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「音楽」生活の一断面   文科系

2009年05月23日 12時15分50秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
ギター友達と最近書きあった文章を転載してみたい。彼女のブログ文章と、そこからのコメントのやりとり1回分を。ここに「ギター遊び兼飲み会」のことを何回か書いたが、そのメンバーの一人です。

まず、ブログ本文。
【ガボットー11  2009年05月20日 (水)
新しい弦に張り替えたアルトギターでレッスンを受けた。弦の張りが気になったが先生は「聞いていてそんなに気にならないからいいんじゃない」と言われ、いよいよこの状態で本番に向かうことに決定した。
綺麗に無傷で弾くか 荒くてもパフォーマンスを加え演技するか 色々弾き比べて聞いてもらった。
私は失敗しないように(この曲を今度の発表会で弾くんです。文科系)無難を選ぶので、先生は不服だった。もっと、どう表現をしたいのか、何をやりたいのかはっきりメリハリを付けるようにと、強く希望された。失敗すると引きずる性格なので・・・とブツブツと言い訳していた。
Oさんからの電話で 里山歩きの会(名前を変えてあります。文科系)のTさんがすい臓がんで亡くなったと聞いてびっくりした。彼女は1940年生まれで同世代。才女で編み物教室の先生をしたり 色々なサークルで活躍していた。海外旅行暦60回で会うたびに旅行の話を聞くのが楽しみだった。モロッコのカサブランカの話が面白かった。私がキューバや九寨溝・黄龍へ行ったのを興味深げに聞いていたがあれから行かれたのか聞いていない。ご冥福を祈ります。
そんな電話を受けてから人生って分らないものだ。来年のミニミニだって私もどうなっているか分らない。ガボットはロンド形式なので 間違えても次のフレーズで立ち直れる。 先生の言われるように思い切り表現してみようかな?と思った。 】

僕のコメント
【 興味深い箇所がある。一つはこれ。
「綺麗に無傷で弾くか 荒くてもパフォーマンスを加え演技するか。色々弾き比べて聞いてもらった。私は失敗しないように無難を選ぶので 先生は不服だった。もっと、どう表現をしたいのか、何をやりたいのかはっきりメリハリを付けるようにと 強く希望された。失敗すると引きずる性格なので・・・とブツブツと言い訳していた」
僕の「がちゃがちゃ」が直らない原因の一つは、これだと思っている。上手く書けているし。以下、勝手なことを言うよ。

プロじゃないんだから、弾きたいように弾こうよ。『良い音楽』にする必要すら、アマの場合あるのかどうか。アマがプロの真似して、傷なく無難にを中心にして弾くだけでどうするの? 僕が1日4~5時間も弾けるのは多分、好きな曲の隅々に僕の好みを入れようとしてきたからできることなんだろうなと振り返ることが出来る。ただ年寄り発心者がそればかりだと、なかなか『がちゃがちゃ』がなくならないけどね。
でも一生それらしく人前で弾けなくても、自分がこれだけ楽しめて、没頭できたことで、僕は何よりも十分過ぎるほどに幸せだね。他人の発表会前のように毎日いつも弾けてきたと言えるほどだし。

もう一つはこれ。
「そんな電話を受けてから人生って分らないものだ。来年のミニミニだって私もどうなっているか分らない。」
前にも言ったように、僕がいろんなものに真剣に取り組んできた理由がこれ。僕は、若い頃いつか死ぬと強く意識したが、僕にとってこれは『明日死ぬ』と変わらなかった。悔いのないように生きたかったということになるよね。ここから、3人の兄弟妹と全く違った生き方になってきたんだと振り返ることが出来る。

その今の「悔いのないように」と、「大好きなギター曲」のことで報告が一つ。習い始めたバリオスの「郷愁のショーロ」の全貌が、初めて今日見えてきた。僕のギター生活で最もうきうきする時なのだが、なにか、なんというか「もの凄い曲」だと感じる。例によって狂ったように弾き続けるのではないだろうか。大昔の月光、04年のローボスのプレリュード、05~6年のマリエタ、07年バッハのサラバンドと、これらレベルの「好きさ」かも知れないと、今感じている。

アグスティン・バリオス・マンゴレ。1885年にパラガイに生まれて、1944年にエルサルバドールで死す。
1906年 パラガイのアスンシオンで演奏活動開始。
1910年 アルゼンチン、ウルガイで演奏活動。
1916年 ブラジルに移り、以降15年この国を本拠とする。
1931年 大好きな放浪(演奏)の旅へ。ベネズエラなどで演奏。翌年、ニッガ・マンゴレと名乗る。ニッガはアグスティンの逆さ読みで、マンゴレは昔のパラガイ・グアラニー・インディオ酋長の名前。パラガイ人は皆、この部族の血を受けている。(文科系注 この人、オランウータンに似た容貌魁偉な大男だったらしい。パラガイ人だったことや、インディオの血を誇りにしていたようだ)
1934~36年 ヨーロッパ演奏旅行で、名声を博す。その後エルサルバドール音楽院ギター科教授
1938年 コスタリカで心臓病発作
1944年 エルサルバドールで死す。

バッハ、ソル、ショパンを好きで、影響を受けた。パラガイ、ブラジル、アルゼンチン、チリの民族音楽も取り入れている。その他の代表曲 大聖堂、フリア・フロリダ、ワルツ
2009/05/20(水) 23:42:49 】

最後が、これに対するお返事。
【  Re: バリオス
Tちゃん(僕の名前です 文科系)、バリオスすごくいいでしょ。私も大好きです。”大聖堂”と”クリスマスの歌”を練習しましたが どちらもいくら弾いても飽きないです。”郷愁のショーロ”もいつか弾いてみたい曲です。憧れが”森に夢見る”ですがこれはとてもとてもですね。

ガボットは いつもよりは冒険してみますね。バッハの曲なのでバロックの世界に浸りきってみたいです。
2009/05/21(木) 18:22:19  】
コメント (2)
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こんな歌も     落石

2009年05月23日 09時50分30秒 | Weblog

   アメリカのようだな水戸の御老公内政干渉しては立ち去る

    (これなど傑作!)

  核発射ボタンをだれも見たことはないが誰しも赤色と思う
 
    (そうだよな。赤いと思っていました。)

  奥行きのある廊下など今は無く立てずに浮遊している、なにか

    (最後は、渡辺白泉の俳句「戦争が廊下の奥に立つてゐた」の
    本歌取り。いまの戦争感を捉えてみごと。)

作者は、松木秀さん、1972年生まれ。もともと短詩作家としての出発は川柳。
皮肉とユーモアが面白い。

好き嫌いはありそう。でも、なかなかの名歌では?





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