Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

キッドナップ・ツァー

2005-02-07 20:57:41 | 読書
新潮文庫2003年刊.祝・直木賞受賞! ということで再版.書店には角田光代の文庫本が他にも何種類も平積みになっていた.表紙も挿画(唐仁原教久...名前が読めない)いい感じだったので買った.読んでから児童文学かと気づいた.でも読んで良かった.ウェブによれば,この作品は路傍の石文学賞,産経児童出版文化賞,フジテレビ賞作とのこと.
夏休み,5年生のわたしが誘拐される.犯人は2ヶ月前から家にいなくなったおとうさん.このおとうさんがだめ男.おかげで,わたしは墓場で蛍をみたり,夜の海にぷかぷか浮かんだり,ごみためで拾ったテントでキャンプしたり.読んでいてなぜかハックルベリー・フィンを思い出した.おとうさんはくろんぼのジムの役割.でも現代の日本が舞台だからはなしはぐっと矮小化されている.父と娘という組み合わせもウェット.
重松清の解説が良い.
コメント
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