Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

平野レミ - シャンソン・ド・レミ

2016-11-30 10:27:45 | 新音律


LP を聞いた刺激を矮小化し,古い CD をパソコンで聞き始めている.

Youtube スライドショーは,テレビでけたたましく,豪快な手抜き料理を披露しておられる方のシャンソン.1988 年のアルバム「きかせてよ-シャンソン・ド・レミ」の第一曲.アレンジとピアノ:佐山雅弘,ストリングス:友田啓明グループ.
シャンソンにはシャンソンの歌いかたがあるらしい (ジャズにもジャズの歌いかたがある).彼女の先生は佐藤美子だったとのことだが,正統的な唱法で話すときとまるで違うのが,良いような悪いような.
アルバムの他の曲には,中牟礼貞則(g),斉藤誠(b),石松元(ds),タイムファイヴ(chorus)なども登場.写真:篠山紀信という豪華版.ご夫君の七光り ?

この歌詞の新訳は黒柳徹子で,原詩の意味「あなたの愛の言葉は嘘ばかりだけど,それでも聞きたい」に忠実に訳しているのだそうだ.


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陽だまりでジャズ

2016-11-29 10:40:38 | お絵かき

J 子がジャズをテーマに油彩画を描くと言っている.

そこで小生も一枚,タイトルは「陽だまりでジャズ」.

...というのはウソで,大学祭で撮った一枚に,GIMP で「芸術的効果-油絵化」というのをほどこした結果.マスクサイズ M=80,指数 E=8.モデル?は M 井,N 水の両君.
なかなか良いではないか.
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4年目のクリスマス・ライブ ?

2016-11-28 09:22:05 | ジャズ


カフェ・レストラン「サルディーニャ・リゾート」は,写真のように天井が高く面積も大きく,つまり体積が大きくてゆったりしていて,演奏していて気持ちがいい.ここでクリスマスのランチタイム/カフェタイムでジャズを演らせていただくようになって,今年で4年目になる.去年までに演奏した曲目を振り返って見ることにした.


2015 vo, p, b, ds, b, vib.

1-1 Sleepers Awake (J.S. Bach BWV645)
1-2 Skating in Central Park (J. Lewis)
1-3 Little Drummer Boy (K.K. Davis)
1-4 星めぐりの歌 (宮沢賢治)
1-5 Jingle Bells (J. Pierpont)
enc. Moritat (K. Weill)

2-1 If I Were a Bell (F. Loesser)
2-2 I Could Have Danced All Night (F. Loewe)
2-3 Bye Bye Blackbird (R. Henderson)
2-4 Night and Day (C. Porter)
2-5 The Christmas Song (M. Torme)
enc. Route 66 (B. Troup)

1-4, 1-5, 2-4, 2-5 はボーカル中心.
1-3 はドラムス中心.2-2 はピアノトリオ.2-3 はベース中心.
1-1 はバッハのカンタータ「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」.


2014 as, p, b, ds, vib.
p, vib は翌 2016 年にも出演した.この年は1ステージだけ.

1 Our Little Town (J. Heath)
2 I Mean You (T. Monk)
3 The Shadow Of Your Smile (J. Mandel)
4 Polka Dots and Moon Beams (J. Van Heusen)
5 Equipoise (S. Cowell)
6 When You Wish Upon A Star (L. Harline)
7 Speedball (L. Morgan)
enc. お正月 (滝)

Polka... は as とリズムセクションのカルテット.Equipoise はビブラフォンのカルテット.


2013 vo, vln, p, b, ds, vib

1-1 Bemsha Swing (T. Monk)
1-2 Jingle Bells (J. Pierpont)
1-3 Our Little Town (J. Heath)
1-4 Windows (C. Corea)
1-5 ベルベット・イースター (荒井由実)
1-6 雨の街を (荒井由実)
enc Bag's Groove (M. Jackson)

2-1 My Little Suede Shoes (C. Parker)
2-2 Lawns (C. Bley)
2-3 Tango pour Claude (R. Galliano)
2-4 明日は晴れかな曇りかな (武満徹)
2-5 すてきなホリディ (竹内まりや)
enc 枯葉 (J. Kozma)

邦題はボーカル曲.武満以外は S 田さんが持ってきた.ジングルベルは音量もキーもテンポも次第に上げるという実験ジャズ.翌年も演る 1-3 の原曲は「ああベツレヘムよ」.目玉は T.T.のバイオリンが活躍する 2-3  の Tango.全体にピアニスト K.O. カラーが強かった.


