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村木厚子冤罪、検察の「脚本」  文科系

2020年07月22日 03時00分33秒 | 国内政治・経済・社会問題
 この際だから、古い拙稿から、検察暴挙の歴史的事件をもう一つご紹介しよう。これも小沢一郎陸山会事件と並んで、民主党政権を貶める冤罪事件なのである。

【 もう1つ、検察暴挙を  文科系 2010年03月15日 16時13分24秒 | 国内政治・経済・社会問題

 注目してきた検察の暴挙をもう一つご紹介しよう。偽の障害者団体「凛の会」に障害者団体証明書を発行したとして虚偽有印公文書作成・同行使の罪に問われた村木厚子厚労省女性局長逮捕事件である。莫大な郵便料金詐欺に繋がった事件であって、先回報告した「女性秘書監禁・恫喝事件」以上に奇っ怪なものだ。週刊朝日12日号「免罪はこうしてつくられるのか 法廷で暴露された大阪地検特捜部の手口」から抜粋する。

 村木局長の逮捕は、偽造の実行犯とされる上村勉元係長と「凛の会」関係者の「証言」のみを証拠として実行されたものだが、最有力証言者上村係長の前言全てが法廷でひっくり返されたという奇っ怪な事件である。民主党議員が背後で動かしたとされる点まで、「女性秘書監禁事件」と同じだ。村木被告が、石井一議員、厚労省部長のラインによって動かされたと、検察側が主張していたのであるから。上村被告は、こんなふうに陥れられたと暴露している。この記事は、法廷に映し出された上村氏の「被疑者ノート」の文言などを紹介するという手法が取られている。

『そこには、当初は自身の単独犯行を自白したにもかかわらず、
〈(検事は)どうしても村木と私をつなげたいらしい〉
〈私の供述は(他の関係者の供述から)浮いている〉
 など苦悩が書かれている。
 5月29日の記述では、明確な記憶がない上村被告に、国井検事が
〈上村さんだけがうそをついている〉
 と詰め寄り、
〈(上村さんは)全然覚えていないから、他人の力を借りるしかない。多数決でまかせて〉
 とでっち上げ調書作成に同意するよう強要される様子も書かれている。
 さらに、5月30日には、まったく上村被告の主張に耳を貸さず、ストーリーを作り上げようとする国井検事の調書について
〈検事のいいトコどり、こういう作文こそ偽装ではないか〉
 と訴えているのだ。
 しかし、取り調べが進むにつれ、上村被告は窮地に追い込まれていく。
〈調書の修正はあきらめた〉
〈早く両親の元に帰りたい〉
 その理由を、
「隣の部屋で人が殴られているようなすごい音がし、国井検事に『何の音ですか?』と聞いたら『河野が言うことを聞かないからとっちめている』と言われた」
 と言い、拷問の可能性もあると思い、身に危険を感じたようだ。
 その結果、村木被告や石井議員がかかわった「厚労省の組織的犯罪」とする、記憶にない調書にサインせざるをえなくなったという。(中略)

 上村被告は、保釈間近に、再び村木被告の関与を否定したが、
「これが組織的犯罪でないのなら”余罪”についても考えなければならない」
 と国井検事から言われ、
「話がこじれたら再逮捕で保釈されないかも知れない」
 と裏取引に応じ、検察のストーリーに沿った調書にサインしたと語った。これが”特捜名物”の「虚偽の自白」というものだ。』

 さて、上村係長が改めて嘘をつき直したのか、元々検察のでっち上げ狙いだったのか。昨日14日毎日新聞にこんな記事があった。見出しが『枝野氏「検察の間違いが濃厚」 郵便不正操作批判』、一部を抜粋する。
 『「検察の間違いだろうという疑いが濃厚になっており、そのプロセスにおける手法に問題があることが裁判でも出てきている」などと述べ、検察を批判した。』 

 最後に、週刊朝日記事はこう結んでいる。
『それにしても、検察特捜部はなぜここまで無理して事件をでっち上げる必要があったのか。やはりこの事件も解散総選挙がいつ行われてもいい時期の、昨年6月にいきなり村木被告らを逮捕し、当初から民主党国会議員の関与の情報も流れた。どうしても、小沢事件同様、民主党の「政権奪取阻止」を目指して仕組まれたものとしかみえない。』。】
コメント
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