Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ピアノ調律 440Hz/442Hz

2024-10-23 10:31:01 | ジャズ
コロナ以前は定期的だったピアノ調律だが,しばらくさぼっていた.ご近所のピアノの先生に,ビブラフォンと合わせてジャズで遊んでいただけそうなので,A 442Hz でお願いした.
ピアノ調律の基準は鍵盤中央の A すなわち「ラ」音の周波数で,1938 年制定の国際基準では 440Hz だが,現在では 442Hz も負けずに一般的だそうだ.わがビブラフォンは 442Hz と A 音板に刻印がある (写真ではよくわからない?). 442 と 440 の差 2Hz はうなり (音楽用語,工学では強度変調) として聞こえるはず.
2音の音量に差があると,うなりは小さくなる.

2台の ? ピアノの場合は Youtube に映像があった
ピアノとビブラフォンでは ?
ビブラフォン vibraphone の名は vibration から,つまり音にビブラート (vibrato 伊) をかけることからきている.もとの音にビブラートがかかっていたら,うなりなんか気になるはずがない.
しかし近年ではビブラートをかけない奏者が多い.ちなみにゲイリー・バートンはジョージ・シァリングにビブラートを禁止されたが,やめてよかったと言っている.

かく言うぼくもビブラートはやめてしまった.1)めんどうくさい.2)幹音 (白鍵音) 用と派生音 (黒鍵音) 用の2台のモーターで独立にビブラートをかけるのだが,この2台の回転の同期が気になる.3)ビブラートの速度を楽曲のテンポによって調整したくなる.4)どうせならアコースティックに徹したい : すなわち電気を使いたくない.
しかし楽曲の最後だけにビブラートをかけるのは効果的かもしれない.

ノン・ビブラートなら うなりが気になるはずだが...
延々と書いたけれど,じつは いままでライブで 440Hz・442Hz 問題を意識したことはない.主流ジャズにとってはどうでもいいことかもしれない.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

松山夏子さんのヴァイヴで「黄昏のビギン」

2024-10-15 19:46:33 | ジャズ

Joel Ross,Jalen Baker,Simon Moullier  など,新人のビブラフォン演奏を聴いてきたが,日本人では ? というわけで,今日は松山夏子さん.でもぼくは今のところ,直接拝見拝聴の機会には恵まれず,ネットで勝手にファンになっているだけである.大井貴司スクールのご出身らしく,2本マレット.大井さんのお弟子さんには美女が揃っていて羨ましい.

動画は「黄昏のビギン」.中村八大のこの曲をぼくも演ってみたいので...
松山夏子(vib),宮之上貴昭(g),清水昭好(b).感情移入に一所懸命な松山さんだが,宮之上さんは余裕で遊んでいるみたい.

もちろんネットには標準 MJQ 編成による Recorda meThe Nearness of You などの,松山さんの名曲名演が多数あります (ちなみに Nearness.. の p は大井さん) 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

酒まつり → マイクロ・リユニオン

2024-10-15 08:26:44 | ジャズ

連休最終日・神奈川から酒まつりに来たアイ氏を囲んでミニ?マイクロ?ジャズ研リユニオン (同窓会のこと).やはり皆さん楽器ご持参で,最後はセッションだった.右手前のかたはボンゴで熱演中.
夕刻 エムご夫妻の 予期せぬご訪問もあった.

左は,おもたせのアルコール2本.

昭和のセンイチ平成のジャズラも,興味のある方が見つかった.

 

遡って酒まつり2日目には「くらら」に行列して上田宗箇流お茶会.広島ではこの流派 ! in situ で,山寺の和尚さんの歌詞「酒は飲みたし酒はなし...」を思い出してしまった.

5時すぎ,酒まつりの撤収が始まっていたが,通りにメニュースタンドが出ていたので「瀬戸のおばんさい ゆきみや」に入ってみた.紙皿,紙コップなどが用意されていたにもかかわらず,客は我々だけで店内は静寂そのもの.
宮城県平孝酒造の日本酒 +11「日高見 超辛口」を一杯.

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロビーコンサート無事終了

2024-10-10 20:31:45 | ジャズ

くらら こと 東広島芸術文化ホール・10 月のロビーコンサートは,ビブラフォン奏者も無事参加し,なんとか終了.
ギター以外は生音.J 子はしきりに響きが良かったと言うが.ぼくは残響をやたら長く感じた.

演奏は Still Young Jazz Quartet (cl, bs, vib, g),
セットリストは In the Shade of the Old Apple Tree / 胸の振り子 / Isn’t She Lovely / This Masquerade / C’est Si Bon,アンコールは 東京ブギウギ.

