原田 治・平田 雅樹・山下 裕二 著,とんぼの本 新潮社 (2016/6).
意匠はデザインのことだと思っている.小村雪岱は大正から昭和初期に活躍したイラストレータ.本の CM によれば「大胆にして繊細.豪奢ながらもさりげない.懐かしき江戸の姿を描きつつ,極めてモダンな意匠家」である.
とんぼの本は1983年創刊のビジュアルブックのシリーズ.ソフトカバーで150ページくらい.
冒頭のグラフ「小村雪岱のまなざし」見返しグラフ「雪岱で読む鏡花世界」は20ページ弱の画集.
第一章 小村雪岱の装幀,第二章 小村雪岱の仕事(資生堂時代,挿絵,舞台美術,肉筆画), 第三章 小村雪岱の素顔 (水上瀧太郎、久保田万太郎、里見弴、鏑木清方、邦枝完二、木村荘八なども登場,雪岱とわたしというエッセイ集)...と続く.
坪内祐三は雪岱のことば「私の描く人物には個性がありません.個性を描出することには興味が持てないのです.写生と写実には興味が持てないのです.」を紹介している.
本の表紙のたくさんの傘の絵は邦枝完二の小説「おせん」の挿画の一枚.実際は下左のように,この倍の幅がある.右は同じ邦枝完二の小説「お伝地獄」の挿画の有名な一枚.お伝と喧嘩した女が川に放り込まれた場面.
もちろん色彩のある作品もかっこいい.ありがたいことに,ググると彼のしごとはたくさんひっかかる.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/ad/0382f8f691f7a8672d73d589afff46be.jpg)
意匠はデザインのことだと思っている.小村雪岱は大正から昭和初期に活躍したイラストレータ.本の CM によれば「大胆にして繊細.豪奢ながらもさりげない.懐かしき江戸の姿を描きつつ,極めてモダンな意匠家」である.
とんぼの本は1983年創刊のビジュアルブックのシリーズ.ソフトカバーで150ページくらい.
冒頭のグラフ「小村雪岱のまなざし」見返しグラフ「雪岱で読む鏡花世界」は20ページ弱の画集.
第一章 小村雪岱の装幀,第二章 小村雪岱の仕事(資生堂時代,挿絵,舞台美術,肉筆画), 第三章 小村雪岱の素顔 (水上瀧太郎、久保田万太郎、里見弴、鏑木清方、邦枝完二、木村荘八なども登場,雪岱とわたしというエッセイ集)...と続く.
坪内祐三は雪岱のことば「私の描く人物には個性がありません.個性を描出することには興味が持てないのです.写生と写実には興味が持てないのです.」を紹介している.
本の表紙のたくさんの傘の絵は邦枝完二の小説「おせん」の挿画の一枚.実際は下左のように,この倍の幅がある.右は同じ邦枝完二の小説「お伝地獄」の挿画の有名な一枚.お伝と喧嘩した女が川に放り込まれた場面.
もちろん色彩のある作品もかっこいい.ありがたいことに,ググると彼のしごとはたくさんひっかかる.
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