日は、これにて失礼させていただきますが、旅先からもあれやこれや、書ける時には書いていきますね。

よろしく、ご理解下さいませ (__)

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この世じゃ~、誰もが逃亡者

2018-01-18 19:43:17 | 歌謡曲
愛の逃亡者 / 沢田研二 (ポリドール)

先日鑑賞した「ブレードランナー 2049」からの衝動を引きずりつつ、ついに昨夜は、その正篇たる1982年に公開の「ブレードランナー」のBDを自宅で再鑑してしまったんてすが、いゃ~~、何度観ても、観るほどに様々な感慨が湧きあがってきますねぇ~~♪
 
説明不要とは思いますが、物語は人造人間=レプリカントが人類に逆らい、それを始末する権力の手先から逃亡するという基本設定も、そこにあるレプリカントの寿命は4年間という逃れられない宿業が、実は自分達よりも能力が劣っている人類と大差の無い諸行無常の哀しみとして描かれているあたりが、深い深~い余韻を物語に与えていると思うわけですが、だからこそラストシーンの任侠がレプリカントを人類よりも人間らしい趣に感じられてしまうわけでして、いゃ~~、こ~やってそんなこんなを綴っていても、自らの筆の稚拙さに汗が滲むばかり……。

う~ん、これって2019年11月の出来事ですから、つまりは来年の話なんですよねぇ~~~!?

結局、この世の誰もが逃亡者であり、現実から逃避したいという気持ちはひとつなんでしょう。

でも、逃げ続けることは非常に難しいのも、また事実!

さて、そこで本日朝イチに針を落としたのが、沢田研二=ジュリーが昭和49(1974)年11月に出したシングル盤A面曲「愛の逃亡者」でして、これがなんとっ!

全篇が英語の歌詞で、しかも附されたメロディにはブリティッシュ系のポップな雰囲気が横溢し、さらに用いられたリズムが当時の最新流行だったレゲエ調なんですから、それまでのジュリーが歌ってきた歌謡ロック、あるいは歌謡ポップスという確立していた様式美から、ちょいとばかり離れた歌の世界は、これ如何に!?

まあ、今となっては当時の沢田研二は世界進出というか、中でも欧州あたりに狙いを定めた活動を目論んでいた意欲作が、この「愛の逃亡者」だったと言われているとはいえ、ど~にも日本国内では盛り上がりに欠けていたと記憶しています。

第一、その頃の沢田研二はテレビの歌番組へ出演する機会か少なくなっていたような印象も残っているんですよ……。

おまけに同時期に発売されたLPが、これまた英語詞の歌ばっかりだったというツライ現実も、なかなか突き放された感じでした。

ちなみに、このシングル曲も含めて、収められている全てのトラックはイギリスのスタッフから提供され、カラオケパートの演奏もロンドン録音で、当然ながらセッションプレイヤーも現地の面々という本格的な製作体制は、プロデューサーにあのルーベッツを世に出したウェイン・ピッカートンが起用されているクレジットにも顕著でしょう。

しかし、これは皆様にも聴いていただければ納得されるばすと思いますが、随所に入れらた意図的な東洋趣味に些か恥ずかしくなるのも、我々日本のリスナーの本音かもしれません。

う~ん、確かにカッコイイィ~~んですけどねぇ~~~~。

ということで、結果的にジュリーの海外進出は以降にフランス語の楽曲「巴里にひとり」も出したりしましたが、大きな成果も無いままに、いよいよ昭和50年代に入ると大衆的歌謡ロックの最前線へと復帰し、「時の過ぎゆくままに」「コバルトの季節の中で」、そして大傑作「勝手にしやがれ」等々のメガヒットの連発は、あらためて述べるまでもないでしょう。

とすれば、曲タイトルどおり、この時期のジュリーは、ある意味じゃ~逃亡者だったという解釈も可能かもしれず、それじゃ~~、何からの逃避なの?