今年は?
12/18の予定だが...
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おかあさんといっしょ

2016-11-27 17:01:47 | エトセト等


知り合いのお子さんが NHK「おかあさんといっしょ」に出た.去年の5月に会ったきりだったが,意外にすぐに認識できた.

日頃縁がない番組だが,おもしろい.このカットの場面でも,懸命に営業しているお姉さんと,子供たちの天然ぶりとの対照がいい.
別な場面 (ブンバ・ボーン) では,集団とは別に,あさっての方向を向いて動かないマイペースな子がいたりする.

おかあさんからのご案内メールには「お時間許せばご覧ください」とあった.お時間は許すに決まっているのだが,忘れるのが心配だった.あちらもよくわかっておられたようで,放映後のメールには「忘れずご覧いただきありがとう」とあった.
写真のナゾの四角い被り物 ? のおねえさんの正体は,ストーブであるとの解説もいただいた.

出演はインターネットで応募するきまりらしい.毎月募集で,締切日の属する月が、3歳の誕生月から4歳の誕生月までのお子様が対象 なんだそうだ.

1959 年からの長寿番組.しかし覚えているのは中村メイコの NHK ラジオ「おねえさんといっしょ」のほうだ.でもこの放送開始時,すでに中学生だった.
昭和は遠くなりにけり.
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まだ朝顔が...

2016-11-26 08:48:09 | エトセト等


関東では 2-3 日前に初雪.当県でもスキー場びらきがあった.でも庭にはまだ朝顔 (オーシャンブルー) が咲いている.
10 月中旬とくらべると,葉がどす黒くなってきて,終わりが近づいている感じはある.
ネットに這わせていたのだが,地面に下ろした.
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ブルース @ MJQ ライブ

2016-11-25 11:52:31 | ジャズ


MJQ こと Modern Jazz Quartet を初めて生で聴いたのは 1966 年の厚生年金ホールであった.当時の録音を Youtube で漁ったが見当たらないので,一曲だけだが,CD ケース絵のスライドショーとしてアップしてみた.Slideshow DVD Creater というソフトをお試し使用した.しかし CD ケースという小さいサイズに描いたものを PC モニタの大画面で見るのはかなりの違和感.

曲はミルと・ジャクソンのブルース Ralph's New Blues だが,当時としては珍しく,ドラムスやベースのソロがある.ドラムソロのバックで喚いているのはジョン・ルイスのようで,いつになく羽目をはずしてしまったらしい.ピアノソロはシカゴの引用で始まり,ブギウギ調になり.ベースソロにこれが伝染する.この方はバックもソロも変わらないことがあるが,この日はなかなか饒舌だ.
この曲の最初のスタジオ録音よりも,テンポが早く,くだけた演奏.
Bluesology も Fontessa のスタジオ録音より,その後の Europan Concert のライブ録音の方がテンポが早くて面白い.

ライブのブルースとなると,MJQ 的にとりすました感じが消え,本音が出るようだ.
このグループにはには Blues at Carnegie Hall というブルースばかりの LP があって,こちらは全曲 Youtube にアップされている.このコンサートと動画の厚生年金コンサートは同じ年で,メンバーは 40 歳代.今思えば,この頃が彼らの最盛期だった.
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ブレーメンの音楽隊

2016-11-24 09:05:06 | お絵かき

CD ケースに内側からアクリル絵の具.バックはネットで見つけたブレーメンの鳥瞰写真...ではなくドローン写真.

童話は,歳とって役立たずと人間に冷遇されたロバ・犬・猫が,食べられる運命にあるニワトリと共に,ブレーメンという都会でバンド活動をするべく旅に出るが,途中で泥棒の家を乗っ取りそこで楽しく暮らしましたとさ...というもの.ハイライトはロバの上に犬がのり,その上に猫がのり,その上にニワトリがのっかって泥棒たちを脅かす場面.
来年の干支なので,ニワトリには飛んでもらうことにした.

「ほんとうは怖いグリム童話」といった本がたくさん出ているが,この話が何を意味するのか,わからない.
結局ロバたちはブレーメンには行かない.目標を矮小化し諦め満足の境地に達するのが,老人の知恵だろうか.
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レーベルとプレスによる LP レコードの音質の差異

2016-11-23 09:35:48 | ジャズ
「レーベルと...」はこの本のサブタイトルで,メインタイトルは
「ジャズ名盤セレクション」山口 克巳著,誠文堂新光社 (2015/6).
3240 円.もちろん図書館で借用.

レコードそのものに焦点があり,カタログでも録音の本でもない.「名盤」とあるが,演奏内容にはほとんど立ち入らない.この本に挙げたのは全部名演ということらしい.

