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南ドイツ新聞から   文科系

2011年10月12日 11時11分48秒 | 国内政治・経済・社会問題
 9日のあんころもちさん投稿と同じ趣旨です。南ドイツ新聞記事で、以下の中にこんな解説もありました。阿修羅掲示板からです。
『この論評を紹介するために「南ドイツ新聞」電子版で探したところ、何と同紙の若者向けのページにありました。つまり日本のメディアと政治家の堕落ぶりはドイツの若者用のテキストとして紹介されているのです。このようにして若者は批判力を身につけます。またこのようにして日本の恥はドイツのエリート層に定着しつつあります。』


  野田首相国連演説:「南ドイツ新聞」の論評など (在ベルリンジャーナリスト・梶村太一郎)

http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/818.html
投稿者 潜艦トマト 日時 2011 年 9 月 27 日 03:08:00: yqV0JYBcORkm6

在ベルリンジャーナリスト・梶村太一郎の反核覚え書き
http://tkajimura.blogspot.com/2011/09/blog-post_26.html

野田首相国連演説:「南ドイツ新聞」の論評など

日本の原発に関しての最近の「南ドイツ新聞」の記事をふたつ紹介しておきます。
いずれもクリストフ・ナイドハルト特派員によるものです。

ひとつは9月24日掲載の野田首相の国連演説に関する論評です。結論部だけは直訳しておきます:
タイトル:「転換ではない転換」
リード:原発の反対派から支持派へ;なぜ日本の首相は立場を変えたか

要旨は「就任演説で原発の新規建設はできないと言っていた野田首相は、国連演説では原発は気候変動対策に必要なので日本の原発をより安全なものにすると述べた」、「これはおそらく、意思が変わったのではなく日本ではよく見られる発言姿勢であると思われる」「日本人はフレンドリーにニコニコしながらハイ、ハイと同意する。誰かを怒らしてしまったら、黙ってしまう。この姿勢は日常生活では攻撃性を防げるかもしれないが、政治では決断を阻害してしまう」
「しかし日本にもこのような曖昧な立場を捨てる政治家もいる」として、菅直人前首相の脱原発発言と、最近の鉢呂大臣の「死の街」発言を挙げ、なぜこのふたりが排除されたかについて、このふたりは政治家王朝の出身ではないと説明した上で以下のように述べています。
このふたりは原子力ロビーといっしょに同じ毛布にくるまっている政治エリートたちの規則を守ろうとしない部外者である。日本ではメディアもまた、大半の政治家同様に原発事業主から気前の良い援助を受けているエリートに属している。

日本のエリートにはイデオロギーはなく、話し相手によってさまざまな意見も容認する。彼らのたったひとつの目的は、権力とステータスの保持である。このためには誰が何を考えているかは重要ではなく、彼が誰と結びついているかが重要なのだ。これに加えて大事なのは部外者がこのオルガルフィー(寡占制度)を分裂させないことである。野田がいまやっていることはこのエリートをなだめようとしているのである。彼はこれを「安定をつくる」と称している。菅や鉢呂のような口先だけではない立場を表明する人たちはまさにこのじゃまをすることになるのである。

==============

梶村;第12回(7月15日)で紹介した同紙の「永田町のノミのサーカス」の続きですね。今回はさらに具体的に、原発ロビーに金で買われている政治家だけでなくそれとぐるになっているメディアもまともに突っ込んで批判しています。日本の戦後政治体制の非民主性を鋭く突いているといえるでしょう。
日本の大新聞のエリート記者さんたちは耳が痛いので、このような「口先だけでない批判」には、いつものようにそれこそ無視することしかできないでしょうね。指摘されているように「黙る」のです。

この論評を紹介するために「南ドイツ新聞」電子版で探したところ、何と同紙の若者向けのページにありました。つまり日本のメディアと政治家の堕落ぶりはドイツの若者用のテキストとして紹介されているのです。このようにして若者は批判力を身につけます。またこのようにして日本の恥はドイツのエリート層に定着しつつあります。

もうひとつは、同記者が福井県の「原発銀座」を訊ねての優れたルポですが、これも小さな同県の住民が原発ロビーにまるっきり買収されている実情をリアルに報告した優れたものです。
ほんとうはこれを全文翻訳して紹介したいのですが、かなり長文なので目下時間がありません。しかしこちらの方はルポですからあまり難しくないのでどこかの大学のドイツ語の授業で翻訳テキストにしていただけませんか?
関西の大学だと実感が伴い良い演習になるのではないかと思います。】
コメント (2)
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ザックジャパン(14)タジキスタン戦、大勝のわけ   文科系

2011年10月12日 10時49分44秒 | スポーツ

 圧勝だった。シュート数39対1、ボールキープ率72%対28%で、8対0。こんな結果だけから、サッカージャーナリズムの一部からこう判断する声が聞こえてきそうだ。「相手が弱すぎた」と。これは誤った、皮相な見方だと最初に言っておきたい。
 この相手チーム、守りに徹しすぎたというゲーム戦略ミスはあったが、決して弱い相手ではない。日本が1対1で引き分けたウズベキスタンとも、日本が1対0で辛勝した北朝鮮とも、0対1の惜敗だったのだから。むしろ、今までの日本のゲーム運びが拙すぎたのであって、僕はこのゲームを3対0と予測していた。日本の北朝鮮戦が3対0ほど、ウズベキスタン戦も2対0ほどが実力から見て順当なところだったと思う。現に、昨日のゲーム後、タジキスタン監督はこう語っている。
『日本は強かった。先に対戦した2チームとは比べ物にならないチームであった。そして、非常にメンバーもそろっていて、われわれを相手にしても、ほぼベストのメンバーで戦ってくれたことに感謝している』

さて、勝因をまとめてみよう。結論はこういうことになる。
『ザックジャパンが目指した点取り戦略が、ついに大成功を納め始めた。ゴール前に固めた敵防御堅陣を横にも縦にも引きつけ、広げつつ、外と中央と両方から交互に崩すこの点取り戦略の成功には、昨夜は特に二つの要因が働いている。一つはハーフナーを狙った横からのクロス戦術、二つがトップ下に入った中村憲剛の鋭くて速い、長短の縦パスである』
 ハーフナーが1点目と、後半初めに得点していることが大きかった。必然、敵陣はサイドからのクロスを警戒して、横に広がることになる。すると、9人で固めていても中央部分にスペースが生まれる。そこへ中村憲剛の縦パス、スルーパスが面白いように通った。この中村3アシストで1得点と、昨日第1の殊勲賞と言って良かろう。なお、この中村に対して岡崎と香川のレシーブ力が、すごく相性がよいのである。この両FWが、ハーフナーと並んで2得点ずつをあげることになった。

 昨日の分析は以上で十分。それ以外は、ほとんど何も要らない。あと興味深いのは、昨日のゲーム評価を踏まえた今後のベストメンバーなどの予想であろう。4-2-3-1の陣形と見て、ワントップは前田なのかハーフナーなのか。トップ下は、本田なのか、中村なのか。CBとボランチとの第一補欠は誰なのか。これはまたの機会にする。但し一言。ボランチの第一補欠に細貝が名乗りあげたことは確実だと思う。素晴らしい選手がこの間に誕生して見せたはずだと、将来に向けて予言しておきたい。
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