なぁ~んていう答えの出ない問答が繰り広げられのは、ふっふっふっ……。
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寒い時こそ、北欧サウンド

2018-01-17 18:08:44 | Singer Song Writer
フィヨルドの少女 / 大瀧詠一 (Niagara / CBSソニー)

何か冬真っ盛りのレコードはないかなぁ~~、と如何にもの思惑で棚のあちこちを探索し、本日取り出したのは大瀧詠一が昭和60(1985)年晩秋に出した掲載のシングル盤です。

それはまず、何と言ってもスリーブデザインに用いられたイラストのイメージが、A面曲タイトル「フィヨルドの少女」にジャストミートですし、もちろん松本隆が綴った歌詞にもリンクしていることは、レコードに針を落としたその時から最後の最後まで、裏切られません。

なにしろ大滝詠一が狙っていたのは所謂北欧サウンド、殊更エレキインストの世界では顕著に表現されていた哀愁と爽やかな後味とでも言うべき透明感が滲み出るセンチメンタルな歌謡曲だとすれば、ここでリードギターを弾いているのが、そのジャンルの人気バンドであるフィンランドのムスタングスで活躍するマッチ・ルータラというのは、最高に嬉しいプレゼントでありました♪♪~♪

あぁ~~、アップテンポで流れるようなメロディラインは、全く大瀧詠一が絶妙に折衷した和洋混合ポップスの奥儀でしょうねぇ~~♪

当然ながら、例のナメクジ系の節回しがソフトな声質と相まって、こ~ゆ~曲調には、この声、この歌い方しかありえない世界を提供しているわけですが、そこには賛否両論が確かに否定出来ません。

ご存じのとおり、この「フィヨルドの少女」はそれなりにヒットしたわけですが、レコーディングに関しては既に発売の2~3年前からスタートとしていたとされる真相も含めて、ど~にも大瀧詠一は自らの信者に有難い御宣託を!?

そんなふうに思えば、これに歓喜して聴くのは唯一度だけ、後は後生大切に保管するのも、大瀧詠一という趣味人からの教えでありましょう。

ですから、楽曲の某所で鳴り響くあのSEの唐突感にも稚気があって憎めません。

また同時期に発売され、大ヒットした小林旭のシングル曲「熱き心に」が、作詞:阿久悠&作曲:大瀧詠一からの提供であった事は、そのサウンドの雰囲気からして、この「フィヨルドの少女」と親密な関係というか、そのネタ元に関しても興味深く、コアなマニア心を擽ってくれるのも流石と思うばかりでした。

ということで、冬は寒いから「らしい」という季節感は大切ではありますが、本音は早く暖まりたいです、身も心ねぇ~~~。
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これは任侠映画ではない!

2018-01-16 18:14:14 | Weblog

当たり前のように汚れている女の涙ほど、タチの悪いものはありません。

結果的に、またまた首吊りの足を引っ張るわけですが、だからこそ、これまで積み重なってきた怨みが晴れるものじゃ~ありませんよ。

もう、これ以上、渡世のスジは外さない欲しいわけです。

現実ですよ、現実!

失礼致しました(__)

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人間不信とは言いたくないが…

2018-01-15 19:33:08 | Weblog

たった一杯の煮え湯でも、飲まされた方はたまらないっ!

作法違いなら許せもしますが、明らかに筋道を外した遣り口には、それなりに対抗するのみっ!

てなことを考えていたら、アッという間に今日という日が終わってしまうんですから、悔しいです。

あぁ……、明日の修羅場はなんとしても避けるぞぉ~っと。

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雪の壁に囲まれて

2018-01-14 19:41:19 | Weblog

拠無い事情から大雪の中を彷徨ってきました。

疲れきったので、本日の1枚は休載させていただきます。

大雪に被災された皆様には、お見舞い申し上げます(__)

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上野山功一は漢たぜっ!

2018-01-13 19:49:43 | 歌謡曲
夢のつづき / 上野山功一とザ・ハーレム (RIVSTAR)

いゃ~~、本年の猟盤活動、早々にとんでもない獲物に遭遇し、ど~してもゲットせざるを得ない衝動から入手してきたのが掲載のシングル盤で、それは噂だけで現物には初めてお目にかかった上野山功一の歌唱レコード!?!

サイケおやじと同世代の皆様には説明不要かと思いますが、上野山功一は我が国の映画演劇界を代表する悪役スタアのひとりであり、このジャケ写に登場している強烈な存在感を誇示する佇まいとニヒルな容貌は、名前は知らずとも、あぁ~~この人かぁ~~~、と絶対に納得されるにちがいありません。

実際、昭和30年代中頃は日活、昭和40年代に入ってからは大映で制作されていた劇場用本篇においてアクション物、時代劇、特撮物等々、どのようなジャンルにおいても悪役には上野山功一が出ると出ないじゃ~、作品そのものの味わいが変わってしまうほどでしたし、それがテレビドラマにおいても同等以上の印象を残して現在に至っているのは流石の一言!

