こんなタイトル、日本の記事かと思ったら人民日報のものです。
ちょっと引用します。
ここ数年来、一部の専門学者の発言がメディアを通じて明らかにされた後、
多くのネットユーザーの懐疑を受けている。
もっとも「中国青年報」が先週行った調査結果(5492人対象)によると、
重大問題に直面した際に専門家の観点に耳を傾けると答えた人は
依然として44.8%に上った。
一方で32.8%の人は「耳を傾けない」と答え、22.3%の人は無回答だった。
今回の調査の結果、39.5%の人は「専門家の発言はあくまで一個人の発言であり、
参考にすぎない」と答えた。
31.9%の人は「専門家の言論は状況に基づき判別する必要がある」、
20.4%の人は「専門家の言論はまったく信用できない」、
6.5%の人は「専門家は社会の権威で、信頼に値する」とした。
専門家はなぜ懐疑の対象となるのか?
その理由として79.6%の人は「一部の専門家に社会的責任感が乏しく、
民衆の利益を代弁していない」、
72.3%の人は「多くの『ニセ専門家』が『本物』を追いやり、
素養が入り乱れている」とした。
また28.5%の人はメディアにも責任があるとし、
「メディアが争って専門家の『爆弾発言』を報道し、
マイナスイメージが拡大している」と懸念している。
こうした問題提起は日本では、これまでに余りなかったように思います。
一億総白痴化と言った大宅壮一のような言論人が
重用された日本では、ブルジョア評論家VS革新評論家という
構図はあっても、評論家を崇拝する傾向が強かったからか?
この人民日報の問題提起は、官報共同体が白日のもとに
さらされた今、もっと議論されてしかるべきこと。
すぐにコメンテーターを探そうとした昔を反省!
かといって、それに替わるものが今もあるのだろうか?