Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ランチ @ あべのハルカス

2016-01-31 08:45:26 | エトセト等

あべのハルカスとやらに行った.J 子は近鉄百貨店を徘徊.美術館はあったが定休でこちらは退屈.
上層階の3フロアを占めるレストランは,こうした場所に常連の名店が揃っている.昼前からどこも行列でやかましい.みな我々のような閑人らしい.
巨大なビルのために日陰になってしまった ? 街のレストランの方が安くて美味しかろうとは思ったが,今日のところは1階角の路面店 AC Perch's (AC パークス) へ.

20 食限定 1000 円スカンジナビアプレート.1245 頃の入店だったが最後の 20 食目ですと言われた.暖かい料理が 4-5 種類,文学的なメニューがあり,さらにいちいち説明もしてくださったが忘れてしまった.プラス・ベビーリーフのサラダ,オープンサンドとバケットにキノコのポタージュ.特にこのスープが美味しかった.ぼく的には質量ともに満足した.成人男子には物足りないかも.
カウンターで,中で若い人が忙しそうに働いているのを見ながら食べた.

AC パークスはデンマーク王室御用達にして北欧最古の紅茶専門店だそうだ.六本木の店が閉店して,日本にあるのはここだけらしい.
コーヒーではなく紅茶を頼めばよかったと,反省.
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ことり

2016-01-30 06:21:49 | 読書

小川洋子 朝日文庫(2016/01).

単行本は朝日新聞出版 (2012/12).帯に平成24年度芸術選奨文部科学大臣賞文学部門受賞作品とある.

Amazon の 内容(「BOOK」データベースより)によれば*****
人間の言葉は話せないけれど、小鳥のさえずりを理解する兄と、兄の言葉を唯一わかる弟。二人は支えあってひっそりと生きていく。やがて兄は亡くなり、弟は「小鳥の小父さん」と人々に呼ばれて…。慎み深い兄弟の一生を描く、優しく切ない、著者の会心作。*****

兄弟の兄の方は俗世間の言い方では自閉症だろう.弟の目線で記述されるが,彼も社会的には脱落者であり被害者である.彼の行動範囲が限られていて,これでストーリーが成り立つのかなと思ったが,図書館の司書に淡い思いを抱いたり,鈴虫を箱に入れて持ち歩く老人と交流したり,子取り=誘拐犯と疑われたり...ちゃんと小説的に展開する.ラスト近くでは窓にぶつかって怪我をしたメジロを介抱する.そこに不法に多数のメジロを飼って「鳴き合わせ」に参加する男が登場する.
最後に小父さんも死んで,小説全体の書き出し「小鳥の小父さんが死んだ時,...」に戻るというわけ.

一言で言えば痛々しい小説.こういうのは苦手と思いながら.新幹線車中でほとんど通読した.「博士の...」以来の小川節に乗せられたようだ.小父さん,お兄さん,園長先生などの呼称も語りを柔らかくしている.

十年以上まえ岡ノ谷一夫さんの小鳥の歌に関する本を読んだことがある.この小説中のお兄さんの「ポーボー語」は小鳥の言葉よりずっと高級である,しかしこの本でいちばん感動的な,メジロが歌をひとりで練習する場面は,研究と矛盾していない....と思ったら,最後に岡ノ谷先生に謝辞があった.

カバーデザインに惹かれて買った感じもある.ジャケ買いである.カバー装幀,カバー写真.カバー挿画・オブジェと,3人の名前が見返しにあるが,どういう分担だったんだろう.
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安くて美味しい大阪

2016-01-29 14:28:27 | エトセト等

なんばのビジネスホテルに投宿.何を食べたらいいのかわからない.花月前のジュンク堂で立ち読みの結果,寿司屋に的を絞った.iPhone のバッテリーが頼りないので,番地を覚えて歩いて探したら,正方形の一辺で済むところ,三辺を歩いてしまった.

1階は席数数人のカウンターと二人用テーブル3つだが2階もあるらしい.小綺麗だが,ベタベタと貼り紙があって内装を大衆的なものにしている.7時ごろ入店したが,その後次々に予約客がやってきてほぼ満席になった.

とろ,うに,いくら等は1貫 150 円,げそ,たこ,たまご等は2貫 150 円,高いところでは,大トロ,白エビ1貫 200 円,うなぎ,炙りノドグロ1貫 450 円.
普通に美味しかった!

印刷されたメニューの日本酒はうまくない.壁に貼ってあった高知県「久礼」に切り替え感激.地酒はシャンパングラスみたいなのに注いでくれる流儀らしい.
飲んで食べて一人 (小食ですが) 3000円くらい.

