Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

MJQ のピアニスト交代 ?

2017-06-30 06:52:10 | ジャズ


1972 Nice Jazzfestival.MJQ (Modern Jazz Quartet) のミルト・ジャクソン,パーシー・ヒース,コニー・ケイはそのままで,ピアニストがジョン・ルイスからオスカー・ピーターソンに入れ替わった編成.
記憶が正しければ,このジャズフェス・セッションの数曲はかって FM で放送されたことがあり,もう一つの,ピーターソン・トリオ + ミルト・ジャクソンというカルテットと対をなしていたと思う.後者は 1971 年のアルバム Reunion Blues のライブ版という感じだったが,b,ds が LP と同じだったかどうかは覚えていない.

bars もあって楽しい動画だが,ジャムセッションの域は出ていない.そこへ行くと,MJQ のピアニストがホレス・シルバーに替わった 1955 の Milt Jackson Quartet (これもまた MJQ) はちゃんとした LP だったと思う.LP 日本発売では the nearness of you がタイトルだった.

ここでは,ブルース Stonewall が好きです !!
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iPhone in megaphone

2017-06-29 08:47:32 | 科学

iPhone 用のボックスはホーンを折りたたんだ構造だ.それなら iPhone をホーンに放り込んだ方が直接的...というわけで.メガホンの口に当てる方を塞ぎ,iPhone を放り込んでみた.100 均で売っている,長さ 23cm のもの.ちなみに同じ赤メガホンでもカープ坊やの認定品はもっと高価で大きい.
図のように,スピーカーがある辺を先にメガホンが閊えるまで突っ込んだ.右の図で灰色のブロックが iPhone の断面で,音はまず奥に向かって放出される.音がたどる軌跡は複雑である.図ではメガホン内壁で完全反射すると仮定して,2つのフォノンの軌跡を赤線で適当に描いてみた.

iPhone ボックスを測定したときと同様に,20kHz までのホワイトノイズを,メガホン内の iPhone7 で発生し,iPhone6 でスペクトルを測定した.灰色でフィルした曲線はメガホンに iPhone7 を収め,ホーン出口面から 2cm の場所に iPhone6 マイクを置いたとき,薄紫でフィルした曲線は iPhone7 をテーブルに置いたときで,スピーカーと iPhone6 マイク間の距離が 2cm のときである.


図のように 1kHz を超えるあたりまでの低音はメガホンにより大いに改善される.500Hz 以上ではスペクトルは激しく上下する.とくに 1kHz と 2kHz の間のディップが気になる.メガホンの中での iPhone の配置によりスペクトルは改善されそうである.
むしろ,メガホン本来の使い方,口をつける方に iPhone スピーカーを装着し,ラッパから音を出せば,フォノンたちが素直な軌跡をたどることは明らかだ.
これについては,後日.
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東京自叙伝

2017-06-28 08:43:32 | 読書
奥泉 光,集英社文庫 (2017/5).単行本は 集英社 (2014/5/2).

内容(Amazon 「BOOK」データベースより)*****
舞台は東京。地中に潜む「地霊」が、歴史の暗黒面を生きたネズミや人間に憑依して、自らの来歴を軽妙洒脱に語り出す。唯一無二の原理は「なるようにしかならぬ」。明治維新、第二次世界大戦、バブル崩壊から福島第一原発事故まで…首都・東京に暗躍した、「地霊」の無責任一代記! 史実の裏側で、滅亡へ向かう東京を予言する。果てしないスケールで描かれた第50回谷崎潤一郎賞受賞作。*****

この著者はタイトルのつけ方がうまく,つい手を伸ばすが,読んで見るとつまらないことが多かった.でも,これは面白かった.でも長すぎる !
谷崎賞受賞作だそうだが,谷崎ってこうう小説を書く人だったのかな ?

上記データベースに「一代記」とあるが,目次では6つの章に6人の名前が振られている.主人公は東京の「地霊」であり,6人は地霊に取り憑かれた人々.ただし地霊は蛆虫や鼠や猫や,つまり何にでも憑依する.時代が下るにつれ,取り憑かれた人間の意識に,過去に同じように取り憑かれた人間の意識や,同時代で取り憑かれている他人 (及び 鼠など) の意識がミックスし混沌とする.

