Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

二紀展終了

2012-01-31 08:23:38 | お絵かき


日曜日で二紀展広島巡回展終了.ご来場ありがとうございました.J 子に代わってお礼申し上げます.

この栗は,一瞬 お菓子かと思ったが,彫刻 らしい.

   クリを触ってみてね
   割れないよう,そっともどしてね
           オオイ ミユキ

の張り紙,というわけで,右から伸びている手は (これこそ 彫刻に見えますが) 誰かさんの手.

文部大臣受賞作者による彫刻は,浅草のUxxビルを連想させた.

彫刻の場合,巡回展に展示されるのは,輸送やスペースの関係で小品をもつて代えるらしい.おかげで,この栗みたいな,ほっとする作品にもお目にかかることができる.絵画はほとんどが100号以上で,やや息苦しい.

この日の午後には委員による絵画の解説があって楽しかった.地元作家の作品については本人が発言した.
でも,彫刻の解説もおねがいしたいところ.現状は,片隅に花を飾るセンスで,彫刻が並んでいる というところ.
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癌だましい

2012-01-29 08:29:22 | 読書
山内令南著 文藝春秋 (2011/08).

予備知識なしに図書館から借りて来て,読み出したとたん 表題作の気持ち悪さに後悔した.しかし文体が持つある種の気迫に押されて最後まで読んでしまった.

食べることしか能がない 45 歳の女性が,食道癌で,ごみと汚物の中で死んで行くストーリー.80 キロ超だった体重は半減.嫌われ者だったためか孤独死寸前.治療は拒否するが,それは主義主張ではなく動物的な感覚によるもの.読者の主人公への同情も拒む書き方.

章の番号が,5,4,3...であって,読むほうは時間的に遡って行くことになる.ミステリにはよくある手法だが.

もうひとつの絶筆「癌ふるい」はほとんどがメールという構成.「癌だましい」に比べるとふつう.
作者はすでに,食道がんで逝去されたとのこと.
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酒粕カナッペ

2012-01-27 09:50:24 | 新音律
先日のブログにいただいたコメントに,餅にのせて食べなさいというのがあった.また,焼いて日本酒の肴にすると、共食いというか、共生というかの感じになりますといコメントもいただいた.
思いついて,食パン一切れを4等分して,厚さ5mmくらいにスライスした酒粕をのせ,醤油をたらしてそのままトーストしてみた.

焼けた後にイクラなんかをちょっと載せたらおいしかろ...とは,思っただけ.

写真は,特に軽く絞った後の,いい香りの残る酒粕.袋に一杯あったのが,これだけになってしまった.
日本酒の肴にするなら,酒と酒粕の銘柄を統一するのがホントだろう.フレンチでも,料理に使ったワインを一緒に飲んだりするではありませんか.
ても日本酒がなかったので,このたびは焼酎にしたら,けっこうまわった.

日本酒と酒粕は,親子丼の卵と鶏肉のようなものか.いや,この場合は鶏肉と鶏ガラか.
焼酎と酒粕では他人丼か.
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奇面館の殺人

2012-01-25 09:14:28 | 読書
締め切りに追われ,忙しない.<卒論なう>みたいな 心境.ジャズもアクリル画も休止中.しかし,ミステリを読み出したら止まらない.卒論のときは忘れたが,期末試験では,こんなものだった.

綾辻行人著の「館シリーズ」の最新刊.講談社ノベルズ (2012/01).
このシリーズは中村青司という建築家設計になる怪しい館が舞台.ミステリに隠し部屋とか秘密のドアとかいう仕掛けが出てくると,ふつう しらけるものだが,このシリーズでは建物に仕掛けがあることが前提.最初にこういう世界を構築してしまったところか,上手い.異様なシチュエーションも納得させてしまう力技だ ... 納得することに抵抗したら楽しめないが,本を購入しちゃったので,楽しまないと損だ.

パズルに尾ひれをつけて小説に膨らませたような本格もの.ただひとりの女性が儲け役.七本指の悪魔とか,厚川昌男の奇術とか,マニア向きのくすぐりも用意されている.

毎度のことだが,館の平面図が載っている.毎度感じることは,館の大きさのわりにバス・トイレが少ないこと.中村青司の時代にはこんなものだったのかもしれないが,豪華な西洋館のゲストルームがアウトバスなんて ね.
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二紀展 広島巡回展

2012-01-23 08:24:37 | お絵かき


J 子の作品もあります.日曜日午後1400からは会員による解説 とのことなので,行ってみるつもり.
招待券ご希望の方はご連絡ください.ただし,手渡し可能な方限定とさせていただきます.
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阿川弘之の「可部線の思い出」

2012-01-21 09:08:35 | 読書
阿川弘之「お早く御乗車ねがいます 」中公文庫 (2011/09).

今では阿川佐和子さんのほうが有名だが,お父さんは文化勲章も貰った偉い文学者なのだ.その阿川弘之氏が 30 台で書いた鉄道エッセイ集の文庫化.「僕は特急の機関士」「僕は鈍行の機関士」「にせ車掌の記」等,目次を見たら面白そうだったので購入.

