Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

図書館の本

2009-03-31 10:19:55 | エトセト等
図書館の本棚.
当地の図書館に限って...ではないと思うが,ハードカバーの表紙が表裏でずれて,上から見ると長方形ではなく 平行四辺形に近くなっている.左から3冊目に大げさに描き入れた黒線のような具合だ.

これは森村誠一のミステリだが,よく借り出される本にほど著しい.

これはカバーのためではないかと思う.図書館の本はカバーが外れないように,カバーと本体が背表紙を残してテープで固定されている.そのため開いてまた閉じることを繰り返すと,本体に応力がかかり,ひずみが残る...のではないかと思う.
カバーを外してしまえばいいのだろう.昔の図書館ではカバーを外していたが,それはそれで味気ないものだった,もっと昔はカバーそのものが初めからなかったと思うが,そのときも本がずれていたかどうかは覚えがない.

今度大学の図書館で洋書が並んでいるところを見てみよう.洋書にはカバーが珍しいから.
活字が横組みだと開き方が逆だから逆にずれるのか.
ハードカバーだけの現象か.

だから どうだ ということはないんだけど... 読むのに支障はないし.
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たぬき登場

2009-03-29 08:20:44 | エトセト等
朝刊を読んでいたら たぬきが2匹庭を横切った.
たぬきを見るのは久しぶりだ.2軒先で秋田犬を飼いはじめたので,様子をみていたのだろうか.
栄養状態もよろしいようだ.

端まで行った1匹が隣家を覗いているところ.手前の物体は小鳥の水飲み.
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佐藤有介@Sunnyside

2009-03-27 07:38:41 | ジャズ
H大ジャズ研 OB のベーシスト佐藤有介が最近(でもないか?)ホームページを一新した.ここのスケジュールで見て,東京で会議があった日曜日に高田馬場Sunny Sideへ.他は,三輪知可(vo)福田重男(p)中屋啓之(ds).

やはりジャズ研 OB の Q谷くんがいたのでびっくりした.しかも隣には妙齢の美女がいたのでうろたえてしまったが,こちらはOGの I 田さん.有介くんによれば,年に一回くらいは偶然何人かが集まる夜もあるのだそうだ.
ピアノの福田さんが月刊誌 Jazz Life に載せておられたスコアを弾いていたというので,Q谷くんは「弾いてみたら」と言われていたが,またの機会ということになったらしい.

この日はボーカルの三輪さんの誕生日とのことで,われわれもケーキのお相伴にあずかった.じつはお客さんも三輪ファンがメイン.曲はヴァースからの Tea for Two など.スタンダード中心だったが,武満徹の「小さな空」も飛び出した.

有介くんはときどき跳ねながら弾いていた...音だけでなく,身体も跳ねるのだ.首の曲げかたは昔と同じ.
こんど CD を出すとのこと.
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ジャズ研のおいコン

2009-03-25 09:55:57 | ジャズ
大学サークル恒例・おいコンの「おい」は追い出し,コンはコンパ and/or コンサート.これは追い出し側製作のお手製ケーキ.このほかお手製シュークリームもあった.

3つのバンド@カルダン.

まず K誓(b)と H(p)で2曲.T(tp)が加わって2曲.さらに O藤(ds)と,小生も入れてもらって1曲.後の3曲はその場で決まった.

つぎに W辺と H川が登場し,実験音楽バンド深海魚のエッセンス的演奏.1曲目は kbプラス意味不明の voice.この声は,ずっと下を向いている H川が出しているのかと思ったが,じつは W辺の声を逆回ししたものだったとのこと.2曲目はベースのデュオ.

われわれは4年前の夏のバンドを再現するはずだったが,当時ふたりいたピアニストがいなくなってしまったので,K岡さんにお願い.ts のI崎さんが引っ越しのため不参加で,T氏にお願い.ポーカルの O川さんは海外らしい.
結局tp, kb, O本(ds), H川(b) プラス vib のクインテットで
 There will never be anothe you,
 Blue in Green
 Spain
 Night in Tunisia
の4曲.この日の演奏だけでなく,その前の遊んでいるような練習もとても楽しかった.小生以外は追い出され組.
みなさんありがとう.
墜落しないようにはばたいて下さい.
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法隆寺の年輪

2009-03-23 07:17:06 | 科学
NHKスペシャル「法隆寺再建の謎」で,法隆寺は一度火災に遭い、現在の伽藍はその後再建されたものだとされてきた。ところが今回、金堂に使われている木材の年輪を調査したところ、そうした常識を覆す結果が出た...と言っていた.

調査の方法は,年輪の幅は年によって変動する.年代が分かった資料をもとに,年輪の幅を時間を横軸にとった標準データと,法隆寺に使われた材木の年輪幅データを比較すると,材木が伐採された年が分かるというもの.
この方法は「年輪から過去を探る-年輪年代学入門」にわかりやすく解説してあった.

図の青が標準データ,赤が法隆寺と思って下さい(このグラフも上記HPより拝借しました).赤のグラフを左右にずらして,青と一致する位置を見つければよい...というより,みつけなければならない.