明治以来の事件を織り込んで発展するのだが,読んでいるうちに,こういう手法ならいくらでも続けられるじゃないかと思ってしまう.1ページ-数ページおきに小見出しが打たれているが,小見出しだけ拾って,わかったという気分になれる.例えば,唯一女性の名を冠した章の小見出しを途中から途中まで書き出すしてみると,

...どら息子との思い出...ディスコで遊興三昧...原生動物的快楽を知る...無個性ならば問題なし...ジュリアナ東京...カネに不住なし...自動車を贈られる...腐れ縁のはじまり...あいも変わらぬ東京散歩...

という具合.
解説 原武史.

☆☆☆
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Marquis Who's Who

2017-06-27 08:50:56 | エトセト等
毎週のように,Final Offer と称して,なんとか Award に値するにより「ネット紳士録に掲載してあげます」という趣旨のメールが来る.

Wikipedia によれば,あやしい出どころではないようだ.

*****Marquis Who's Who ® は、主に百貨店やブランド店などの経営や、学術研究における人物参照用(学術論文の投稿依頼・国際会議への参加依頼)に販売されており、掲載される側の掲載費用は無料である。また、Marquis社からの経歴情報の照会に応じないことで、掲載を断ることが可能である。また、掲載決定後にはダイレクトメールや電子メールによる掲載誌・記念品購入の勧誘はあるが、購入は強制ではない。*****

20-30 年前に勧誘に応じたことがあるのを思い出した.図書館の Marquis Who's Who という分厚い本に名前が載ったのを見て,悦に入ったが,それだけのことだった.

今やネット時代・ググり時代で,経営が苦しいのだろう...と同情.でも「掲載決定後のダイレクトメールや電子メールによる掲載誌・記念品購入の勧誘」が煩わしいと思って,何もしないでいる.
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戦前の検閲本「蟹工船」などデジタル公開

2017-06-26 08:27:29 | エトセト等

2017 年 6 月 25 日の朝日新聞ディジタルの「戦前の検閲、生々しい実態」という記事によれば,戦後.占領軍に接収されてアメリカに渡り,現在米国議会図書館所蔵の,かって内務省が検閲して発売頒布禁止(発禁)にした本など 1327 点を,国立国会図書館がデジタル画像で公開した.
小林多喜二「蟹工船」改訂版(1930)も含まれ,http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10297644にある.このように表紙にいろいろ書き込みがある.

この小説は最近再評価され,新潮文庫の『蟹工船・党生活者』は2008年に50万部以上のベストセラーになった.漫画も出た.半世紀以上前,学生時代に読んだが,あまり覚えていない.青空文庫で再読したが今日的評価ではたいしたことない小説と思った.

デジタル版では伏字が多いが,この程度で発禁だったんだ!! 123-124 ページの赤線部分が問題にされたようだ.
小説のテーマ自体をさておき,もっぱら文言 (もんごん) を問題にするところがお役所的.

むしろ前後して読んだ 橋爪 健 「多喜二虐殺」新潮社 (1962) の印象が蟹工船より強烈で,事実は小説より怖いと感じた.この本は絶版だが,あまり評価されていないようで,市立図書館にも大学図書館にもない.
蟹工船の発禁処分は開戦直前のように思っていたが,昭和初期 1930 年のことであった.ちなみに悪名高き共謀法と関連して話題となっている治安維持法の公布・施行は 1925 年で,1928 年には改正 ? された.多喜二虐殺は 1933 年のことで,Wikipedia に要約されている.
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また 玉葱之図

2017-06-25 08:55:28 | お絵かき


高橋由一が何枚も鮭の絵を描いたのに倣って,また玉葱を,紙ではなく,今度は CD に裏からアクリルで.一番右のだが,同じ対象だとモチベーションが下がることを痛感した.バックのぼんやりしたパターンは,新聞紙のしわくちゃを写そうとしたが,うまくいかないのでベタ塗りしてしまった名残り.

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キャンバスに描く

2017-06-24 08:51:48 | お絵かき


タイトル「あじさいの森」
本来なら三景園でスケッチすべきだったが,おとといアップした写真の一枚をもとにした.

