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今だから是非言いたいこと   文科系

2017年08月15日 13時23分53秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 人は時代を観るとき、現在の事件に目を奪われるもの。今は「グアムへの残酷首領によるミサイル発射」である。ちょっと前までの「テロとの戦い」が一挙にどこかに吹っ飛んでしまった。IS国の首都ラッカは、まだ陥落しきってはいないのに、世界の目は難民問題を含んだ中東から東アジアへと大方向転換を遂げてしまった。どうして?

 さて、こんな不自然な大転換は、誰かが意識して作ったに決まっている。冷静に考えてみれば、北が他国に核先制攻撃をすることなどあり得ないのだから。
 この光景は、決着がつきかけて、難民問題含めて誰が悪かったかと世界の皆が考えるようになってきた中東、「テロとの戦い」から目を反らせるかのようではないか。
 僕は今、一昔前の同じ大転換を振り返っている。1990年頃の冷戦終了、東欧崩壊を。この50年近く続いた冷戦時代と比較して、今の米軍事予算は2倍になっているのである。90年までの冷戦時代から、「テロとの戦い」時代を経て、現在の東アジアへの方向転換まで、この三つの世界戦略の一方側には、常にアメリカが存在した。

 こんな時だからこそ、ちょっと人類史を長く見たこのエントリーをお読み願いたいと思う。
『「戦争無くならぬ」という日本人のある特徴  2017年08月10日 』

 同時に、このエントリーに付けた直近三つの拙コメントもお読み願えれば、なお嬉しい。自らは他国に核先制攻撃も出来ない北の核に対するに、アメリカの奇襲攻撃は多少の可能性ありと思うのである。北の核発射さえ全て封じる先制通常攻撃の目算さえ立つならば。そして同時に、その方が、中国とのチキンレースを急がせることが出来るとも観るならば。
 その結果亡くなる人々のことなど何も考えていないということも既に証明済みである。イラク戦争は、関連死含めて50万人以上! 米、サウジ、カタール、トルコなどによる内乱工作で長引いてしまったシリア内戦では、それ以上の死傷と、世界最多の難民。


 アメリカ世界戦略が中東から東アジアへと大転換して作られたこんなどさくさの時にこそ、危ない国が二つあると、喚起したい。
 まず、別大陸現在最大の火薬庫、ベネズエラ。ここの初期シリアに酷似した「内乱」の帰趨を考える僕は、サウジの時代錯誤のような残酷極まる国王制政治を同時に思い出さないわけにはいかない。
 ベネズエラは世界最大の原油埋蔵国。サウジは二位の国だ。英米が支えてきたこのサウジは、アルカイダ最大のスポンサーとして知られている。イスラム国と同じ教義を小学生にたたき込み、国民には「勧善懲悪推進委員会」と呼ばれる警察力によって同じ教義を徹底厳守させてきた。金曜礼拝日に繰り広げられる中央広場での公開首切り処刑や、日常茶飯事の女性への暴力!
 シリアやベネズエラの民主主義を糾弾する国々が、どうして北以上のこの世界最凶悪国には何も言わないのだろうか? かと言って、国連加盟の独立国への外部干渉は一切禁じられているそのことには僕は賛成なのだが、それにしても・・・・。
コメント (6)
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