LP は全部 とうの昔に断捨離し,プレイヤーもないから,自分には縁がないはずの本.しかし,生え抜きの CD 世代・音楽配信世代ではないから,むかし持っていた/あるいは/憧れていたお宝の目録を眺めているみたいでいつまでも飽きないのだった.

熱心な LP ファン (オタクの世界の住人) には,ここの記述にはそれなりに異論も多そう.

内容は...
オリジナル盤とファーストプレス盤,モノラール盤とステレオ盤のペアにはそれぞれ1章ずつ,アルフレッド・ライオン : オリン・キープニューズ : レスター・ケーニッヒ,すなわちブルーノート・レーベルには1章,リヴァーサイドには2章,コンテンポラリーには3章,録音の歴史,LP と EP ; フラット盤とグルーヴガード; 軽量盤と重量盤; 廉価盤: 海賊版,マスターテープとカッティングとプレス,アームとカートリッジの調整.ジャケットのデザインと材質.レーベルのデザイン,...

こうした文章がジャケットとレーベルの写真の中に散りばめられている.著者がレコード・ジャケットのデザイナーだけあって,レイアウトが良い.

こちらは本書より,ロリンズの Way Out Wast のジャケットたちとセンターレーベルたち.音質もそれぞれなんだろう.拡大するとキャプションが読める.

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ジャズ LP を聴く : チャーリー・クリスチャン

2016-11-21 21:07:49 | ジャズ

我が家にはレコードプレイヤーはおろか CD プレイヤーもないのだが,ポータブル・レコードプレイヤーとギターアンプの組み合わせで,ジャズギターの LP を何枚か聴かせていただくことができた.

写真右は,日本では「ミントンハウスのチャーリー・クリスチャン」として知られている LP で,自分も持っていた.しかし聴かせていただいたのは違うジャケットで,曲目もディジー・ガレスピーの演奏が見当らなかった.

 山口克己「ジャズ名盤セレクション」誠文堂新光社(2015/6)
という,アナログレコードのレーベルとプレスに関するマニアックな本がある.これによれば,まず写真左の 10 インチ LP があり,それにガレスピーのセッションを加えて 12 インチとしたのが右の赤いジャケットであるという.先日の LP のジャケットは左のものではなく,10 インチでもなかったが,左と同じ曲目で,後年違う会社から出されたものだろう.

この LP 中のピカイチは Swing to Bop だが,今回聴いてこれは Topsy だと思った.
ピアニストは Thelonius Monk となっているが,信じられない !

Charlie Christian Memorial Album という3枚組のアルバム中の Till Tom Special (作曲はベニーグッドマンとライオネル・ハンプトン) も聴いた.粟村政昭氏によるライナーにはこれが Swing to Bop の原曲とあったが,Topsy そのものの部分がある.メンバーがおもしろく, Benny Goodman - cl,Lionel Hampton - vb,Count Basie -p, Charlie Christian - g, Artic Bernstein - b, Nick Fathool - dr.

ちなみに Topsy はエドガー・バトルとエディ・ダラムの作曲で,1937 年にベニー・グッドマンもカウント・ベイシーも録音している.

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北村薫「遠い唇」

2016-11-21 08:43:29 | 読書
せっかくのカバーデザインを (図書館のバーコードはあきらめるとしても) 出版社のバーコードが邪魔しているのが残念.装画 agora,装丁 坂詰佳苗.

内容は悪くはないが,片手間に書いたみたい.著者の軸足は,ふつうの小説・アンソロジー編集・ミステリ評論・文学賞審査などに移っているのかもしれない.

7編の短編集で,最初の2作「遠い唇」「しりとり」に俳句が登場するので,こりゃ俳句ミステリ集か ! と思ったが早とちりだった.
しかし暗号をテーマにした作品で一冊が統一されているようだ.例外は「パトラッシュ」と「解釈」だが,後者では宇宙人が「吾輩は猫である」などを解釈する.暗号というより,広くコトバをテーマにしたのかもしれない.

暗号を作り出すだけでは小説にならない.暗号を使う状況をうまく作り出すところが小説家の腕の見せどころ,「続・二銭銅貨」は江戸川乱歩の有名作を利用してそれを売りにしたところが,上手いようでもあり,安直なようでもある.

この作品の暗号と,最後の「ゴースト」の暗号とはちょっと似ている.ここには著者 1993 年の作品「冬のオペラ」の名探偵が再登場する.しかし残念ながら,「冬の...」は読んだと言うことしか覚えているだけで,中身も探偵の名前もすっかり忘れていたのだった.
この「ゴースト」のために「付記 - ひらめきにときめき」という,著者のミステリ談義がついている.
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