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金さん中国へ    らくせき

2010年08月26日 19時12分28秒 | Weblog
金さんが突然、中国へ。
いよいよ三男への政権を継がせるのか?
大きな転換点にさしかかっているようです。
最近、読んだ本。私の主義に反しますが、長い投稿です。

「中国は北朝鮮を止められるか?」
著者は、五味洋治さん。東京新聞の記者。

日本の脅威であるばかりでなく
東アジアの安全を脅かす北朝鮮の核。

この本は、北朝鮮と中国の国境リポートや
両国の関係を朝鮮戦争まで遡って追求したもの。

そのなかから、なぜ北朝鮮は核を持ったのか?について
要約して紹介します。

   

中国に依存せざるを得ない北朝鮮。
中国は一貫して朝鮮半島に核武装化に反対してきた。
北は、表向き非核は金日成の遺言といっているが、
金日成さん自身、かなり早くから核武装を考えていたとされる。

北朝鮮がホンキで核を持とうとしたのは
中国が韓国との国交を回復させたことが大きく影響したらしい。

中国は経済発展を遂げてきた韓国との貿易や投資が
中国の改革・開放に不可欠という判断であった。
中国も北に開放路線を諭すように教えるが、
金日成は資本主義には不快感をもっていたし、
息子の金さんも、頭では改革・開放と分かっていても
感覚的に嫌っているという。
国内の状況は一向によくならない。
北の核開発が本格化するのは、こうした矛盾からという。

そして、21世紀に入って、核実験を行ったと発表。
その理由を中国の学者は次のように分析している。

①国内的では、軍事最優先の政治を再生産可能にするため。
これによって大衆を支配する。

②外交面では、国際社会の圧力を跳ね返す。
核を持つことによって中国、アメリカ、ロシアの関係国の
足並みを乱して、自国に有利に利用する。

   

こうした事態に、中国は、どういう行動に出るのか?
これが本のタイトルにもなっているように読者の
もっとも知りたい点。

作者の答えは。こうです。

①一番大きいのはアメリカの動き。
北との関係で、中国は、アメリカが動くと動いてきたという事実。
これは変わらないと指摘。
つまり、アメリカの出方が鍵をにぎっているということです。

②もうひとつ、北の混乱を抑えるのが基本。
北が暴走すれば批判し、関係が悪化すれば経済支援でなだめる。
改革・開放路線へ誘導し、安定した経済状況をつくるための
努力は変わらないこと。


理想的な核の解決の例としてウクライナをあげています。
ウクライナはソ連崩壊後、1900の核弾頭を、軍の反対を押し切って廃棄。
見返りは、米・ロ・英・仏が中心になって、
国家の安全を保障して経済支援を行い、成功している事実。

国家の安全を保障するためには、戦争状態に終止符を打たねばなりません。

しかし、作者は、北はこのままでは確実に崩壊への道を進んでいると指摘。
金さんの健康不安が一番危険信号。
金さんの後は集団指導かと多くの予測は見事にはずれ
三男の世襲へと進んでいる。

この代替わりが失敗すれば、クーデターなどが起って
北は内戦から崩壊へ・・・
という最悪のシナリオもありうるという。

その場合は、どうなるのか?
国連などの対応が遅れれば、中国人民軍は秩序回復のために越境する。
米軍・韓国軍も38度線を越える。
両陣営の間で問題となるのが、北の核。
意見が食い違う可能性があり、衝突の恐れもあるという。

北朝鮮の安定こそ中国の最大の関心事。
世襲に批判的な中国は、三男への政権移譲に賛成し、
さらなる経済の開放を条件にして新たな援助を行う可能性が高いでしょう。

日本はすくなくともアメリカが好戦的にならないように
忠告するくらいの自主性が欲しいものです。


コメント (6)
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 民主党代表戦の「中身」   文科系

2010年08月26日 18時12分18秒 | 国内政治・経済・社会問題
本日、「小沢出馬、民主代表選挙で菅と激突」が大ニュースになっています。ところで、一部に以下のようなニュースが流れていたという事実があります。少し長くなりますが、今後にもこれの目が残っていますので、私見の形で書いておこうと思い立ちました。25日深夜の段階で書き終わった物です。


