弦の振動数は
1) 弦の長さに反比例し
2) 弦の張力の平方根に比例し
3) 弦の線密度の平方根に反比例する.
http://en.wikipedia.org/wiki/Vibrating_string など.
ギターを例にとると太い弦では低音,細い弦では高音が出る.3) の原理である.
演奏前に「調弦」する.すなわち糸巻きで張力を調節する.2) である.
演奏中は指て押さえて弦のうちで振動する部分の長さを決める.1) である.
西洋の楽器では,演奏中に張力を変えることはあまりないが,日本の箏の「押し手」という奏法では,このように張力を変えて,随時音高を上げている.
中国-ベトナム系の独弦琴では,弦を 2 分割,3 分割,4 分割,5 分割する点をツボとして,ここでド・ソ・オクターブ上のド・ミを出す点とする.それ以外の音高は弦の長さを変えて出す.このために,弦の一端は弾力のある柱に繋がっている.柱を左右に倒すと,弦が伸縮する.
箏の押し手では,同じ弦で音高を下げることはできないが,独弦琴ではそれも可能だ.
独弦琴の動画では 2) の応用で,音を高くしているようだが,考えてみると 1) 3) も関係する.
弦を伸ばせば,張力も増加すると同時に,弦は伸びたぶんだけ細くなる (3).これは音を高くするほうに働く.
ところが,弦を伸ばせば長くなる.これは音を低くする.
最初の箇条書きに戻ると 2),3) は平方根で入って来るので,1) に比べて効きが悪い.単純な計算では,弦を伸ばしただけでは 1) と 2),3) が相殺し,音高はほとんど変わらない.しかし動画では,伸ばせば効果的に音が上がっているようだ.
箏の押し手の場合は弦の振動長がフレット (箏柱) で決まっているので,2)3) の効果だけが現れるのは分かるのだが,
独弦琴は,よく分からない.
なにか 思い違いをしているのだろうか.
1) 弦の長さに反比例し
2) 弦の張力の平方根に比例し
3) 弦の線密度の平方根に反比例する.
http://en.wikipedia.org/wiki/Vibrating_string など.
ギターを例にとると太い弦では低音,細い弦では高音が出る.3) の原理である.
演奏前に「調弦」する.すなわち糸巻きで張力を調節する.2) である.
演奏中は指て押さえて弦のうちで振動する部分の長さを決める.1) である.
西洋の楽器では,演奏中に張力を変えることはあまりないが,日本の箏の「押し手」という奏法では,このように張力を変えて,随時音高を上げている.
中国-ベトナム系の独弦琴では,弦を 2 分割,3 分割,4 分割,5 分割する点をツボとして,ここでド・ソ・オクターブ上のド・ミを出す点とする.それ以外の音高は弦の長さを変えて出す.このために,弦の一端は弾力のある柱に繋がっている.柱を左右に倒すと,弦が伸縮する.
箏の押し手では,同じ弦で音高を下げることはできないが,独弦琴ではそれも可能だ.
独弦琴の動画では 2) の応用で,音を高くしているようだが,考えてみると 1) 3) も関係する.
弦を伸ばせば,張力も増加すると同時に,弦は伸びたぶんだけ細くなる (3).これは音を高くするほうに働く.
ところが,弦を伸ばせば長くなる.これは音を低くする.
最初の箇条書きに戻ると 2),3) は平方根で入って来るので,1) に比べて効きが悪い.単純な計算では,弦を伸ばしただけでは 1) と 2),3) が相殺し,音高はほとんど変わらない.しかし動画では,伸ばせば効果的に音が上がっているようだ.
箏の押し手の場合は弦の振動長がフレット (箏柱) で決まっているので,2)3) の効果だけが現れるのは分かるのだが,
独弦琴は,よく分からない.
なにか 思い違いをしているのだろうか.