ときすし はなれ
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ダ・ヴィンチの太鼓橋 @ 天才の遺産 レオナルドと歩む未来展

2016-01-28 21:21:50 | 科学

グランフロント大阪北館 ナレッジキャピタル イベントラボ.
J 子はもしかしたら絵の展覧会と思っていたのかもしれないが,科学者としてのダ・ヴィンチにスポットを当てたものだった.
写真はレオナルドのアンドロイドの頭部で,出口で前に立った人と一問一答する.

J 広島から来ました.
L 広島? 遠いのか?
J 新幹線で2時間.
L それはありがとう.

後で「どこかに人がいて代わりに答えているのね...」などと言われては,アンドロイド・ダ・ヴィンチさんがかわいそう.



ぼく的に面白かったのはこのダ・ヴィンチの設計図に基づく自立する太鼓橋.材料が 6 セットくらい用意してあって,説明を見ながら自分で組み立てに挑戦できる.良いタイミングで係りのお姉さんが助け船を出してくれることになっている.
この動画は破壊する喜びを強調しているが,橋自体は上からの荷重にはかなり強そうだ.
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エントロピーの正体

2016-01-27 10:52:43 | 読書
アリー・ベン=ナイム, 小野 嘉之 訳,丸善出版 (2015/12).

面白そうな書名だが,原題 Entropy and the Second Law, Interpretation and Misss-Interpretationsss を反映しているとは言い難い.丸善でバラバラと見て,挿画もたくさんなので,ふらふらと買ってしまった.

大学では熱力学なるものに出会って面食らった.力学や電磁気学は数式を追って行けば良いのだが,熱力学で突然物理が哲学と化したように感じた.統計力学は熱力学に比べれば組みしやすかった.この本でその理由がわかったような気がした.あのとき講義を担当した先生はどの程度熱力学を理解しておられたのだろうか... 自分を引き合いに出すのは適当ではないかもしれないが,教師になってわかったことは,よくわからないことでも講義しなければならないし,それなりになんとかなるということである.
その後コンピュータで飯を食う時代があって,情報理論をかじったが,大学で勉強するようには身がつかない.エントロピーという言葉も聞きかじった堤度である.

この著者の立場は,情報の部分集合として SMI すなわちシャノンの情報測度があり,さらに SMI の部分集合としてエントロピーがあるとするものである.情報エントロピーを熱力学エントロピーの上位に置くことは論議の種らしく,著者はこの本でなんとかして論争相手を名指しでやり込めようとしている.純粋物理でこういう本も珍しい.原発論争本みたいだ.

使っている数学は大学初年級のものだが,やっぱりエントロピーは難しい,というのが実感.
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軟弱な大雪

2016-01-26 07:20:22 | エトセト等


沖縄でも雪が降ったそうだが,広島県南部の当地でもこの通り.
室内から撮影した南側の庭.1/25 07:00.しかし…



同じ日 12:00.



17:00.ただし日陰の積雪は朝とあまり変わらない.
雪国の方には笑われること必至だが,午前中道路交通は麻痺状態だった.
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坊ちゃん文学賞

2016-01-25 10:02:45 | 読書

J 子が買った ku:nel 3月号の 30 ページほどの別冊付録として第14回坊ちゃん文学賞受賞作.雑誌の表紙にもよーく見ると付録の存在が示されている.

卯月イツカ「名もない花なんてものはない」.

応募規定が,400字詰原稿用紙換算で80枚以上100枚以下だが,付録にするのに丁度よい長さ.

高校2年生の女子が主人公.同じクラスの女子ふたりといつもつるんでいるのが,別のクラスの男子に片思い,という ひと夏が淡々と描かれている.
甘酸っぱく悪はない.でも,どうってことはない.

「坊っちゃん文学賞」は松山市が,新しい青春文学の創造を目指して1989年(平成元年)の市制100周年を機に創設したもので,青春文学小説を隔年で募集.審査員は,椎名誠・早坂暁・中沢新一・高橋源一郎.大賞賞金は200万円.

選評で早坂が「ことしの応募作は過去最悪.青春小説なのに爽やかのカケラもない」と怒っている.甲子園の高校野球のように,感動があり涙がいっぱいなければならないのに,みんな暗く,薄汚れているのがけしからん.松山市民の血税から大賞200万円がかっさらわれたのが心外だ! ということらしい.ちなみに早坂氏は旧松山中学最後の卒業生だそうだ.
自分の高校時代を振り返ると,やはり暗く薄汚れていて,高校野球はテレビ・ラジオの中の出来事に過ぎなかった.今でもそんなものと思うから,早坂見解には同意しない.しかし他の審査員たちが無理して ? 褒めるほどの作品とも思わない.