 【 鳩山が、24日小沢と、25日菅と面談して、26日にももう一度小沢と会うらしい。代表選挙直前に二つの重要会談。なんらか仲裁を図ったということだ。菅には長く絶対に会わなかった小沢の意向を先ず聞いて、その「結果」を菅に持ち込む、そういう経過だろう。その内実について菅(陣営)に厳しいある裏ニュースが流れているが、僕はそれなりに聞いてみるべきものだと観た。23日に信憑性ありとしてご紹介した『民主党、今後の焦点は普天間』や24日拙稿『辺野古・昨日見た夢』の延長上の論理必然的な成り行きと考えるからである。こういう内容だ。
①菅が小沢に頭を下げて、取引をした。来年までの総理ポストを約束してもらう代わりに、この間の清算をこうする。
②反乱を主導した人物たちを切る。彼らは近い将来、議員の座すら危ういことになるらしい。前原でさえ暫く大人しくさせられるようだ。
③次の幹事長は小沢系が取り、菅以降この3年の代表選出順番も話し合われたらしい。
 さて、このニュース、事実こうなればいろいろ大変なことになる。9月の代表戦で菅が選ばれると、間髪を入れずこんな人事になる。仙石、野田、枝野らが下ろされ、幹事長、外相、国交相、財務相などは当然入れ替わることに。その上で参院多数派目指した連立工作が猛然と繰り広げられる。そうした上で、頃合いを見てさりげなく、官僚粛正が始まるだろう。まっ先に手を付けられるのがこの間の事情からして、辺野古絡みの外務省だろう。ひょっとして、鈴木宗男が外相になったりして。国交省もただでは済まないと思うが、財務省はどうなのだろう。
 こうなるとすれば、非常に面白い。自民党が下野したのに、外務省、防衛省、文科省など自民党政権以上に自民党的政策を主導さえしてきた官僚世界に、何もない方がおかしいと訝ってきた。ここが何もなければ、自民と民主が同じ穴の狢という理屈が正しいことになってしまう。そんなはずはないのである。検察・官僚が朝日新聞などの大マスコミと連合して、小沢、鳩山を叩きまくったあげく普天間を元に戻してしまったのは、なんのためだったか。
 さて、この民主党内手打ちに、「検察・官僚と大マスコミ連合軍」は果たしてまた、大逆襲に打って出る力をまだ持っているのかどうか?この予測の当否や結末はいずれにせよ、どんどん見え始めていくだろう。
 なお、鳩山政権消滅から続く以上の流れのすべては、単なる権力争いではない。政権交代時期における必然的な流れなのだと思う。旧政権が残した古い権力・習慣・方針と新しい政権のそれとの激突がないほうがおかしい。 】


 さて、以上長々と書きましたが、この方向が事実上まだ全部残っていると観ているからです。小沢が勝てば「菅首相・小沢代表による内閣改造」として。万一負けても「民主を中心とした(あるいは民主を割ると見せての)政界再編成」(のブラフ)などもあります。いずれにせよ、官僚・マスコミに下ってしまった菅は、早晩、負けでしょう。
 むしろ大きな問題は、官僚・大マスコミ連合軍が煽る「世論」でしょう。普天間で鳩山を引きずり下ろしたように「3年を待たない解散総選挙」まで煽り立てられるかどうか。こういう方向が成功した場合に最も助かるのは、この連合軍であることは明らかです。2大政党拮抗下では、どちらもこの連合軍に手を付けられなくなりますから。そして、ほとぼりが冷めればまた、密かに事務次官会議が復活されるなどということになるのは明らかです。政治主導とは、戦前の名残も汲んで肥大しすぎたこういう「もう一つの陰の政府」を跡形亡く消滅させることなのですが。こういうチャンスにこれが生き延びるようなことがあれば、日本の守旧勢力、対米追随勢力とともに常にこの国を後戻りさせる方向に働くことになるでしょう。
コメント (2)
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