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16日『「文学国語」こそ「人の力」』への補足  文科系  

2020年07月19日 13時08分32秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
 文中こうある事への補足説明をします。
『論理国語がどれだけ優秀でも文学国語(の世界)に弱ければこうなる。営業が出来ない。組織を動かせない。力のある政治家にはなれない。そもそも、人育て、子育てさえ苦手になるはずだ』
 ここで、「文学国語(の世界)」と書いて、単に文学国語とだけ書いてないことを説明します。言葉にはその対象がある。そして、文学的言葉の対象は心の中に(その態度、傾向、感じ方などの現象として)存在するもの。よって、人の心に通じていかないと、この言葉を上手く使って人間を分析し、考えることは出来ない。そして、人の心に通じるとは、相手と自分とを(比較)観察しつつ、それを言葉に表しながら、精密になった言葉を組み合わせていろんな人間に気づき、認識を豊かにしていくこと。つまり、幼い時から人と真剣に付き合って来なければ、身につくものではない。

 この点で、ネットやゲーム世界隆盛へと邁進してきた40代以下日本人は、人文科学が大変苦手になっていると言えないだろうか。人間関係が苦手であったり、安倍やトランプに騙されるというのも、そういうことだろう。この二人などの質疑応答を聞いていると、いかに独善の馬鹿、要するに自分勝手なボンボンかということが分かるのだが。
「それもこれも、私の責任です」とさも殊勝そうに連発しながら、何の責任も取らぬ、人として軽すぎというだけでなく、「選挙目当てヤッテル感『政治』だけ」で悪辣な、安倍。
 嘘や約束破りの常習犯で、口から出任せを、自分だけ大事と吹きまくる、トランプ! 最近彼は、大学入試さえ替え玉を使ったと、兄の娘から暴露されたという、そんな人物だ。
 彼らに投票する人って、こういう人間論を持っているとしか思えないのである。「彼らが特別なのではなく、人間ってみんな安倍やトランプのようなもの。その上で、俺にとってここを何かしてくれそうだから・・・・」。誠実な人という中身を持って重く、ヒューマンな行為の人に出会った事がないのかも知れないとさえ考えてしまう。

 もっともまー、人間社会に民主主義が叫ばれ始めて以降いつの時代もこういう時はあったのだが。「自由、平等、博愛」のフランス革命はナポレオン戦争地獄に替わったのだし、身分制、人種差別や搾取打破のヒューマニズム目指したソビエトは、「官僚独裁恐怖政治」に変質していった。19~20世紀の人種問題を除いた「民主主義」代表国アメリカも、今や世界各地で戦争を仕掛ける戦争暴力(その脅迫を含む)国家になり果てている。こういう不条理国家が人文科学退廃を自然に生んでいくというのは、自明である。なお、これらの間中、こういう人文科学の反面もまた真実であり続けた。フランス革命の「自由、平等、博愛」も、ソビエトが目指した「ヒューマニズム」理想も、アメリカの民主主義も、これらを目指した無数の名もなき人々の中では、真実なのであった。でなければ、それぞれの歴史が興るわけもないものである。が、こうして築き上げた民主主義国を、その支配に慣れた人々が間もなく裏切っていく。そんなことが示されていると思うが、こういう歴史全体としては、民主主義は進んできたと、そうは言えるだろう。問題は支配者を変質させぬ仕組、やり方なのだと思うが、普通選挙も、マスコミで金を使った宣伝次第のような随分いい加減なものになっている。
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祝、週累計アクセス4,403! 

2020年07月19日 01時10分31秒 | その他
 昨日まで1週間の当ブログ累計アクセスが初めて4,000を超え、4,403になりました。また、このブログは昔から閲覧数も多いのですが、こちらは12,042。こんな長文ばかりのブログを、よくあちこち読んで下さるもの。嬉しいことです。
 去年11月後半から本年度にかけては、コロナ問題渦中の3月前後以外は3000越が当たり前と、発足以来15年の最盛期と言えるのですが、4,000を超えたのはこの15年でも初めてです。読んで下さっている方々、今後もよろしくお願いいたします。
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スペイン、岡崎ウエスカが久保マジョルカ押しのけ昇格  文科系