過言ではなく、昭和40 ~ 50年代のテレビに接していれば、この人の顔を見ない日は無かったと思えるほどです。

で、その上野山功一が、やはり有名俳優ならではの活動のひとつとして、歌手活動というか、きっちり数枚のレコードを出していたという話は既に述べたとおり、確かにそ~であったという記録は残っていたんですが、サイケおやじがその現物に遭遇したのは今日が初めてでありました。

しかも、ど~です、この濃~~い雰囲気の素晴らしさ♪♪~♪

クレジットが「上野山功一とザ・ハーレム」とされている以上、ジャケ写に一緒に登場している大部屋系女性の3人組がザ・ハーレムというグループなんでしょうが、作詞作曲:京本政樹&編曲:成田征英が提供した肝心のA面曲「夢のつづき」は無難なムード歌謡という感じで、上野山功一の軽い節回しに合わせたかのように控えめなバックコーラスは、些か勿体ないという印象……。

しかし、それでもいいんですよねぇ~~~、だってこれは、あの上野山功一が昭和59(1984)年頃に吹き込んだレコードですからっ!

このルックスに、このファッションでキメられる男は、上野山功一だけでしょう!

ということで、本日は久々に興味深いブツに幾つも遭遇し、捕獲してきましたので、追々にご紹介させていただく所存ですが、実はこの上野山功一のレコードがサンプル盤であったのと同様に、それなりの経緯があっての大量処分が行われた形跡も推察可能な状況は、嬉しくもあり、複雑な心境でもあります。

それはそんなに遠くない将来、サイケおやじがこの世に別れを告げた後に処分されるであろうレコードや様々な収集品の行く末について、ど~しても考えてしまいますから……。

もちろん、それはサイケおやじの身内の面々にとってはゴミの山にちがいなく、何も自分が三途の川を渡った後の事までは、とりあえず迷惑をかけない努力を今から求められるという人の道なのでしょうか?

答えは十人十色でありましょうが、お金は生きているうちに使うのが鉄則と思うばかりです。
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雪の夜にこんばんわ

2018-01-12 19:36:15 | Singer Song Writer
こんばんわ / 中島みゆき (キャニオン)

中島みゆきの持ち歌の中でも、サイケおやじの好きな1曲が掲載したシングル盤A面収録の「こんばんわ」です。

もちろん作詞作曲は本人自作自演ですから、今となっては珍しい彼女の独白的語りから始まる曲調も、西崎進が施したジャズっぽいアレンジに相性が良く、場合によっては失礼ながら浅川マキっぽい感が無きにしもあらず……。

ですから、実は昭和51(1976)年春に初出となった3作目のシングル曲でありながら、彼女の発表するリアルタイムのアルバムには未収録となっていたのも、なんだか穿った推察に繋がってしまいそうです。

しかし、だからこそサイケおやじは、中島みゆきの「こんばんわ」が大好きで、アコースティックギター、オルガン、フルート、そしてバイオリンをメインとして作られたサウンドをバックに些かヤサグレ気味に節回す彼女には、なんとも可愛さを覚えてしまうわけでして、それが勘違いであればお叱りは覚悟するのみであります。

でも、ここでのフルートの演奏は、本気でイカシているのも確かな事実なんですよねぇ~~♪

それが中島みゆきの歌のフィーリングにミスマッチの魅力を与えているような気さえするほどです。

ちなみに今や有名な逸話として、曲タイトル「こんばんわ」は正規盤であり、サンプル盤では「こんばんは」とジャケ写に記載されているそうですが、サイケおやじは現物を持っていません。

それどころか、この私有盤にしてもオリジナルプレスではなく、昭和58(1983)年に再発されたものでして、実はレコードがグリーンのカラービニールだったウリに惹かれたという、いやはや、やっぱりサイケおやじは歌より物欲という本性を露呈したというわけです。

また、既に皆様ご推察のとおり、これを本日取り出したのはジャケ写イラストの雪国イメージが現在の日本列島大寒波にジャストミートしていますからねぇ~~~♪

こんな夜にやって来て、こんな歌の世界を独白している美女が愛おしいです。
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