Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

When I'm sixty four

2007-05-31 20:46:00 | ジャズ
When I'm sixty four は,あまり知られていないが,ぼくはビートルズの名曲と思う.レノン・マッカートニ1967年の作品.当時20台だったポールも今では64を越えて66になってしまった.

K谷くんが借りてきたジョン・ピザレリのビートルズ集のCDにこの曲が入っていた (アマゾンで試聴できる).この曲が前から好きだったと言った結果,ぼくたちのカエルバンド (カエルに聴かせるバンド) のレパートリに加わることになった.
ほかの曲とは毛色が違って,ホンキートンク調.ジャズとして標準的な32小節形式だが,途中に一小節空白があってずっこける危険がある.

「今から何年もたって
僕が歳をとっても,髪の毛がなくなっても,
それでも君はバレンタインの贈り物をくれるかい?
誕生日のお祝いとワインのボトルをくれるかい?
僕が夜中の3時ごろまでふらふらしてたら,
やっぱり君は僕を締め出すんだろうか?」

ではじまる歌詞が良い.日本語の歌詞で歌ってもらいたいところだ.みなさん「髪の毛がなくなっても」のくだりが気に入っているらしい.イマニミテイロキミタチダッテ...

ビートルズでは,武満徹がギターにアレンジしている Here There Everywhere も好きだ.ちなみにハービー・ハンコックもやっている Norwegian Wood はノルウェーの森ではなく,ノルウェー製の木の家具のことだそうだ.
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ミカ!

2007-05-29 17:08:21 | 読書
伊藤たかみ著 文春文庫 2004/4

内容を「BOOK」データベースより引用すると
活発で男まさりのミカ。スカートなんてイヤ! おっぱいなんていらない! 思春期の入口にたつ不安定なミカを、双子のユウスケがそばで見まもる。両親の別居、姉の家出、こっそり飼っていた「オトトイ」の死…。流した涙の数だけ幸せな未来が待っている。第49回小学館児童出版文化賞受賞作。

この要約だが,「オトトイの死」という記述には異議あり...とはいえ,オトトイがなんだったのか,存在したのかしなかったのかさえ分からないのだが.

男女のふたごという設定がおもしろい.このふたごは現在小学生.異性に興味を持ってしきりといらついている.失礼ながらこのあたり,周囲にいる大学生たちとイメージがだぶってしまった.考えてみれば大学生と小学生は10歳違うか違わないかというところなんですね.

人間の考えること・思うことは,いくつになっても同じだ.でもこの小学生たちはすぐ泣いたり怒ったりするが,おとなになるとそうはいかなくなる.いきいきと怒ったり泣いたりしたいという願望を思い出させるところが,ナンとか賞審査で評価されたのかな.

芥川賞受賞作よりこちらのほうが印象に残りそう.
続編「ミカ×ミカ! 」も読もうか,どうしようか.

解説は長島有.
古本屋で購入.
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クルマを替えました

2007-05-27 09:41:39 | エトセト等
フィット(上)からモビリオ・スパイク(下)へ.

100号の油絵が積めること,ビブラフォンが分解しないで積めること,商用車でなく1500cc以下を条件にしたら,これに決まってしまった.
遅ればせながら,ナビとetcとiPodケーブルも装着.
運転席が高いのは気分が良いが,いままでのフィットに比べて燃費が悪いのが心配.
車体が長すぎるし,絶壁な後頭部が気になるし,デザインはいまいち.デザインと容積は両立しない,か 
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高年団体登山

2007-05-25 08:53:29 | エトセト等

J 子が広島医療生協の機関誌に登山のよびかけを発見.「白鳥山」とあるが,となりの駅の裏山らしい.ドライブマップで見て,勝手に午前中に終わると判断した.8:50 にその駅に集合.

時刻になってもあと一組くらいしかそれらしい人がいない...と思っていたら,電車が着いて30人くらいになってしまった.「中高年」と言いたいところだが,「中」もほとんどいない.みなさん登山靴にザックに,ピッケルみたいな杖という本格的ないでたち.

まず体操をする.一般道をだらだら歩いていると思ったら,突然けもの径みたいな踏み跡に入る.でもちゃんと手入れがされた道だった.とちゅう陸橋で山陽道を横切る.10時過ぎに標高450mの白鳥神社に到着.りっぱな建物で上水道完備.反対側から車道が登って来ていて,しらけた.白鳥はヤマトタケル伝説に由来するらしい.

そこから稜線をしばらくたどったところに三角点.まだ11時だがここで1時間かけて昼食とのこと.うちはあめ玉しか持っていなかったが,おにぎりを恵んでいただく.J 子が言うには,うちで作ったより,こっちのほうがおいしいわね.倒木の上でひるね.

ファッション・リュックというのに,携帯・あめ玉・財布などを入れていった.肩ひもが異様に長くて腰のあたりに重心が来る,下りで跳ねると肩から外れがちなので閉口した.携帯のカメラを使うつもりだったが,携帯そのものがしょっちゅう受信するのにも閉口した.

