五輪男子サッカーは、スペインに勝った。奇跡的という向きもあるが、選手たちは案外冷静に臨んでいたようで、こんな感想さえある。オーバーエージ二人が入って、このところ見違えるように急に良くなった守備陣の砦、権田の言葉だ。
『(序盤からスペインにボールを支配されたが)相手に回されているってよりも相手に回させているって感じだった。だから僕らは全然焦れることなくできた。怖い位置で回されてないし、シュートもそんなに打たれてなかった。最後のところでつぶせているし、ああいった戦いをしようというのは最初から分かっていました。後ろでパスを回すんだったら好きなようにさせて、僕らは網を張ってという感じで統一されてできたんで問題なくやれた』
この感想、ついこの前のメキシコ戦勝利と同じもののように思えたのは、僕だけではないはずだ。この権田もメキシコ戦に次いで得点を入れた大津も、本気でメダルを取ると豪語しているのである。
さて、グループリーグ残り2戦、これを1勝1分けなら首位勝ち抜けが確定して、次は多分エジプトと当たる。これに勝てばベスト4で準決勝の相手は多分、ついこの前に勝った強敵・メキシコ。ここでおそらく負けると思う。今回のこのメキシコチームは、スペイン、ブラジルと並んで優勝候補の一角なのであって、二度目は勝てないと見た。守備が見違えるように良くなった日本だが、メキシコは中距離シュートも含めて恐ろしいほどの得点能力を持っている。
当面のグループリーグ残り2ゲームを占ってみる。
この2チームは今の日本ジュニアにはくみしやすいと思う。両チームのゲームを観たが、ホンジュラスは完全に個人技のチーム。モロッコのが組織性が高くて、かなり難敵。でも、あの程度の組織性だったら、組織全般、特に守備組織で日本の方がかなり高い。優勝候補はスペイン、メキシコ、ブラジルと言われていて、そのうち二つに合計1点しか取られずに勝ってきた今の日本なのだから。
次戦のモロッコ戦を占ってみたい。
モロッコは組織的攻撃のチームだが、メキシコとスペインを負かした日本とあっては、安易には攻めてこないと思う。よって、まず日本の中央は破れない。スペインでさえ日本守備陣相手にはサイド攻撃に頼ったのだから。サイド攻撃を行う時には、確かにアフリカ特有の身体能力が日本ゴール前で有利になるチームだと思う。が、オランダでやっている吉田が、身体能力がある鈴木、徳永、ドイツでやっている酒井高徳を使って競り合うゴール前はほとんど破れないと観た。トゥーロン国際大会の優勝チームにして得点王を出したメキシコでさえ遠目のシュートしか打てなかった日本チームなのだ。
日本の今の攻撃は一言で言って鋭い。落ち着きと余裕が足らぬ気がするが、守備が下手糞なモロッコ、もっと下手と思われるホンジュラスなら2点は取れる。先制点を取れば、カウンターが生きてくる。高い位置でアタックする敵ボール奪取守備が生きて、この先取点も取りやすいと思う。
何よりもこのチーム、ひょっとしたら予選は無失点でいくかもしれない。何度も言うように、守備組織が1ゲームごとに見違えるようになっているのである。
『(序盤からスペインにボールを支配されたが)相手に回されているってよりも相手に回させているって感じだった。だから僕らは全然焦れることなくできた。怖い位置で回されてないし、シュートもそんなに打たれてなかった。最後のところでつぶせているし、ああいった戦いをしようというのは最初から分かっていました。後ろでパスを回すんだったら好きなようにさせて、僕らは網を張ってという感じで統一されてできたんで問題なくやれた』
この感想、ついこの前のメキシコ戦勝利と同じもののように思えたのは、僕だけではないはずだ。この権田もメキシコ戦に次いで得点を入れた大津も、本気でメダルを取ると豪語しているのである。
さて、グループリーグ残り2戦、これを1勝1分けなら首位勝ち抜けが確定して、次は多分エジプトと当たる。これに勝てばベスト4で準決勝の相手は多分、ついこの前に勝った強敵・メキシコ。ここでおそらく負けると思う。今回のこのメキシコチームは、スペイン、ブラジルと並んで優勝候補の一角なのであって、二度目は勝てないと見た。守備が見違えるように良くなった日本だが、メキシコは中距離シュートも含めて恐ろしいほどの得点能力を持っている。
当面のグループリーグ残り2ゲームを占ってみる。
この2チームは今の日本ジュニアにはくみしやすいと思う。両チームのゲームを観たが、ホンジュラスは完全に個人技のチーム。モロッコのが組織性が高くて、かなり難敵。でも、あの程度の組織性だったら、組織全般、特に守備組織で日本の方がかなり高い。優勝候補はスペイン、メキシコ、ブラジルと言われていて、そのうち二つに合計1点しか取られずに勝ってきた今の日本なのだから。
次戦のモロッコ戦を占ってみたい。
モロッコは組織的攻撃のチームだが、メキシコとスペインを負かした日本とあっては、安易には攻めてこないと思う。よって、まず日本の中央は破れない。スペインでさえ日本守備陣相手にはサイド攻撃に頼ったのだから。サイド攻撃を行う時には、確かにアフリカ特有の身体能力が日本ゴール前で有利になるチームだと思う。が、オランダでやっている吉田が、身体能力がある鈴木、徳永、ドイツでやっている酒井高徳を使って競り合うゴール前はほとんど破れないと観た。トゥーロン国際大会の優勝チームにして得点王を出したメキシコでさえ遠目のシュートしか打てなかった日本チームなのだ。
日本の今の攻撃は一言で言って鋭い。落ち着きと余裕が足らぬ気がするが、守備が下手糞なモロッコ、もっと下手と思われるホンジュラスなら2点は取れる。先制点を取れば、カウンターが生きてくる。高い位置でアタックする敵ボール奪取守備が生きて、この先取点も取りやすいと思う。
何よりもこのチーム、ひょっとしたら予選は無失点でいくかもしれない。何度も言うように、守備組織が1ゲームごとに見違えるようになっているのである。