変わった方が,新婚祝いに油絵セットを下さったので,むかし面白がって描いたが長続きしなかった.キャンビスに描くのは 50 年ぶりに近い.

いつも CD に描いているが,それと逆順に描いた.すなわち,まずバックを黒く塗る.葉っぱの緑を描く.遠景の花を入れる.木の幹を描く.近景の葉っぱと花を描く...
失敗したと思ったら,上から塗ってしまえばいいのが楽だった.
アクリルですぐ乾くので,途中サボりながらも約 90 分で完成.

安物の筆で,毛が抜けるのに閉口した.今 太い木の幹に一本くっついているのを発見した.
出来栄えは...アニメ映画の背景みたい.
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Recorda me

2017-06-23 08:34:26 | ジャズ

1963 年のアルバム Page One の一曲で,Blue Bossa と同居している.学生時代に始めて聞いたときは なんとキモチ悪い曲!と思った.
スペイン語だかポルトガル語で Recuerdame というのを英語表記したらしい.前半のモードは (ドリアンではなく) フリジアンかもしれない.ジョー・ヘンダーソンが作曲したのは 1950 年代,モードが喧伝されるよりも前のことで,頭で考えたのではなく体の中にあった音楽だったんだろう.
後半はふつうの曲 ? に展開し,アマチュア・プレイヤーとしては安心できる.

学生さんはこの曲が好き というより超高速演奏をマスターすることが must と考えているらしい.練習は小学生が「なまむぎなまごめなまたまご」と斉唱しているみたいだ.もちろん こちとらはそういう難行苦行は敬して遠ざかることにしている.

Youtube 動画は,NYC Town Hall,February 22, 1985.
Herbie Hancock - Piano,Ron Carter - Bass,Tony Williams - Drums,Joe Henderson - Tenor Saxophone,Freddie Hubbard - Flugelhorn Trumpet,Bobby Hutcherson - Vibraphone.

僕的にはボビー・ハッチャーソンがマリンバでこの曲を演奏したバージョンが癖になっている.

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三景園の紫陽花

2017-06-22 08:45:23 | エトセト等

三景園 (三溪園ではない) は広島空港に隣接する日本庭園.
バブル期に作られたらしく,山あり滝あり池あり.縮景園よりいいと思うが,歴史のありがたみはゼロ.そのせいか空いている.



斜面にびっしり紫陽花が咲いていて,上から見たり下から見たりできる.
菖蒲も咲いていた.

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ゲイリー・バートン自伝

2017-06-21 08:49:39 | ジャズ
熊木信太郎訳 論創社 (2017/6/5).
書店で発見.4104 円.
じつは原著を持っている.こちらの訳本の巻末には「不器用なスーパーマン」というタイトルでピアニスト小曽根真氏が寄稿していた.

Amazon に載っていた出版社からのコメントを転載すると*****
弱冠8歳で全国マリンバコンテストで1等に入賞。17歳で初のレコーディングを行い、以後ジャズミュージシャンとして50年以上にわたり、革新的なアプローチでジャズ界に新たな潮流を生み出したヴィブラフォン奏者、ゲイリー・バートンの内面に迫った自伝。教育者としても名門バークリー音楽大学で教職に就き学部長に昇格。新しいカリキュラムの成功を元に副理事長に就任。〈ジャズ〉という極めて男性的な世界で、近年ゲイであることをカミングアウトした数少ないジャズミュージシャンのひとり。同性愛である事に悩み葛藤した経験も綴られている。*****

同性愛については徴兵検査のあたりから書き始めている.普通に結婚して子供も2人いて,

 I feel blessed to have lived both a straight life and a gay life - a rare unique experience that few people share.

と,Who is Gary Burton (ゲイリー・バートンって何者) という章を結んでいる.

ぼく自身は学生時代にミルト・ジャクソンの洗礼を受けたので,ミルト流の粘っこい演奏に比べるとゲイリー・バートンのはあっさりしすぎ.白人青年のスポーツジャズというのが第一印象だった.しかし最近よく演奏している Bag's Groove なんかには,影の部分も感じられ,ジャズは人生だと思う.

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