九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

「街の弁護士日記」ブログから  文科系

2012年07月11日 09時26分02秒 | 国内政治・経済・社会問題
 前にもお知らせした「街の弁護士日記」ブログから昨日の記事を転載いたします。皆さん、本文を是非お読み下さい。弁護士のことを代弁人と言うだけあって、言葉に説得力があるといつも思います。


2012年7月10日 (火)

消費税なんて増税したって知れてるの

あたしときどき思うの
どうして消費税を上げるのかなって
偉い人は国の借金は1000兆円にもなるとあたしを脅すの
消費税を上げたところで数年の内には国民一人1000万円の借金になるの
あたし奥さんには逃げられたけど
子どもが3人いるの
3人とも成人はしても我が道を行ってるから
正業の目鼻はつかないの
あたし併せて4000万円を返さなきゃいけないの
返せるわけないじゃん
偉い人は嘘をついてるの
返せるわけないお金を返しましょなんて嘘でしょ

あたしときどき思うの
十数年前になる
その頃すでに一人500万円近い借金になっていたの
あたしまだ奥さんに逃げられる前だったから
五人家族だったのね
2500万円も返せるのかなって心配してた
そのとき偉い人は誰も借金の心配なんかしてなかったのよ
偉い人は返せるわけなくなってから返せ返せって言うのよ
おかしいでしょ?

(中略)

あたしときどき思うの
借金よりずっと大変なものがあるの
使用済み燃料棒っていう物がもう数十万本もあるんだって
サイクル処理するなんてできないことは
もうはっきりしてるんだって
だから数十万本もある使用済み燃料棒は
何万年も放射能が漏れないように
保存しなきゃいけないんだって
でも偉い人は
使用済み核燃料棒っていう物を
まだまだ増やしましょうって言うのよ
どんどん増やして
日本中をフクシマにしましょうって
あたしときどき思うの
この方がよっぽど深刻よねって

あたしときどき思うの
偉い人は深刻なことは深刻でないように振る舞い
深刻でもないことを深刻だと言うの
それって不思議?
それとも当然?

(後略)
コメント (16)
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失業「構造化」と、最賃の「貧困化」  文科系

2012年07月11日 08時26分07秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

 先週一週間は、孫の病気で我が家が病児保育所に。2日(月)医者に連れて行くと「水疱瘡と胃腸風邪」のダブル診断。水疱瘡になると保育園には連れて行けないのである。9日(月)午前の診断でやっと「伝染の恐れなし。通園解禁」となり、その午後に登園させた。が今度は、我が老夫婦とも胃腸風邪に罹ったらしい。僕などは一昨日から昨日にかけて、丸1日ほど水以外にはなにも摂っていない。

 さて、本日は久しぶりに気力が湧いてきて中日新聞をじっくりと読んだ。気付いたことを二つ書いてみたい。ユーロ問題国の失業率の見通しと、日本の最低賃金の相対的低下がさりげなく載っている。こういう記事の背後には自殺が絡むような深刻な事態が無数に存在するというのに、なんという小さい記事だろうか。これはいつも考え込んでしまうことだ。
 前者は、9面最下段近くの『OECD失業率「当面は高水準」13年末7.7%見通し』という見出しの記事だ。OECDとは経済協力開発機構の略で、加盟は34カ国、一定水準にある先進工業国でないと加入できない経済協力機構なのだそうだが、そういう国にしてこういうことなのか。いや、住宅バブルで食い物にされた結果、そのバブル破裂の結末不景気でこうなったというのは、世界的にはまだ金がある国という証左だったのだろうか。そんなことを、考え込まずには居られなかった。
『2012年の平均失業率はスペインが24.5%、ギリシャが21.2%、ポルトガルが15.4%。この三国は13年度には一段と状況が悪化する見通し。(中略)報告書では08年の世界金融危機以降、労働市場の「回復の速度が過去に比べ、はるかに遅い」と指摘。一年以上失業している長期失業者数が増加しており、失業は構造的な問題になる恐れがあるとしている』

 さて、もう一つは3面のこれ。『最低賃金が生活保護下回る「逆転」11都道府県に拡大』
 12年度の数字なのだが、11年度には北海道、宮城、神奈川と三つだったものが、8都府県が新たに加わったというのだ。青森、埼玉、千葉、東京、京都、大阪、兵庫、広島である。全国平均の最低時間給は737円。この各地金額で一か月働いた場合の手取り金額が、その地の生活保護費よりも安くなったということなのである。直接的原因はこう述べられている。『生活保護のうち、家賃などの住宅扶助費が増え(生活保護費)給付水準が上昇。一方、健康保険や雇用保険などの社会保険料の増加で(最低賃金による)手取り収入が減り、逆転拡大を招いた』

 自立できない人、世帯が多い社会こそ最も無駄の多い、非効率な社会と言えるのであって、グローバリズムが進むほどそうなってきたと理解できる。最低賃金が生活保護費よりも低いなんて、働く意欲、自立への希望をなくするような社会と言える。サブプライム住宅とか、その債権証券化商品バブルとかを生み出して、こういう結末を作った連中は、こんな死屍累々を気にもとめないだろう。気にとめられるならば、元々銀行口座もなかった人々に住宅など買わせるわけがないはずだ。
 自立できない人が増え、自立の意欲が減っていく社会では、世界景気が良くなるわけはない。それでも短期的マネーゲームに明け暮れるほうが、職場、職業を増やす長期投資よりもはるかに儲かるということなのだろう。ただし、日本では3大メガバンク周辺などに限るということなのだろうが。それに対してなんの世界的規制もない世界は、暗黒社会である。マネーゲーム深化と、失業構造化・賃金低下とのこの悪循環世界は一体どこに行き着くのだろう。
コメント (3)
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