今夜は、サッカー・ワールドカップの決勝戦。オランダ「トータルフットボール」の流れを汲む、言わば「兄弟対決」のようなもの。「全員守備・全員攻撃」「攻撃的」「見ていて面白い」「美しいサッカー」などの形容詞が付いてきたのが、この両チーム。勝負弱くて、もろい印象までも同じだ。ところで今大会は今や、重大な相違も生まれている。ファールの多さだ。かなりダーティーに変わったオランダと、クリーンなスペイン。この違いがどう結果を分けるか、そこが今夜の最大問題! 審判の能力こそ、実に勝敗の岐路となりそう。
さて、朝日新聞8日の16強資料から作ってみた数字だが、オランダは1ゲーム当たりファール数が悪い順で7番目。イエローカード数に至ってはワースト3番目である。対するスペインは、いずれも16強中最もクリーンなのだ。因みにこの数字対比はこうである。1ゲーム当たりファール数は、スペイン10に対してオランダ16、イエローに至っては同、0.5対2.5、なのである。これでは、審判がよく見ていないととんでもないことになりそうではないか。
「よく見ていないと、オランダのファール得!」
「よく見ているなら、オランダに退場者!」
なお、今回の審判たちが厳しく見ていることを、オランダはよく知っている。ブラジル・オランダ戦が「ファール合戦」だったからである。このゲームを日本の西村主審がきっちりと裁いて見せて、イングランド、ドイツなどからは最高評価を受けている。そして、ファールがちょっと多かったブラジルが、負けた。ブラジル側に退場者が出るというおまけまで付いている。ドゥンガ監督がゲーム後こう述べたのには、そんな背景もあったはずだ。
「審判がゲームを止めすぎて、調子が狂った」
以上のような背景からも僕は、スペインの勝ちと見た。オランダは初めの方で笛を吹かれて、調子が狂う。ファールに過敏になっているうちに、自由にパスを回されて、得点されてしまう。もともとパス回しはスペインが上なのだ。
ちなみに、オランダのロッベンが、こんなことを語っているそうだ。
「“いいサッカーだね”は意味がない」
「美しい試合をして負けるより、最悪のプレーでも勝つ方がいい。決勝まできたら内容なんて関係ない。結果がすべて」(以上、スポニチ)
あとから追加ですが、同じスポニチ・アネックスのニュースに、スペイン側のこんなニュースがありました。上のロッベンの言葉とは、なんと対照的な!
『スペインの前線が見せる完成度の高さはバレンシア所属のDFマルチェナも「バルサの選手(6名 文科系)は互いを完ぺきに知り尽くしている」と認める相互理解がカギ。その様式美は現在のクライフ氏(オランダ人、スペインはバルセロナのやり方の基礎を築いた 文科系)に「オランダよりスペインが理想」と言わしめ、リバプール所属のFWフェルナンド・トーレスは「スタイルを忠実に貫くべき。死ぬ(負ける)のなら理念に従って死ぬつもり」とまで言い切った』
さて、朝日新聞8日の16強資料から作ってみた数字だが、オランダは1ゲーム当たりファール数が悪い順で7番目。イエローカード数に至ってはワースト3番目である。対するスペインは、いずれも16強中最もクリーンなのだ。因みにこの数字対比はこうである。1ゲーム当たりファール数は、スペイン10に対してオランダ16、イエローに至っては同、0.5対2.5、なのである。これでは、審判がよく見ていないととんでもないことになりそうではないか。
「よく見ていないと、オランダのファール得!」
「よく見ているなら、オランダに退場者!」
なお、今回の審判たちが厳しく見ていることを、オランダはよく知っている。ブラジル・オランダ戦が「ファール合戦」だったからである。このゲームを日本の西村主審がきっちりと裁いて見せて、イングランド、ドイツなどからは最高評価を受けている。そして、ファールがちょっと多かったブラジルが、負けた。ブラジル側に退場者が出るというおまけまで付いている。ドゥンガ監督がゲーム後こう述べたのには、そんな背景もあったはずだ。
「審判がゲームを止めすぎて、調子が狂った」
以上のような背景からも僕は、スペインの勝ちと見た。オランダは初めの方で笛を吹かれて、調子が狂う。ファールに過敏になっているうちに、自由にパスを回されて、得点されてしまう。もともとパス回しはスペインが上なのだ。
ちなみに、オランダのロッベンが、こんなことを語っているそうだ。
「“いいサッカーだね”は意味がない」
「美しい試合をして負けるより、最悪のプレーでも勝つ方がいい。決勝まできたら内容なんて関係ない。結果がすべて」(以上、スポニチ)
あとから追加ですが、同じスポニチ・アネックスのニュースに、スペイン側のこんなニュースがありました。上のロッベンの言葉とは、なんと対照的な!
『スペインの前線が見せる完成度の高さはバレンシア所属のDFマルチェナも「バルサの選手(6名 文科系)は互いを完ぺきに知り尽くしている」と認める相互理解がカギ。その様式美は現在のクライフ氏(オランダ人、スペインはバルセロナのやり方の基礎を築いた 文科系)に「オランダよりスペインが理想」と言わしめ、リバプール所属のFWフェルナンド・トーレスは「スタイルを忠実に貫くべき。死ぬ(負ける)のなら理念に従って死ぬつもり」とまで言い切った』