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新聞の片隅に載ったニュースから(31)    大西五郎

2012年07月05日 19時29分44秒 | Weblog
大西さんの「新聞の片隅に載ったニュースから(31)」です。   らくせき

      酒井法子さんの元夫を不起訴(2012.7.5朝日新聞)

「元タレント酒井法子さんの元夫で、麻薬取り締り法違反容疑で警視庁に逮捕され、
6月に処分保留で釈放されていた無職高相祐一さん(44)について、東京地検は4日、
不起訴処分(嫌疑不十分)にし、発表した。
4月9日、東京都内の自宅で麻薬を含む液体を所持した疑いがあるとされたが、
地検は『起訴に足りる証拠がなかった』と理由を説明した。

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 このニュースを読んで、変だとお思いになりませんでしたか。私は高相祐一さんが
「元タレント酒井法子さんの元夫」といつまでも表記されていることに違和感を覚えました。
確かに高相祐一さんは酒井法子さんと結婚していましたが、今は離婚しています。
普通記事ではその人の職業(肩書)をつけて紹介します。
高相さんは現在仕事に就いていない(無職)そうですが、酒井法子さんの麻薬使用事件が
報道された時には、当時夫だった高相さんは「プロサーファー」と紹介されました。
それなのに、いつまでも「酒井法子さんの元夫」というのは高相さんの人格を無視した話です。
元プロサーファーと報道するのが正しい(当然だ)と思います。
 毎日新聞も「酒井法子さんの元夫不起訴」、読売新聞も「酒井さんの元夫不起訴」でした。

 また、高相さんが逮捕された当時の新聞の記事では「逮捕容疑は4月9日に自宅で
『AMT』と呼ばれる麻薬を含む液体11・7㌔㍑を所持した疑い。
高相容疑者の自宅に偽名とみられる宛名(差出人?=大西)で宅配便が届き、
受取った父親が『変な荷物が届いた。息子が薬物に手を出したのかもしれない』と
渋谷署に相談。鑑定の結果、薬物成分が検出され、千葉県の知人宅で逮捕された。
高相容疑者は『荷物を依頼したのは間違いないが、規制薬物と分ったのでキャンセルした』
などと容疑を一部否認している。』(6月4日中日新聞夕刊)となっていました。

 しかしもう一つ私が変だと思うのは、東京地検が不起訴にした理由として
「起訴に足りる十分な証拠が得られなかった」としている(読売新聞)ことです。
だとすると逮捕は行き過ぎだったということになります。十分に証拠が固まったら、
証拠隠滅や逃亡を防ぐために逮捕し、身柄を拘束して取り調べるということに
なるのだと思いますが、高相さんは以前に薬物所持・使用で逮捕されたことがありますから
『今度も麻薬を使用しようとしたのだろう』という、いうなれば憶測で一人の人間の
自由を束縛したことになります。高相さんは「荷物を依頼したが、規制薬物と分ったので
キャンセルした」と言っていたのです。マスコミも「一度薬物に手を出したものは
また手を出す」という偏見に捉われることなく、警察と検察に対して、十分な証拠が
得られなかったのに逮捕に足る容疑とした理由を厳しく追求し、読者・視聴者に
報告する責任があります。
                                       大西 五郎

コメント (15)
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