満席の盛況.ありがとうございました.

 

クラリネット N 村の MC より...

-「胸の振り子」は霧島昇というヒトが歌ったそうだが知らない.石原裕次郎のカバーが有名らしいが,倍賞千恵子のが好きである.

-「This Masquerade」はレオン・ラッセルの曲だが,カレンが歌うカーペンターズ版が好きだ.

-「C'est Si Bon」はイヴ・モンタン,ルイ・アームストロングだが,越路吹雪のが好きだ.

 

ぼくも彼にならって Youtube を漁ってみた.おすすめはトロンボーン4本による「胸の振り子」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

続・楽譜の断捨離

2024-10-05 09:50:04 | ジャズ

楽譜類の断捨離が,いちいちひっかかって進まない.

1970 年代の友人・トラノスケ氏の A5 横長の楽譜ノート.当時は特殊法人である研究所に勤めていて,彼は民間会社からここに出向していた.ぼくはジャズを聴くいっぽうだったが,彼はヤル派で,譜面をもとにコード進行なんかを講義してくれたのだ.
このノートが,なぜぼくのところにあるのか,分からない.でもこういうことは,よくあること !?

今ならリードシートはネットからダウンロードできるが,当時はせっせと手で書いた.でも今のぼくなら小節数はこうは割り振らない. コードは好き好きだが...

裏表紙裏のジャズ喫茶・ライブハウスのリストも懐かしい.
トップのマッチ画像は猫仙人さんのサイト,50 音索引付きの「ジャズ喫茶のマッチたち」からいただいた.

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コンサート出演予定 そこで一句

2024-10-04 09:22:34 | ジャズ

くらら HP より

*****
第 101 回 ロビーコンサート
10/9(水)1215-1245
くらら主催・共催

出演 Still Young Jazz Quartet

プログラム
 In the Shade of the Old Apple Tree
 胸の振り子
 Isn’t She Lovely
 This Masquerade
 C’est Si Bon
を演奏予定。スタンダードジャズを中心に親しみやすいナンバーをお届けします。
*****

このところ急に (涼しく ではなく) 寒くなってきたが,写真は8月の練習風景.

ところで,銀座百点 10 月号 銀座俳句 選 高橋睦郎 今月の「一句」は,調布市 岸田 明 さんによる

 八月ヤソロソロ戦争シマセウカ

選評には「八月は広島忌,長崎忌,敗戦忌と平和の大切さを噛みしめる月のはずですが...」云々.「八月」を「十月」に変えても通用するところが怖い.「根岸の里の侘びずまい」のような風流からは遠い.

はなしが矮小化するが,ぼくの個人的にして切実な,悪い夢

 十月ヤソロソロ入院シマセウカ

つつがなくロビーコンサートが終わりますように...

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

半世紀前の日本版センイチ

2024-09-27 09:31:44 | ジャズ

どなたか欲しい方には着払いで差し上げます.
5冊一括で貰ってください.
Messenger でご連絡ください.

 NICHION Popular 1001 vol.1 - 5, 日音

発行年の記載がないが.1970 年代初頭と思う. 1001 = センイチは Real Book の通称みたいなもの.前世紀の本家アメリカの Real Book は,ジャズ・ポピュラーのリードシート (コードをつけたメロディ譜) 集で,発行元もまちまち.海賊版みたいなもので,著作権使用料も払っていなかったと思う.センイチは 1001 曲の意味だが,本来は多数の曲が詰まっているという意味.

この日本版センイチは (たぶん) 5冊合わせれぱ 1001 曲以上を収容している.いまではたいていの曲のリードシートはネットからダウンロードできるので,紙屑みたいになってしまった.でも希少なシートもあり,見方によっては「お宝」だ.

現在では Hal Leonard から著作権使用料を支払い使用許諾を得た Real Book Series が刊行されている.日本では黒本が幅を利かせている.

Round Midnight も Misty も,ぼくはこれを見て初めて弾いたのだ...

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Red Norvo

2024-09-20 11:01:51 | ジャズ

昨日退院.四六時中完全な空調から一歩踏み出したら熱気で頭がくらくらした.絶飲絶食解除から間もないコーヒーの最初の一口は,アルコール並の衝撃だった.