2020年07月19日 00時48分34秒 | スポーツ
 表記のこと、このブログのサッカー拙稿で08年頃から最も熱心に追いかけてきた岡崎慎司が所属するウエスカが、一部昇格を決めた。同じく一年前に一部に昇格したばかりの久保建英のマジョルカはこの昇格を維持できず、岡崎と入れ替わりになった。スポルティーバのウェブなどが昨日のウエスカ昇格決定ゲームを以下のように詳しく伝えているが、チーム得点王・岡崎の「スーパーヒールシュート」得点で昇格を決めたのである。ちなみに、同記事によれば、スペイン一年目の岡崎の評価は非常に高く、評価の表現も日本とは全く違うものになっている。
「岡崎はエゴイストではない。周りの選手のよさを引き出すことができる。日本では「がむしゃら」「泥臭い」「献身的」と括られるが、スペインの識者の間の表現は「スマート」「賢い」「美しい」と語られる。」
 日本サッカー界はどうも、岡崎を見誤っていたようだ。というよりも、スペインに比べて日本は、岡崎のような選手を見る目がないのかも知れない。
 身体が小さく、技術とコンビネーションに優れたスペインが、以前のドイツやイングランドよりも、岡崎に最も合っていたということなのか。イングランド優勝チームレギュラーという実績で日本選手として初めて中田英寿に並んだと言える岡崎が、34歳にして上げたこの実績! ヒデを抜いて、日本サッカー史上最高の世界的選手になったと言えるのではないか。 

【 7月17日、リーガエスパニョーラ第41節。ウエスカは本拠地エル・アルコラスにヌマンシアを迎え、岡崎の得点などで3-1と下している。この勝利で、自動昇格圏の2位以内が確定。昨シーズン、1部から降格したが、1年で戻ることが決まった。
 1部昇格を自らのゴールで祝した岡崎慎司(34歳)のスペイン挑戦1年目とは――。

 岡崎はウエスカのエースとして、昇格の決め手になっている。36試合出場、12得点。チーム得点王で、数字も文句なしだ。
 昇格を決めたヌマンシア戦のゴールは、その真骨頂だった。
 77分、右サイドに出たパスに走り込んだ味方FWラファ・ミルとの呼吸を合わせる。岡崎自身もゴールへ向かって走りながら、一度ファーに逃げるような動作で敵の裏をとる。そして一瞬で、ニアサイドにスペースを見つけ出す。折り返してきたボールは体の後方に流れたが、体を柔らかく畳み込んで右足のかかとに当て、コースを変えてネットを揺らした。

「Listeza」(利発さ、鋭敏さ)
 岡崎の特徴は、スペインではしばしばそう語られる。
ゴールに向かって、明快なプレーができる。サッカーは人とボールが絶え間なく動き、スペースが広がったり、狭くなったりするスポーツだが、その中で正しい選択ができる。味方の癖を見抜き、敵の弱点をついて、空間を正しいタイミングで動くことができる。準備の時点で、ほとんど勝利=ゴールしているのだ。
 しかし、岡崎はエゴイストではない。周りの選手のよさを引き出すことができる。日本では「がむしゃら」「泥臭い」「献身的」と括られるが、スペインの識者の間では、表現は「スマート」「賢い」「美しい」と語られる。その利発さによって、どんなチームでも、どんなチームメイトとも呼吸を合わせられるのだ。

(中略)
 今シーズンの岡崎のゴールは、クロスに合わせてのヘディングシュートやボレーがほとんどだった。味方とコミュニケーションを取って、そこにボールを呼び込めていた。来たボールをヒットする技術も高いが、それ以上に"味方に愛される"という状況を作り出せていたのだ。
「岡崎のプレーのクオリティは高い」
 ウエスカの選手たちがそう言って信頼するのは、必然だろう。コンビネーションプレーは、戦いを続ける中で最大限に高まっていた。その点、岡崎はスペインサッカー向きだったのかもしれない。
「今シーズン、岡崎の存在は1部昇格において決定的だった。ゴールで貢献しただけではない。静かだが、計り知れない仕事をした」
 スペイン大手スポーツ紙『マルカ』は、岡崎の仕事ぶりを絶賛している。ボールを引き出し、スペースを作り、プレッシングを行ない、リトリートした時の先手となった。味方を生かし、自らも生きる、戦術的役割の精度は特筆に値した。


 岡崎は、リーガ1部の選手になるに値する戦いをやってのけたと言えるだろう。
 ポジションをつかむこと自体、容易ではなかったはずだ。開幕前はレアル・マドリードで得点も記録していた若手FWクリスト・ゴンサレスが先発候補だったが、それを奪い取っている。そしてシーズンを通して主力として戦い、1部昇格を成し遂げた初めての日本人選手となった。VARで7得点も取り消される不運に遭いながらも、雄々しく戦い抜いたのだ。

 2020-21シーズン、岡崎は念願の1部の舞台に立つことになるだろう。ウエスカとは1年契約だが、「昇格した場合は更新する」とのオプションが付いていると言われている。】
コメント (2)
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