下山途中たけやぶを通過.同行のおじさんが蹴とばしたら折れちゃったという竹の子を J 子がちゃっかりせしめる.13時に突然共同墓地の前に出て,そこで整理体操をしておしまい.そこを抜けたらいつものスーパーが目の前に.出発駅から次の駅 (H大学の最寄り駅) まで尾根を縦走したのだった.街に入ったらものすごく暑かった.

竹の子はおいしゅうございました.
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全日空寄席

2007-05-23 13:12:00 | エトセト等
こどものとき,落語はラジオで聴くものだったが,いまは航空機内でヘッドセットで聴くのがほとんど唯一の機会になってしまった.

毎月変わる,ということは一ヶ月同じ,往きも復りも同じ.機内アナウンスがあると中断するが,中断したところから再開する.このたびは
落語 桂ちょうば「たいらばやし」
女道楽 内海英華
落語 桂ざこば「子はかすがい」
今月は,天満天神繁昌亭で収録.こどものときは関西の落語が流れると父親が関西弁が嫌いで,ラジオをぱちんと切ってしまったものだ.

「ちょうば」は「ざこば」の弟子だそうだ.
「たいらばやしか ひらりんか
いちはちじゅうの もーくもく
ひとつとやっつで とっきっき」
というのは,小学生のときに覚えて,いまなお忘れないでいるが,これを落語の形でちゃんと聴いたのは初めて.ところが今回は問題の落ちを聞き損なった<--「差別用語」とかで昔のおちは使えないことになっているらしい.

女道楽というのは東京で言う三味線漫談らしいが,厳密にはそうではないのかもしれない.東京の寄席に出てくるのは食えないおばあさんが多かったが (人形お鯉さんはきれいなころ見たことがある),このかたは声が若くて華やかな感じ.この全日空寄席のテーマ (寄席囃子) はジャズだが,これも内海英華さんのトリオによるもの.写真は昨年の暮れ,毎日新聞にジャズのプレイヤーとの共演が報道されたときのもの.ボントロおじさんも楽しかったことでしょう.

最後の「子はかすがい」はやっぱり良かった.こどもがトラちゃんという名前で,東京の落語家が「子別れ」というタイトルでやるときと違うと思った.
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うちわえび

2007-05-20 10:58:56 | エトセト等
空港のそばの温泉ホテルのそばのおみやげも売っている魚屋の水槽の底にたくさん,化石のような生物がへばりついている.おばさん店員にきいたら「うちわえび,食べるとこはあんまりないよ」.でも気になる. J 子に買ってくれといったら,同じ店員が,J 子に向かっては「おいしいですよ」.こちらはひやかし,J 子はスポンサーと認識したらしい.

山口産とのこと.体長15センチくらい.意外にすばやく,店員さんはすくい上げるのに一苦労.一匹150円.

熱湯に放り込んだら大暴れ.教わったとおりに10分ほど茹でる.写真は生前とおだぶつになった後.
固い殻で覆われていて,どうして良いか分からない.蝦蛄を食べる要領で,まずキッチンばさみで両側を落としてみたが,これは失敗.仙人先生流にあたまからまっぷたつにしてべりべりと甲羅をはがすのが正解.

すごくおいしかった
甘くてぷりぷり.伊勢エビのような味.マヨネーズよし醤油よし.量は一匹からすしだねで一,二個分というところ.
活きたまま甲羅をはがす勇気があれば,刺身で食べたらおいしそう.
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落語とジャズ

2007-05-18 11:52:37 | ジャズ
落語とジャズは似ていると思っていたら,この
和田誠「落語横車」講談社文庫 (1984)
にそう書いてあった.20年前に読んだ内容が,いつの間にか自分が思いついたことのように変化したらしい.

逆のことを経験したこともある.友達に愚見を述べて,しばらくしたら,そいつがいかにも自分の意見のように,同じ内容をぼくに向かって喋るのだった.

「似ている」のは,骨格が決まっていて,脚色は自由というところだ.和田さんは落語はひとり,ジャズはグループでやるところが違うと言っている.もうひとつ加えるなら,ジャムセッションの存在からも分かるように,ジャズのほうが簡単なこと.落語をよどみなく話すにはそうとう練習が必要だろう.もっともジャズも人に聴いてもらうレベルになるのは大変だけれど.

さて,この本の目玉は和田誠作の創作落語らしい.小朝・小三治・扇橋などが実際に演じ,レコード(古いね!)になったものもあるとのこと.その楽屋話も載っている.創作そのものはどれも滑り出しは好調だが,ぼくの評価では総合点はいまいち.前座 ? のエッセイのほうが良い.

そのエッセイのひとつに「見ると,ジャクソン」のオリジナル ? が載っていたので抜粋する.ぼくはラズウェル 細木のマンガで見たのだと思いこんでいたが,こっちだったのだろうか.

