今の日本政治は、アメリカ関連などの関係が分からないと何も分からないという意味で、僕は外信欄を舐めるように読んできた。すると、つくづく思ったのが標記の事。まるでワンパターンの、こんな外信ニュース集めの思考しか働いていないようなのだ。
①そもそもアメリカ批判がない。というよりも、アメリカが当たり前のようにやっている事をちゃんと報道しない。嘘の理由で開戦したイラク戦争への批判がないのは、日本参戦の反省もないのと関連していよう。シリア内乱でも、シリア政府・ロシア・イランに批判的で、明らかに反政府軍を支援して内乱を起こした側、英米の記事がない。これは、親米国家であったトルコでさえ不審に思い始めているところである。ウクライナも同じである。ベネズエラ内乱(工作)は何も知らせないし、アラブの春の総括は一体どうなったのか?
ちなみに、アメリカの日本よりも酷い国家累積赤字、家計の大赤字などは何も書かない
②①とは正反対に、中ロについて辛辣な観点、記事ばかりである。中国は「習独裁」という観点記事が圧倒的に多いし、ロシアもプーチン独裁関連がほとんど。その側面がある事は僕も否定しないが、政治面がそれだけだと、正しい事は何も見えてこないのである。というのも全く可笑しいだろう。AIIBを嘲笑していた財務省、マスコミも今はもう笑えなくなったのだし、日本経済はアメリカよりも中国をどんどん活用しているはずだ。小沢がやろうとしたような、米中等距離外交の方が今の日本にとって正解だと思っているほどである。米国に付いていってももはや、高価な兵器を買わされたり、戦争をやらされるのが落ちであるのだから、ますますそう考えるのだ。
③北朝鮮問題でもおかしい。アメリカに調子を合わせるようにして、今にも戦争が起こるように語った論調はただ笑えるだけだ。大人の論議とは到底思えないのである。北が実験するのは弱い犬のキャンキャン。自分から噛みつけるわけなどないのに、今にも噛みつくように語る論調はどうだ! むしろ「どんどん追い込んで、ミサイルの一発も撃たしてやれ!(そうなったら、大手を振って開戦しあの国を潰して、最大の仮想敵国中国を将来にわたって揺さぶる橋頭堡ができるというもの)」と、アメリカやそれに同調する日本マスコミが北を煽っていると思えたものである。
こんな記事ばかり書いているから、日本の記者クラブなどもいつの間にか外国、国連から笑われるようになってしまった。世界に公然たる日本近代史まで換えてやろうというがごとき「偏執的愛国」、貧弱な島国根性は、安倍だけで沢山だ。この国のマスコミこそ、島国根性にどっぷりと浸かっているのではないか。
ちなみに、世界諸外国の目から見たら、アメリカはもう完全に落ち目の戦争国である。トランプ出現こそが、既に一つの頽廃社会現象。これなら、対北先制攻撃戦争さえしかねないと、普通の知識と心があるアメリカ人は皆思っているはずだ。そして、北に対してアメリカよりも強硬姿勢に出ている安倍政権は、この対北先制攻撃、戦争の日本への影響、後遺症も全く見えていないと愚考するのである。
「日本がこの戦争に介入する事によって、戦える『普通の国』になる」
こんなことさえ目論んでいるのではないか。世界諸国民の命が理念としては対等になって、戦争は悪だという思想も発展してきたところから、国際平和組織としての国際連盟や国際連合が初めて出来た20世紀人類史の意味を、何も分かっていないとしか思えないのである。あの嘘の理由開戦イラク戦争でどれだけの後遺症が残ったかなど、全く考えられていないのだろう。関連死含めて50万人。恨みに燃えたイスラム国の誕生。ヨーロッパにも大挙した膨大な難民の群。
アメリカが朝鮮先制攻撃を敢行するようなことがもしあったら、途方もなく時代錯誤の野蛮である。そして、この事には日本のマスコミにも責任があった事になる。と、後世そう語られるのは必定。
「大本営発表時代と、どこが違っていたのか?」
もちろん、記者クラブも。
①そもそもアメリカ批判がない。というよりも、アメリカが当たり前のようにやっている事をちゃんと報道しない。嘘の理由で開戦したイラク戦争への批判がないのは、日本参戦の反省もないのと関連していよう。シリア内乱でも、シリア政府・ロシア・イランに批判的で、明らかに反政府軍を支援して内乱を起こした側、英米の記事がない。これは、親米国家であったトルコでさえ不審に思い始めているところである。ウクライナも同じである。ベネズエラ内乱(工作)は何も知らせないし、アラブの春の総括は一体どうなったのか?
