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ハリルジャパン(152) スポーツ記事に文化香を  文科系

2018年01月16日 12時52分38秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
 本日の中日新聞第24面には、目を見張った。「月刊サッカーストリート」という一面使った連載特集なのだが、日本のスポーツ記事には珍しく、スポーツへの目配りが広くって、文化の香りがしたのである。ここに載っている三つの記事が合わさって醸し出している「ある香り」を、僭越ながら拙筆でお伝えしてみたい。

 一つ目は、ハリルの対談で「(ロシア)W杯 何が必要か分かっている」。二つ目が「ユーロ望観」と題して、今回はサッカー大国イタリアの凋落がテーマになった。そして三つ目は小さい記事だが貴重な物で、ブラジルの監督でさえこう悩んでいるというもの。もっとも、三つ目のこんな内容は当たり前のものと知る人ぞ知っているのであって、ブラジル自国W杯大会の対ドイツ大敗を見れば明らか。日本スポーツ・マスコミがブラジルを崇拝しすぎている一種の病気の、その後遺症のようなもんだろう。

 さて、この記事三つで醸し出しているスポーツ文化の香り、である。

 一番目のインタビュー内容は、ハリルというこの人物のスケールの大きさがとてもよく分かる。チマチマした島国、日本人の、戦後世界の民主主義発展も分かっていないようなスポーツ論ならぬ「(文科省的)体育論」、「(マスコミ的)興業主義スポーツ談義」に対比させてみると。このハリル、人格は全く逆のように見えるが、日本人に評判が良かった人格者イビチャ・オシムと同郷の人物である。旧ユーゴのしかもボスニアの人間で、そこから欧州に出て行って大成功した所までが一緒なのである。オシムはドイツ、オーストリアへ、ハリルはフランスである。しかもその成功度合いが、オシムよりも大きい。以下のように。ただし、オシムの名誉のために、慌ててこう付け加えておきたい。オシムの成功という先例があったからこそ、ハリルの成功もあったに違いないと。年齢は15歳ほどハリルが若いと記憶する。ということは、ハリルはむしろ、同じユーゴのストイコビッチに近いということになる。ストイコビッチは旧ユーゴの中心セルビアの人間だったかな。

 フランスリーグ得点王2回。フランス・サッカーの読売巨人軍、パリサンジェルマンの監督。こんな実績を経て、ブラジルW杯では、ブラジルに圧勝した優勝国ドイツを土壇場まで追い詰めた唯一のチームの大策士、監督。こんな人物が、以下のようなことを語る時、日本ファンはありきたりの常識的意味で理解してはならぬだろうとさえ、僕は言いたい。

『体脂肪率を測るのは、体が戦う準備をしているかを調べるため。けがも少なくなり、より走れる。そのためには生活習慣、食生活、トレーニングが重要になる。体脂肪率が12%より高ければ、その選手は戦う準備ができていない。少なくともW杯では戦えない』
 老骨の僕も、ランナーの端くれとして必要に迫られ、体脂肪率は11%台。年寄りの冷や水ゆえ脚を痛めることも多いからこそ、体重には拘るのだ。便秘気味だから、体重を落とすべく走る前に用を足すことも度々であって、これなど当たり前の注意と愚考している。一流サッカー選手なら不可欠な自己管理能力指標になるはずだ。

『(長谷部誠について)選手としても、人間としてもチームにとって重要な存在。大きな影響力を持っている。ただ、プレーができなければ、W杯に連れて行くことはない。・・・・長谷部を招集できなかったときのことを考えている。そのため昨年12月の東アジアE-1選手権に、ベテランの今野泰幸を呼んだ』
 代表監督として選手個人のことをその「人間」自身にも触れてここまで語るのは、異例なことのはず。組織第一であるサッカーのキャプテンはそれほど大事ということ。その都度の組織流動の指令まで出さねばならない立場なのである。そういう立場に関わってここまで言われたら、長谷部も今野も勇気百倍。選ばれた場合には、どんなプレッシャーにも立ち向かっていく決意を固めることだろう。

『(日本のサッカーは)島国に閉じこもっている印象を受ける。欧州を見れば違うサッカーをしている。日本人はテクニックがあるというが、プレッシャーをかけたら発揮できるのか
 「プレッシャーに負けない」、日本サッカーはこの10年ほど特にこれが発揮できなかったのである。ACLで持てる技術が出せずに長く負け続けてきた原因がここにあったと、見てきた。


 二番目の記事「イタリアサッカーの凋落」がまた色々考えさせられた。僕自身がこの国の歴史的凋落に非常な関心があったことも重なって。最も伝統のあるチームも含めて、何度も繰り返されてきた八百長。長年犯罪者を代表者に抱えてきたACミラン! [このブログでも、イタリアの凋落や、その広く社会的な原因とか、こんなエントリーさえも、何回も書いてきた。
「本田はこんなイタリアへ、ACミランへは行くな。行ってもいい事は何もない」
 この二番目の記事がサッカー、スポーツを扱う視野、領域が広いからこそ、僕はこんな問題なども対照させて、連想していたものだ。近ごろ世を騒がせている日本相撲界の長年打ち続いたやの頽廃とか、日本バスケットボール界の頽廃現象を日本サッカー発展の基礎を築き上げた人物が見事に治めて見せたこととか。

 そういう意味でもサッカー、スポーツ界は世の中の移り変わり、外の文化的(善悪両様の)影響などももろに受ける舞台なのだと思う。相撲界で言う有力なタニマチが、スポーツを汚す例などが、古今東西に渡って本質的に多いものなのだろう。 
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百田尚樹さんのお仕事   らくせき

2018年01月16日 10時11分31秒 | Weblog
これは首を賭けてもいい。
もし、中国と日本が軍事衝突をすれば、朝日新聞は100パーセント、中国の肩を持つ。
朝日新聞は日本の敵だが、そんな売国新聞を支えている朝日の読者も日本の敵だ。

こんなことをつぶやく百田さん。お仕事ご苦労様。
でも歴史は違っていますね。
こんなことを言って金儲けするのは良いのかな?

コメント (4)
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