とうとう、「カメルーン戦」! 僕が観られるワールドカップは、平均寿命から考えたらあと2~3回。中でも今回は、元々かなり有望な大会だったのだ。胸の期待はすごく高まっていた。
①オシムが方向付けた「日本型サッカー」。組織的・技術的スピードとその持続力を生かした「人とボールが走り続けるサッカー」。こういう戦い方が守備面に一定吸収されて、いったんは世界30位まで行った。
②元アジアMVP・俊輔の経験値は格段に上がったし、もう一人のアジアMVP・遠藤もいる。
③何人かの急成長もあった。
・先ず長谷部の台頭。安定的強国ドイツで優勝したチームのレギュラーを張り、ドイツの有名なサッカー雑誌で一昨年度ベストイレブンに選ばれている。ドイツ大会で言えば、ボランチ・中田に十分に匹敵する実力だろう。
・次いで、岡崎。南ア大会予選段階の世界得点王が彼だとは、案外知られていない。日本と言えば、2人のレギュラー的FWに1本の柱さえ生み出されたこともない国なのである。
・相手エースを抑えうるような強さ、スピードを持った長友のような選手も、かっての日本にはいなかった。
・さらに、彗星のように現れた本田は、日本の救世主にもなり得る存在だろう。
これらの素材で言えば、歴代日本最強と言われたドイツ大会よりも確実に優るチームである。が、肝心の監督がいけない。土壇場になって、これらの選手たちの長所を全く出させてやれていないだけではなく、「単なる夢想家」だったかというような凡庸さをさらけ出していると観る。なお、サッカーの場合、監督を抜きにして、選手個人の優劣を語っても仕方ない。例えば、アジアに史上最も通じた岡崎のような日本FWを世界に通じさせられないとすれば、それはまず監督の責任だ。野球と違って、2ラン以上のホームランを2本も打つかというような個人は、滅多に出ない集団球技なのである。
伝えられているように前半を、阿部だけでなく長谷部まで守備に比重をかけるような戦い方をするならば、失点はほとんど無いだろう。これを先ず、期待する。
そして、後半の後半に、何が何でも1点。第1がセットプレー狙い、第2が、長年仕込んできた「高い位置でボールを奪って、逆襲」狙い、だ。速いパス交換で走り回る玉田が、ペナルティー奪取という狙いもあろうかと、密かに期待している。アフリカ選手の太い足が玉田の脚をちょっと引っかけただけでも、反則は成立しうる。よって逆に、大きくて太い相手には、玉田や大久保や長友は、随分やりにくい相手ということにもなる。「小さいことで優位に立つ」というメンタル・トレーニングもあり得るということだろう。このようにサッカーでは、弱点を長所に変える方法はいくらでもある。小回りがきくことや、技術的スピードや粘り強い規律性も含めて、長所には大いに自信を持って臨んで欲しい。
こうして、とにかく1点。
さー、歴史的な一戦、今夜はスポーツバーだ。息子、お婿さんと3人、10時くらいから最前線でカブリツキということになっている。土曜日オランダ戦にはカジュさんも加わる。
①オシムが方向付けた「日本型サッカー」。組織的・技術的スピードとその持続力を生かした「人とボールが走り続けるサッカー」。こういう戦い方が守備面に一定吸収されて、いったんは世界30位まで行った。
②元アジアMVP・俊輔の経験値は格段に上がったし、もう一人のアジアMVP・遠藤もいる。
③何人かの急成長もあった。
・先ず長谷部の台頭。安定的強国ドイツで優勝したチームのレギュラーを張り、ドイツの有名なサッカー雑誌で一昨年度ベストイレブンに選ばれている。ドイツ大会で言えば、ボランチ・中田に十分に匹敵する実力だろう。
・次いで、岡崎。南ア大会予選段階の世界得点王が彼だとは、案外知られていない。日本と言えば、2人のレギュラー的FWに1本の柱さえ生み出されたこともない国なのである。
・相手エースを抑えうるような強さ、スピードを持った長友のような選手も、かっての日本にはいなかった。
・さらに、彗星のように現れた本田は、日本の救世主にもなり得る存在だろう。
これらの素材で言えば、歴代日本最強と言われたドイツ大会よりも確実に優るチームである。が、肝心の監督がいけない。土壇場になって、これらの選手たちの長所を全く出させてやれていないだけではなく、「単なる夢想家」だったかというような凡庸さをさらけ出していると観る。なお、サッカーの場合、監督を抜きにして、選手個人の優劣を語っても仕方ない。例えば、アジアに史上最も通じた岡崎のような日本FWを世界に通じさせられないとすれば、それはまず監督の責任だ。野球と違って、2ラン以上のホームランを2本も打つかというような個人は、滅多に出ない集団球技なのである。
伝えられているように前半を、阿部だけでなく長谷部まで守備に比重をかけるような戦い方をするならば、失点はほとんど無いだろう。これを先ず、期待する。
そして、後半の後半に、何が何でも1点。第1がセットプレー狙い、第2が、長年仕込んできた「高い位置でボールを奪って、逆襲」狙い、だ。速いパス交換で走り回る玉田が、ペナルティー奪取という狙いもあろうかと、密かに期待している。アフリカ選手の太い足が玉田の脚をちょっと引っかけただけでも、反則は成立しうる。よって逆に、大きくて太い相手には、玉田や大久保や長友は、随分やりにくい相手ということにもなる。「小さいことで優位に立つ」というメンタル・トレーニングもあり得るということだろう。このようにサッカーでは、弱点を長所に変える方法はいくらでもある。小回りがきくことや、技術的スピードや粘り強い規律性も含めて、長所には大いに自信を持って臨んで欲しい。
こうして、とにかく1点。
さー、歴史的な一戦、今夜はスポーツバーだ。息子、お婿さんと3人、10時くらいから最前線でカブリツキということになっている。土曜日オランダ戦にはカジュさんも加わる。