ちなみに、アメリカの日本よりも酷い国家累積赤字、家計の大赤字などは何も書かない
②①とは正反対に、中ロについて辛辣な観点、記事ばかりである。中国は「習独裁」という観点記事が圧倒的に多いし、ロシアもプーチン独裁関連がほとんど。その側面がある事は僕も否定しないが、政治面がそれだけだと、正しい事は何も見えてこないのである。というのも全く可笑しいだろう。AIIBを嘲笑していた財務省、マスコミも今はもう笑えなくなったのだし、日本経済はアメリカよりも中国をどんどん活用しているはずだ。小沢がやろうとしたような、米中等距離外交の方が今の日本にとって正解だと思っているほどである。米国に付いていってももはや、高価な兵器を買わされたり、戦争をやらされるのが落ちであるのだから、ますますそう考えるのだ。
③北朝鮮問題でもおかしい。アメリカに調子を合わせるようにして、今にも戦争が起こるように語った論調はただ笑えるだけだ。大人の論議とは到底思えないのである。北が実験するのは弱い犬のキャンキャン。自分から噛みつけるわけなどないのに、今にも噛みつくように語る論調はどうだ! むしろ「どんどん追い込んで、ミサイルの一発も撃たしてやれ!(そうなったら、大手を振って開戦しあの国を潰して、最大の仮想敵国中国を将来にわたって揺さぶる橋頭堡ができるというもの)」と、アメリカやそれに同調する日本マスコミが北を煽っていると思えたものである。
こんな記事ばかり書いているから、日本の記者クラブなどもいつの間にか外国、国連から笑われるようになってしまった。世界に公然たる日本近代史まで換えてやろうというがごとき「偏執的愛国」、貧弱な島国根性は、安倍だけで沢山だ。この国のマスコミこそ、島国根性にどっぷりと浸かっているのではないか。
ちなみに、世界諸外国の目から見たら、アメリカはもう完全に落ち目の戦争国である。トランプ出現こそが、既に一つの頽廃社会現象。これなら、対北先制攻撃戦争さえしかねないと、普通の知識と心があるアメリカ人は皆思っているはずだ。そして、北に対してアメリカよりも強硬姿勢に出ている安倍政権は、この対北先制攻撃、戦争の日本への影響、後遺症も全く見えていないと愚考するのである。
「日本がこの戦争に介入する事によって、戦える『普通の国』になる」
こんなことさえ目論んでいるのではないか。世界諸国民の命が理念としては対等になって、戦争は悪だという思想も発展してきたところから、国際平和組織としての国際連盟や国際連合が初めて出来た20世紀人類史の意味を、何も分かっていないとしか思えないのである。あの嘘の理由開戦イラク戦争でどれだけの後遺症が残ったかなど、全く考えられていないのだろう。関連死含めて50万人。恨みに燃えたイスラム国の誕生。ヨーロッパにも大挙した膨大な難民の群。
アメリカが朝鮮先制攻撃を敢行するようなことがもしあったら、途方もなく時代錯誤の野蛮である。そして、この事には日本のマスコミにも責任があった事になる。と、後世そう語られるのは必定。
「大本営発表時代と、どこが違っていたのか?」
もちろん、記者クラブも。