さて,Mr. Sing こと Red Norvo 1908-1999 は,Lionel Hampton と同年齢.Jalen Baker, Simon Moullier あたりの若いヴァイブ奏者の曽祖父の年代.
画像はかってジャケ買いした LP.お爺さんに見えるが, 1957 年の発売時彼は 49 歳だった.Red Norvo (vib) のほか Buddy Collette (fl) Bill Smith (cl) Barney Kessel (g) Red Mitchell (b) Shelly Manne (d) という豪華メンバーだが,Third Stream Music を先取りしたような部分もあり,ぼくはあまり感動しなかった.

下の動画は 76 歳時,@ 1982 Hague North Sea Jazz Festival.伝説の Tal Farlow,Charles Mingus との Move トリオ 1950 以来,彼はこの編成が気に入っていて,ここでは Tal Farlo にベーシスト Steve Novosel が加わっている.

All of me, St. Thomas, Jitterbug Waltz, Fascinating Rhythm, ....
木琴奏法とでもいうのだろうが,音数は多いが音量は小さそう.ファンを回してヴィブラートをつけることはしない...というより.ロングトーンがほとんどないのでヴィブラートのつけようがない.ソロは2本マレット,バックは4本.マレットのテールで音板を叩いて打楽器の効果を上げる場面もあった.
初めのうちは淡々とマレットを転がしているだけのようだが,徐々にエキサイトして身振りが大きくなる.

晩年は耳が遠くなったにもかかわらず演奏を続けた,脳卒中後は片手で演奏を続けた...と聞いたことがある (出典はゲイリーバートン自伝? 要確認).
また情緒不安定な時期だったのか,Benny Goodman のバンドで演奏中に (ぺたんこなマレット!) 次第に機嫌が悪くなり,音板をひっぺがしておっぽり出し Goodman が逃げ腰になる映像が Youtube に残っている.一見の価値あり !!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

若いビブラフォン・プレイヤー : Jalen Baker

2024-09-12 11:27:52 | ジャズ

ジャーナリズムが新人・俊英と称するジャズメンが自分より歳下だと,「なかなかやるな」などと上から目線で見てしまい,その状態が死ぬまで続く.聴くだけのジャズファンによくあること.自分も 50 代までは ROM していた.1941 生まれなので,ピアニストではハービー・ハンコック 1940-,チック・コリア 1941-2021 あたりと同世代.もっと若いピアニストは上から目線がちになる.

ヴァイビスト (という英語はなく,強いて言えば vibraharpist, vibraphonist らしい) ではボビー・ハッチャーソン 1941-2016,ゲイリー・バートン 1943- が同世代である.
ビブラフォンに関しては自分でも弾くせいか,下の世代に対していつも上から目線になるわけではない.でもはじめて Milt Jackson を聞いたときの感激が,もう訪れないことは知っている.だから かえって冷静に観察できる.
いっぽう,昔は乏しいの収入から買った LP を擦りへらして聴いたものだが,いまはもっぱら Youyube などの動画で見ている.聴き方が浅薄にったのは否定できない.


先日の Simon Moullier が契機となり,若い人のビブラフォンを積極的に聴いてみようと思い立った.

きょうは Jalen Baker.こちらに彼の経歴.アルバムは画像の Be Still で2枚目.曲は「酒と薔薇の日々」(私事ですがジャック・レモンの映画の印象が強く,これを自分で演奏するのは苦手です).

Jalen Baker(vib), Paul Cornish(p), Gavin Moolchan(ds), Marcos Varela(b).テーマは3本マレットだが,2本に持ち替える.間を生かしたベースとの掛け合いののち,同じようなフレーズを黒っぽく ? 執拗に繰り返す.ファンを回している.

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イーストウェーブオーケストラ

2024-09-09 08:47:40 | ジャズ

お誘いいただき当地のビッグバンドのコンサートへ.
これでいいと思うが,奥ゆかしいことに ! バンド名がプログラムのどこにもない...ウェーブかウェイヴか,イースト・ウェーブか... アップしようとすると結構迷うのだ.

数年前,酒まつりでこのオーケストラに飛び入り演奏したことを思い出した.バリサクさん,ボーカルさんなど当時と同じ方に見え・聞こえたが...
プログには「冥土のみやげ」と書いてあった.まだこちらにおります.

プログラムのようにレパートリーに歌謡曲が多い.でもメロディをフェイクする程度で,アドリブのソロが少ないのが不満.
1st ステージ 5-7,2nd 2-4、3rd 6-8 がボーカルだった (と思う).2nd ステージは vo 以外はリズムセクションだけ. 長い MC に閉口したが,このように長いことがコンサートの名物になっているらしい.

トロンボーンセクションが不在.メンバー募集中とのこと.

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

reading

/Users/ogataatsushi/Desktop/d291abed711d558e554bf7af66ee57d7.jpg