昨日のコメントに加筆して、投稿に格上げします。民主党政権の、僕流の見方です。
細川政権よりまだちょっと長くなっただけの民主党政権は、いろんな手柄があると思う。
ダム・箱物による内需拡大行政は基本的に終えて、代わりに、人・子ども、環境への投資を始めた。官僚既得権温存の機関とも言えた事務次官会議を止めて、記者クラブを開放した大臣も多い。各省などの審議会委員なんかもかなり替ったはずだし、仕分けも進んでいる。仕分け対象になるようなことがもうできなくなったという警鐘も、限りなく大きい。自民党タカ派が牛耳っていたNHKも少々当たり前に戻ったように思う。また、現在の日本で最大問題の一つ、最低賃金も08年に久しぶりの値上げがあったのに続けて、今年も上がった。失業者対策も、昨年末に見えたように進んでいると思う。
このようなことを素直に評価できないのは、マニュフェストで既得大利権を脅かされると心配している守旧派の官僚・マスコミ連合軍と、「自己流の遙か未来」から今を裁く方々とだけだろう。現在からだけ過去を裁く論理は必ず一面的なものになるのに、まして「いい加減な未来像から現在を裁くやり方」をや、とは、今までにもここで述べてきたとおりだ。
今回の政権交代の意味ってこのように、目に見えないところで過去の悪習慣の見直しがいっぱいあるはずだ。そういうのが、将来に向かっては、意外に大きいことだと思う。単なる言葉の変化ではなく、行政上の日常習慣が具体的に変化したのだから。これらはさらに、次の将来への前提、基盤にもなりうるものだろう。
こういう全てを当たり前のことのように語ったり、普天間で帳消しになったように語るとしたら、大きな誤りだと思う。歴史には、いくらでも後退があるのだから。
景気・経済は今や、日本だけではどうしようもない側面があるはずだし、日米関係も「安保は止めると通告(できる、せよ)」とだけ主張し続けるのは、圧倒的少数派だろう。これも、中国、北朝鮮、ロシアなどと心からの友好関係が結べない現状においては、多数意見にはなりにくいはずだ。100年に一度クラスの世界的矛盾噴出の中では、篠原一さんが言うように、とにかくぼつぼつ行くしかないと思う。こうして、菅が変質完了というぐらいにフラフラするのさえも、暫く見守っていたい。長妻厚労相が伊枝児童家庭局長を降格させたように、サボタージュが歴然としている官僚とやりあう立場になって初めて分かることも多いはずだし、小選挙区制下の2大政党制では右顧左眄のフラフラは一面起こるべくして起こるものであって、これは当たり前のこととも言える。参院選敗北の後には、さらにフラフラせざるをえないはずだ。これは、国民がさせたこととも言える。
官僚・マスコミ連合軍、この強大な守旧派勢力が、民主・自民の拮抗を操って、既得権温存を図ることは、大いに警戒していようと思う。それが民主のフラフラを正す最大の道であると言いたい。
細川政権よりまだちょっと長くなっただけの民主党政権は、いろんな手柄があると思う。
ダム・箱物による内需拡大行政は基本的に終えて、代わりに、人・子ども、環境への投資を始めた。官僚既得権温存の機関とも言えた事務次官会議を止めて、記者クラブを開放した大臣も多い。各省などの審議会委員なんかもかなり替ったはずだし、仕分けも進んでいる。仕分け対象になるようなことがもうできなくなったという警鐘も、限りなく大きい。自民党タカ派が牛耳っていたNHKも少々当たり前に戻ったように思う。また、現在の日本で最大問題の一つ、最低賃金も08年に久しぶりの値上げがあったのに続けて、今年も上がった。失業者対策も、昨年末に見えたように進んでいると思う。
このようなことを素直に評価できないのは、マニュフェストで既得大利権を脅かされると心配している守旧派の官僚・マスコミ連合軍と、「自己流の遙か未来」から今を裁く方々とだけだろう。現在からだけ過去を裁く論理は必ず一面的なものになるのに、まして「いい加減な未来像から現在を裁くやり方」をや、とは、今までにもここで述べてきたとおりだ。
今回の政権交代の意味ってこのように、目に見えないところで過去の悪習慣の見直しがいっぱいあるはずだ。そういうのが、将来に向かっては、意外に大きいことだと思う。単なる言葉の変化ではなく、行政上の日常習慣が具体的に変化したのだから。これらはさらに、次の将来への前提、基盤にもなりうるものだろう。
こういう全てを当たり前のことのように語ったり、普天間で帳消しになったように語るとしたら、大きな誤りだと思う。歴史には、いくらでも後退があるのだから。
景気・経済は今や、日本だけではどうしようもない側面があるはずだし、日米関係も「安保は止めると通告(できる、せよ)」とだけ主張し続けるのは、圧倒的少数派だろう。これも、中国、北朝鮮、ロシアなどと心からの友好関係が結べない現状においては、多数意見にはなりにくいはずだ。100年に一度クラスの世界的矛盾噴出の中では、篠原一さんが言うように、とにかくぼつぼつ行くしかないと思う。こうして、菅が変質完了というぐらいにフラフラするのさえも、暫く見守っていたい。長妻厚労相が伊枝児童家庭局長を降格させたように、サボタージュが歴然としている官僚とやりあう立場になって初めて分かることも多いはずだし、小選挙区制下の2大政党制では右顧左眄のフラフラは一面起こるべくして起こるものであって、これは当たり前のこととも言える。参院選敗北の後には、さらにフラフラせざるをえないはずだ。これは、国民がさせたこととも言える。
官僚・マスコミ連合軍、この強大な守旧派勢力が、民主・自民の拮抗を操って、既得権温存を図ることは、大いに警戒していようと思う。それが民主のフラフラを正す最大の道であると言いたい。