図には「ここで決定!」とあるが,どうして自信たっぷりにそう言えるの?

実際は,グラフの下の数式を計算機で計算する(のだろうと思う).この問題に応用するなら,xが標準,yが未知資料の年代幅,ギリシャ文字のtauが,左右にずらす「ずれ」である.左辺Cは相互相関関数と呼ばれる量で,Cにピークがあらわれるtauが答え.

大学のカリキュラムでは相関関数はフーリエ解析のイントロとして紹介される程度だ.相関はノイズから信号を抽出するのにも役立つし,そのうえ年輪年代法は相関関数そのものの物理的な意味を理解するには最適かな,と.
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電車の運転

2009-03-21 07:22:19 | 読書
数十年前は,「運転手は君だ...」という歌の通り,電車ごっこは学齢前の男児の遊びの主流であった.こういう子供のなれのはてには嬉しい本.

宇田 賢吉 「電車の運転―運転士が語る鉄道のしくみ」中公新書 (2008/05)

*****出版社 / 著者からの内容紹介*****
時速一〇〇キロ以上の速さで数百トンの列車を率いて走行し、時刻通りにホームの定位置にピタリと停める……。このような職人技をもつ運転士は、何を考え、どのように電車を運転しているのだろう。また、それを支える鉄道の仕組みとはどのようなものだろう。JRの運転士として特急電車から貨物列車まで運転した著者が、電車を動かす複雑精緻なシステムと運転士という仕事をわかりやすく紹介する。
**********

記述は工学系向け.もくじだけ見ると,大きな章立てはともかく,細部は教科書みたいである.文科系の方にはお薦めできないかもしれない.
電車は惰性で走り,停まるのは大変.前が見えなくても運転する.電車は電気で走る,レールを走るので一台止まると全部止まらざるを得ない等等.クルマとの対比がおもしろい.

駅から駅まで,運転席からどう見えるかが紙芝居ふうに出てくるぺーじでは,運転手のナレーションが臨場感を増す.著者は山陽本線に長く勤務されたようで,この沿線が実例や写真に出てくるのも一興.
広島ではまだ市電が走っているので,運転席がよく見える.この本の記述は主としてJRの電車だが,市電との違いを感じるのもまた一興.

各章のはじめに和歌・俳句があって情緒的.
ときどきJRのお偉方が運転するそばで勤務評定するらしいが,このお偉方が運転のことを分かっちゃいないという不満表明が2ヶ所ほど.まずこの本を読むべきはJRのお偉方か.
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レモンジャム

2009-03-19 08:48:10 | エトセト等
瀬戸内は柑橘類の産地なので,レモンをどっさりいただくことがある.無農薬だから皮も使ってジャム(ママレード?)にする.2 個でアオハタの小さいビンいっぱいになる.苦く酸っぱく甘く,バイタリティにあふれた味で,作るそばから無くなってしまう.のぞいてみればこのとおり,もう底の方にちょびっと(little bit)だ(...写真では顕微鏡で除いたバイキンみたいかな).
いっぺんにたくさん作ればいいのだが,2 個の加工でもけっこう疲れる.手にかすり傷があったりすると,てきめんに滲みて痛い.

kikiさんのレシピhttp://sweetsgarden.jugem.jp/?eid=70に従っている.
2個のうち1個は皮も入れる方法.1/4に縦割りにしてから薄切りにするべしとあるところ,ちょんぼして半割にして薄切りにしたことがあるが,大きすぎてつい食べ過ぎてしまった..

のこる1個は果肉だけ入れる.レルンの上下を切り落として,包丁で皮も上下方向に大胆に厚く剥くと,バスケットボール状になる.そこに白い経線(房の断面)に沿って中心軸まで包丁を入れて,果肉の房だけを切りはずすのがいいようだ.
この手順は面白いが,房がのこりすくなくなるにつれ,ぬらぬらしてやりにくくなる.

最後に蜂蜜を入れる.入れるのを忘れるとしゃぶしゃぶしたものになるが,それはそれであっさりして美味しい.種があっても味に関係ない,もちろん種を食べなければ である.
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初音ミクなど,立ち読み and/or 気になる本

2009-03-17 09:43:07 | 読書
ジュンク堂をうろついた.


『ユリイカ 2008年12月臨時増刊号』総特集♪初音ミク ネットに舞い降りた天使

はじめて耳にしたときは,初音ミクは,おばあちゃんの名前かと思った.
Wikipediaを引用すれば,「初音ミク(はつね みく)は2007年8月31日にクリプトン・フューチャー・メディアから発売された音声合成・デスクトップミュージック (DTM) ソフトウェアの製品名、およびキャラクターとしての名称である.」...
だから絶対おばあちゃんにはならないのだ.
ソフトは15000円くらい.買って遊びたいが,やめておこう..
本だけ読んでもしかたがなさそうだが,図書館にあるはず.


橋本 毅彦「描かれた技術 科学のかたち サイエンス・イコノロジーの世界」東京大学出版会(2008/12)
もっと図版を大きくすればいいのに.
これも高い本なので,図書館で読むつもり.