「ジョン,留守(ルイス)かい.」
「こっちへ,コニーケイ(来ないかい)? 」
「なんだ,見るとジャクソンかと思ったら,やっぱし(パーシー)ヒースじゃないか」

もう一例.
レイ・ブラウンのクルマがえんこした.
「押すか (オスカー)? ピーターソン」

どっちもちっとも面白くないですね. 
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コーヒーカップ

2007-05-16 17:11:13 | エトセト等
コーヒーカップとペアになっている皿の存在理由がいまいち分からない.皿だけ割れてしまって,カップが生き残ることが多い. 
むかしむかしオランダの東インド会社が東洋から湯飲みと皿を輸入したものの,湯飲みは売れたけれど皿は売れ残ったので,皿も抱き合わせで売ることにした.それでいまでもカップに皿がついていると聞いたことがある.

マグカップで良いのだが,J 子は熱いカップをテーブルの上に置くと跡がつくと言う (どうせ時間が経てば跡形もなく消えるんだけど).ぼくは湯飲みプラス茶托というのは好きだが J 子は嫌い.保温用のガラスコップにコーヒーを入れてみたら,やはり,なんだかへんだった.

そこで写真のようなスカート付きのカップをときどき愛用.
コーヒーが入っている方はわざと傾いたように作ってある.拗ねてるとこが良い.
赤絵のは富士山麓で偶然見つけた窯元で買った.こういうタイプを馬舞杯というのだそうだが,ネットで探してもこのタイプはちょっと見あたらない.
この窯元に入っていったら犬が尻尾をふった.その犬はたいてい吠えるのだが,ひげを伸ばした人には好意を持つとのことだった.

デザインが気に入って買ったのだが,どちらも焼き方はいまいちだったらしく,ひびが入ってしまった.
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音楽の思考術

2007-05-14 11:26:45 | 新音律
村田千尋「音楽の思考術」音楽之友社 (2000/09)

大阪梅田で,表示に釣られて阪急古書街とやらに迷い込んだら,音楽書をたくさん置いてある店があった.著者は北海道教育大学の先生で,この本は「音楽学」の授業の教科書らしい.新本でも手に入りそうだが,つねづね音楽学って何 ? と思っていたので購入.

目次を紹介するのがよさそうだ.
第1部 楽譜をめぐって(楽譜とはなにか―楽譜学入門
楽譜はなぜ5本線なのか―楽譜の本質と歴史
バッハ『インヴェンション』にはいくつの版がある?―エディション研究 ほか)

第2部 演奏理論について(シューベルトのデクレッシェンドはアクセントだった?―楽譜をどう読むか
楽譜どおりに歌ったら間違い?―装飾法の研究
バロックの付点,シューベルトの三連符―演奏習慣の変化について ほか)

第3部 楽器を知ろう(楽器の特性と構造―楽器学入門
『バイエル』を使うのは日本だけ?―教則本再考
「管弦打」は間違い?―楽器の分類と歴史 ほか)

第4部 音楽を考えよう(「よい」音楽事典とは―さまざまな音楽事典と基本資料
図書館を活用しよう―賢い利用法について
レポートを書いてみよう―研究法と資料 ほか)

という具合で,書店に並んでいる本の中では独特の内容.レポートの「課題」も平均すれば1ページにひとつくらいはありそうだし,文献リストもばっちり.

でも門外漢でもけっこう楽しめた.クラシックの演奏というのは学術研究なんだな...という印象を持った.こういう本がジャズにもあればいいのに.

この,村田先生の学生さんはしごかれそう.
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ビブラフォンのダンパー

2007-05-12 20:32:58 | ジャズ
ビブラフォン,通称ヴァイブは叩くと音が持続する.音を途中で「切る」ためにダンパーを用いる...というより,ふだんはダンパーが効いていて,ペダルを踏むとダンパーがはずれて音が伸びると言ったほうが正確だ.

ヴァイブの発音体は金属板で,フェルトを張った板を下から金属板に押しつけた状態がダンパーが効いた状態である.しかし数年も使うとフェルトが堅くなって,金属板の位置だけへこんで堅くなってしまう.最近は天然素材のフェルトばかりでなく,合成物質を使った輸入品ダンパーも売られているが,交換に数万円を要するらしい.

そこで姑息な手段を試みた.DIY店で隙間テープという,立て付けの悪いときに使う,柔らかい素材に粘着テープが張ったのを売っている.まずこれを堅くなったフェルトの上から貼り付けてみた.結果は,みじめ.隙間テープ素材のレオロジカルな時定数と,金属板の時定数とが一致することがある.こういう金属板を叩いてからダンパーを効かせると,ダンパーの上で金属板がびりびり振動し,異様な音を出した.

今日は手芸店で厚めのフェルトを買ってきて,これを両面テープで堅くなったフェルトの上から貼り付けてみた.写真の金属板の隙間の緑色.見てくれは良いし,音も今のところうまくいっている.しかし貼り付けたフェルトも堅くなるのは時間の問題だな.
コメント (3)
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