今日の毎日新聞、連載欄「政局に物申す③」に、民主党参院議員・山根隆治氏がこんな文章を書いている。
まず書き出し
「4月28日に『小沢一郎代表の続投を支持する』という文書を、民主党の全国会議員に配りました。小沢代表に説明責任を求める方が党内に多いのを見て『筋が違う』と思ったからです」
議員総会で続投が決まった以上は、説明責任を言い続けるのは筋が違うということらしい。「説明責任」を主張するなら議員総会でちゃんと言うべきだ、と。さらに山根氏はこう述べる。体質的に小沢とは合わないし、「反小沢」に近い立場だが、今は小沢さんでなくてはならない、と。その理由をこう語る。
「民主党は『霞ヶ関中心の政治』から『国民の手による政治』にするんだと主張しています。それが今できるのは豪腕の小沢さんしかいない、ということです」
これは期せずして26日~28日の当ブログに3連載で紹介した原仙作さんの論文と同じ結論、同じ理由だと分かる。
そして、こう思い、このように情勢を見ている国民が多いからこそ、小沢国策捜査が引き起こされたのだと改めて言いたい。そしてもう一言、この国策捜査は官僚主導のファシズムではないかとも。もう一度その理由をまとめてみよう。
①政治団体からの記帳公開献金が、「実質西松から出ているから違法」と日本政界で初めての告発がなされた。自民党にはこんな献金は山ほどあるだろうし、二階のようにほぼ同規模の未記帳献金が見つかった例もあって、公正でないこと甚だしい。検察、法務省がこんな不公正をはたらくのは、その「社会正義」の看板に公然と真っ黒な泥を塗ったということだ。
②①を百も承知のマスコミが一斉に「小沢退陣・説明責任要求」で大キャンペーンを張り、この種の問題には珍しく、今なお張り続けている。「秘書が落ちた」というガセ情報までを、NHK、朝日新聞などほとんどのマスコミが一斉に流して。秘書の弁護士が「犯罪性自白という事実はない」と述べたのだから、この自白情報はガセねたの検察リークと言うしかない状況である。しかるに、これらの大マスコミは今なお何の釈明もしていない。
③自民党筋がいち早く、「西松捜査は自民党には及ばないだろう」とも述べていた。検察の動きに呼応して、実に素早い、不可解な対応である。
④以上は、こんなことが示されている。検察・自民党・マスコミが一体的大キャンペーンを張ったということである。その全員一致のような迅速性、持続性は、事前相談さえもうかがわせるものだ。そして、これらの全体が、客観的に果たした役割は、「政権交代阻止、自民・公明政権維持」と見るしかない。
この光景は一体なんだ! 不公正極まりない、権力にものを言わせたファシズムではないか。それも、官僚・政府・与党・マスコミが一体となったファシズム的行為とは! 理屈も何もない権力の暴力行為は、反発も生むが、同類のものへの無感覚を社会に蔓延させもするだろう。
折しも世界経済は恐慌状態で、国民の目も「景気」という一方向のみに向かいやすい。それも「会社に政府資金を垂れ流す」など、手段を選ばずに。つい最近までは「小さな政府」、「借金を減らさねば」と叫び続けていた政府が、なのだ。正義や理屈を無視した、無理筋、暴力が起こりやすい状況と思う。29年の世界恐慌が2回の選挙でヒトラーを生んだが、小沢捜査という国家権力のこのファッショ的行為は既に、同じような暴力につながり始め、さらに多くの暴力につながっていくのではないか。それを危惧する。
まず書き出し
「4月28日に『小沢一郎代表の続投を支持する』という文書を、民主党の全国会議員に配りました。小沢代表に説明責任を求める方が党内に多いのを見て『筋が違う』と思ったからです」
議員総会で続投が決まった以上は、説明責任を言い続けるのは筋が違うということらしい。「説明責任」を主張するなら議員総会でちゃんと言うべきだ、と。さらに山根氏はこう述べる。体質的に小沢とは合わないし、「反小沢」に近い立場だが、今は小沢さんでなくてはならない、と。その理由をこう語る。
「民主党は『霞ヶ関中心の政治』から『国民の手による政治』にするんだと主張しています。それが今できるのは豪腕の小沢さんしかいない、ということです」
これは期せずして26日~28日の当ブログに3連載で紹介した原仙作さんの論文と同じ結論、同じ理由だと分かる。
そして、こう思い、このように情勢を見ている国民が多いからこそ、小沢国策捜査が引き起こされたのだと改めて言いたい。そしてもう一言、この国策捜査は官僚主導のファシズムではないかとも。もう一度その理由をまとめてみよう。
①政治団体からの記帳公開献金が、「実質西松から出ているから違法」と日本政界で初めての告発がなされた。自民党にはこんな献金は山ほどあるだろうし、二階のようにほぼ同規模の未記帳献金が見つかった例もあって、公正でないこと甚だしい。検察、法務省がこんな不公正をはたらくのは、その「社会正義」の看板に公然と真っ黒な泥を塗ったということだ。
②①を百も承知のマスコミが一斉に「小沢退陣・説明責任要求」で大キャンペーンを張り、この種の問題には珍しく、今なお張り続けている。「秘書が落ちた」というガセ情報までを、NHK、朝日新聞などほとんどのマスコミが一斉に流して。秘書の弁護士が「犯罪性自白という事実はない」と述べたのだから、この自白情報はガセねたの検察リークと言うしかない状況である。しかるに、これらの大マスコミは今なお何の釈明もしていない。
③自民党筋がいち早く、「西松捜査は自民党には及ばないだろう」とも述べていた。検察の動きに呼応して、実に素早い、不可解な対応である。
④以上は、こんなことが示されている。検察・自民党・マスコミが一体的大キャンペーンを張ったということである。その全員一致のような迅速性、持続性は、事前相談さえもうかがわせるものだ。そして、これらの全体が、客観的に果たした役割は、「政権交代阻止、自民・公明政権維持」と見るしかない。
この光景は一体なんだ! 不公正極まりない、権力にものを言わせたファシズムではないか。それも、官僚・政府・与党・マスコミが一体となったファシズム的行為とは! 理屈も何もない権力の暴力行為は、反発も生むが、同類のものへの無感覚を社会に蔓延させもするだろう。
折しも世界経済は恐慌状態で、国民の目も「景気」という一方向のみに向かいやすい。それも「会社に政府資金を垂れ流す」など、手段を選ばずに。つい最近までは「小さな政府」、「借金を減らさねば」と叫び続けていた政府が、なのだ。正義や理屈を無視した、無理筋、暴力が起こりやすい状況と思う。29年の世界恐慌が2回の選挙でヒトラーを生んだが、小沢捜査という国家権力のこのファッショ的行為は既に、同じような暴力につながり始め、さらに多くの暴力につながっていくのではないか。それを危惧する。