青木 新門「納棺夫日記」 文春文庫 (1996/7)
スクリーンに「青木 新門」の名が出て来たかどうか,記憶にないが.おくりびとのもとになった本.おくさんに「けがらわしい」といわれた経験も書いてあった.お金の記述もあって,映画に比べて地に足がついているようだ.


第一生命 選「サラ川 傑作選 はらはちぶ 」講談社(2008/12)
サラ川とは サラリーマン川柳のこと.
昨晩は 眠れぬままに 真似てみた.
  給付金 麻生の分も うちにくれ
  景気対策なら 消費税 ちゃらにしろ
どうもストレートすぎてひねりが足りない.


菊地 成孔・大谷 能生 著 「東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・歴史編,キーワード編 」文春文庫 (2009/03)
文庫化!


結局 買ったのは
武田 百合子・武田花 「遊覧日記 」(ちくま文庫 1993/1)
でした.
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おくりびと

2009-03-15 08:37:47 | エトセト等
映画を見たのは「ポニョ」以来.映画マニアには笑われそうだが,平均的な市民というのはこんなものだ.ふだんパソコンのモニタでテレビを見ているので,映画って画面も音も大きいなー,というのが第一の感想.

納棺師という職業は初めて知った.小道具の扱いに茶道のようにいちいちもったいを付けたり,ひらひらと踊るように遺体の着せ替えをするのは,映画だからなのか,それとも実際もそうなのか.
アカデミーなんとか賞だそうだが,ガイジンは珍しさ・好奇心で釣られたのだろう (俺もガイジン並みか)!
葬儀ビジネスを扱った古いアメリカ映画にラヴド・ワン (囁きの霊園) というのがあったが (あのころはマイナーな映画をよく見ていたのに,これは見なかった),こちらとの温度差はカルチュア・ショックかも.

内容はこの職業を紹介するだけのことで,筋といってもエピソードの積み重ね.死んだ父親が石ころを握っているというのは,なんだかおかしい.
本木夫の職業にほとんど無関心だったくせに,とつぜん「けがらわしい (穢らわしい)」などという死語 ! を吐いて飛び出して,またなにごともなかったように戻ってくる広末妻はへん.ゴシップが作る広末さんのイメージと重なり,広末なんかと結婚したら大変なんだな...などと思ってしまう.
でもふたりが暮らす元喫茶店のセットは良い感じ.
本木くんのヌードで,飛行機の中で見た「シコふんじゃった」を思い出した.

とかなんとか言っても,見ている最中はおもしろかった.映画はそれで十分だ.

でも「お葬式」のほうがセンスが良かったな.

カットは,オリジナルグッズのひとつ,
*****
映画『おくりびと』の特製線香が登場!
けむりが少なく残り香が爽やかなスティックタイプのお線香です。
ホワイトフローラルの上品な香りが、あなたを安らぎへと誘います。
*****
とのことです.
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ご当地ミステリ? KAPPA

2009-03-13 09:28:48 | 読書
柴田 哲孝 KAPPA 徳間文庫 (2009/2).

舞台に土地勘がある小説は楽しい.牛久は茨城県で,土浦よりすこし東京より.つくばの南.牛久沼は小川芋銭の河童で有名.勤め先で,ここのブラックバスを話題にするグループがあった.国道から見るかぎりぱっとしない沼だが,奥に広がっているらしい.この小説に出てくる島は,地図にはないが,Google Earth ではちゃんと見える.

*****内容(「BOOK」データベースより)*****
ブラックバスを釣りに来た男が、上半身を引きちぎられた死体で発見された。猟奇殺人なのか?地元署の捜査は混迷、難航。宿無しルポライターと、引退間際の老漁師、引き篭もりの少年、はみ出し者の田舎刑事が、事件の謎を解くため活躍する。少年と男たちのひと夏の冒険譚。名作『TENGU』に繋がる大藪春彦賞作家・柴田哲孝の記念碑的作品。
**********

TENGUという文庫本はしばらく前に書店でみかけたので,TENGUの次はKAPPAかよ...と思ったが,実際は順序が逆で,KAPPAは盗作騒動に巻き込まれて売れなかったらしい.これは1989年の作品だが,古さを感じさせない...というより,執筆当時は時代の前を行き過ぎていたと言える作品.

出版社が違うのに,TENGUもKAPPAも同じデザイナーでブックデザインが統一されている.なかなかやるなぁ..

帯には
「心温まる異色の長編サイエンスミステリー」
とあるが,冒険小説と言った方が当たっているかも.SFではなく,いかにもありそうな話.
女性はほとんど登場しない.
意外にヒューマンな結末といい,外来種に乗っ取られた日本の河川というテーマの社会性といい,不登校児の大活躍といい,中学生に推薦したいくらい.

以下はネタバレ.
ぼくは読みながらガメラを思い浮かべたが,KAPPAの正体はalligator snapper.アルファベットを入力してネットの画像を探索すると,アングルによっては河童に見えなくもない,おぞましい姿が続々と現れる.
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