冊子の最後に過去の受賞歴があったが,受賞者はほとんど女性.実態は「嬢ちゃん文学賞」? この度の卯月イツカさんは子育て中の 39 歳のパートさん.
「坊ちゃん」は松山をバカにした作品と認識していたので,何で血税を使って坊ちゃん文学賞なの? と感じてしまう.
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Excel からMathematica へ

2016-01-24 17:57:51 | 科学

Excel のデータを Mathematica に引き渡して計算する必要が生じた.
Mathematica に例えば

data = Import["/Users/…/exceldata.csv", "csv"]

と1行書けば良いとわかるまで丸1日費やしてしまった.元のデータがn行m列の表なら,これで n x m のリストが出来る.

Mathematica 内で異なるプログラム間でのデータの授受も,昔のことですっかり蒸発していた.Mathematica の計算結果 results を results という名のファイルに書くには

Save[“results”, results]

でよい.アドレスを指定しないと,Users のすぐ下位のホルダーの中と解釈される.
別なプログラムでこれを読み出して data と名付けるには

data=Read[“results”]

でよい.

目的は二つの時系列データの相互相関を計算すること.Mathmatica に関数があることを期待したが,自分で作らなければならないようだ. 半世紀近く前,メモリ 8kB のミニ・コンピュータ上でアセンブラで相関関数を計算したことを思い出した.月給 4-5 万でこのミニコンが 500 万円はしたと思う.
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「妖草師」 この時代小説がすごい!より

2016-01-23 20:41:24 | 読書
宝島社の「このミステリがすごい」は愛読...と言っても立ち読みだが...をしているのだが,「この時代小説がすごい」はこの度初めて認識した.
文庫書き下ろし部門のランキングの1位は,武内涼の伝奇小説『妖草師』.シリーズ第1作はその書店になかったが,軽い気持ちで第2作を購入.
文庫の時代小説はシリーズ化されているのが常識らしい.

武内 涼 「人斬り草: 妖草師」 徳間文庫(2015/3).

Amazonの内容紹介*****
心の闇を苗床に、この世に芽吹く呪い草。常世のそれを刈り取る者を妖草師と称する。江戸中期、錦秋の京に吸血モミジが出現した! 吸われた男の名は与謝蕪村。さらに伊藤若冲、平賀源内の前に現れた奇怪な草ども。それが、はぐれ公家にして妖草師の庭田重奈雄と異才たちの出会いであった。恐怖、死闘、ときに人情……時代小説の新たな地平を切り拓いた逸材の、伝奇作品集!*****



マンガ的なカバー.内容も少年少女ないしヤング向けマンガのノベライゼーションみたい.蕪村,若冲,源内の他にも蕭白,大雅などが登場してもっともらしさを補充する.西遊記に倣った部分もある.内容紹介に言う設定は,新機軸かもしれないが江戸を舞台にするには少々無理も感じる.そこを我慢すればまあまあ面白く,すぐに読んでしまった.

解説・高橋敏夫氏は早大教授で,著者は高橋センセーの講義「ホラー論・怪物論」の受講生だったそうだ.

「この時代...」単行本部門1位は直木賞候補澤田瞳子の『若冲』.こちらは読み応えがありそう.
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「55歳からのカルチャースクール」で講演

2016-01-22 08:46:02 | 新音律


TSS文化大学で「視て聴くドレミ」の題で講演.大雪の朝で,白市から乗った電車がちょっと動いたら止まるという有様だったが,なんとか遅刻しないで済んだ.受講生は平常の7割というところだったそうだ.

この「大学」は入学金 12,000円(消費税別)授業料 年間 72,000円(消費税別)週1回開講で年 40 回,午前中は教養,午後は選択だが,原則としてそれぞれ講義と実技だそうだ.こうしたことを知らずに引き受けてしまったが,教養講座のひとコマを頼まれたのだった.
今までも何回か音楽の話をしたが,公示したタイトルと話の概要に興味のある方に来ていただく形式だった.この度は受講生側に選択の余地がなかったわけで,音楽に興味のない方にはお気の毒だった.

受講生の平均年齢は74歳で,この場合は講師の年齢と同じ.「学校ごっこ」みたい.
講義の内容はもっぱら自著「視て聴くドレミ」の抜粋.男性に比べ女性の方がずっと熱心に聴いてくださった感じ.男性はオーディオ・ビデオの場面で目を開き,話だけになると目を瞑る.ただし理工系を職業として来たと思しき方々は,何度もうなづいてくださった.
男性の目的はもっぱら午後の実技,それも健康体操・パソコン・太極拳などに集中しているらしい.

H 大学名誉教授と紹介されたので,あわてて否定した.ただの「元教授」です.
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