阿川さんは広島のヒトであった.

本の中の「可部線の思い出」は昭和 29 年,可部線の「加計」までの延長工事が完成したときの文章.その後この線は「三段峡」まで伸びたのだが,現在は加計のかなり手前の「可部」止まり.哀れなものである.
いまに,鉄道自体 残るは新幹線のみ となるかもしれない.

この文集は,鉄道ではなくその沿線の友人縁者の思い出が中心.ここに「加計君」が実名で登場.「加計君の家は加計町の素封家で,加計の町の名は加計君の家から出たものだろう」と書いてある.他にも加計君については余計なことが書いてある.

ここから先は,私 16 トン個人の思い出.

広島在住のものが広島でやる東京の大学の同窓会と言うのに出席して,加計さんという青年と知り合った.そして,加計町に庭園を所有しておられて,春・秋に公開するというので,そこでジャズを演らせていただくことになった.

第一回ライブのときには加計家のすごいご邸宅にもご案内いただいた.そのときにお目にかかったご当主の老紳士が,阿川さんの文章に登場する「加計君」だったのかもしれない.J 研の学生たちは (実は小生も含め) このご当主のことを陰で「殿様」とお呼びしていた.
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コロンビアのお土産

2012-01-19 16:55:18 | エトセト等

ネットでみたところ,Zenu という地域の民芸品らしい.葦のようなもので編んである.直径 30cm くらい.
クッションかお盆だと思うが,いまはうやうやしく本棚に飾ってある.

コーヒー豆もいただきました.
意外に深煎り.行きつけの猿猴橋の珈琲堂にはコロンビアには浅煎りと深煎りの2種類があるのだが,コロンビア煎りはその中間くらい.でも,しっかりと酸味が感じられた.
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酒粕レシピ

2012-01-17 13:24:50 | エトセト等
J 子の片手が使えないので炊事当番である.

当地は酒蔵多数 (例えば,賀茂xx はこちらの酒) につき,kg 単位で酒粕をいただくことがある.でもまだ,どこそこのは吟醸度がいくつだから美味しい...などという境地には達していない.
ほっとくと堅くなるので,早く食べなくちゃ,というわけで.

- そのまま焼いて食べる.砂糖醤油ならおやつ.醤油だけなら,(ちょっと変だが) 酒のつまみ.
- 甘酒,豆乳を入れるとこってりする.

の他に試したものは

- 卵焼きに入れる.
- 粕汁と言う感覚でなく,みそ汁に入れてしまう.
- お好み焼きに混ぜる.
- パスタに絡ませる.
- シチュー
- 白和えふう

これからの計画は

- カレー
- 粕漬け,その他

当地にはソフトクリームもある.

本も何冊か出回っているが,いまのところ立ち読みだけ.
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Two Vibes

2012-01-15 08:19:54 | ジャズ


Bobby Hutcherson / Joe Locke "Homage to Milt Jackson" - Mr. PC

Bobby Hutcherson - vibraphone
Joe Locke - vibraphone
Don Friedman - piano
Johannes Enders - tenor sax
Darren Barrett - trumpet
Martin Wind - bass
Andi Haberl - drums

YouTube にはヴァイブ 2 台のジャズというのが以外に多い.しかし,Milt Jackson - Gary Burton の組み合わせが消されてしまったのは残念 (Milt Jackson - Bobby Hutcherson というのはまだ存在する).

この映像シリーズ Homage to Milt Jackson には Bag's Groove もあるが,そちらはご祝儀的.こちらの Coltrane ではフロントふたりの表情がおもしろい.最後の連打の応酬はやけっぱち的.
つくばに来たこともある,名曲 Circle Waltz の Don Friedman が,お元気そうでなにより.

http://youtu.be/YgRLTqfuuFM
も良いです.
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おさがしの本は

2012-01-13 09:09:01 | 読書
門井慶喜著 光文社文庫(2011/11).

図書館の調査相談課に勤める青年を主人公とする連作短編.以来された本を探すというミステリに,市の財政難のための図書館廃止問題がからまる.図書館好き・本好きにとしては,楽しめた.

連作だが全体としての流れがある構成.ただ,それにしては第一作だけが浮いている.
最後の第五作で,武田泰淳を引き合いに出して,石原慎太郎をやんわりとやっつけるところが良い.
敵役である上司の腹の内が最後まで分からないところが良い.この上司が研修と称して第三作で出す本探しは,図書館の児童書のタイトルを見渡せばすぐに解ける問題だと思うけど...

第四作の「早川図書」はネットで検索したらすぐにヒットしたのでびっくり.
小栗虫太郎「黒死館殺人事件」にはありもしない文献がずらずらと出てくる (そう) だ.この本は衒学的ではあるが,ちゃんと資料に基づいて書かれているらしい.

強いて言えば,最後に主人公が出世するらしいところが,気に食わない.
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reading

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