Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ししゃものマリネ

2013-09-30 08:41:27 | エトセト等


テレビで鯵のマリネを作っていた.まず魚を揚げるという先入観があったが,「網で焼くだけのほうが,さっぱりと美味しくいただけます」とのご託宣.焼くだけなら,簡単で良い.
鯵ではなく,小鮎だったら,高級感がただようだろう.
でも,季節が終わったらしく,鮎は入手困難.代替え品として使ったのが,一桁お安い,子持ちししゃもの生干し.

つくり方
1 ししゃもは焼くだけ.
2 玉葱,パプリカ,ピーマン,人参,トマト等を細切りにし,ししゃもの上に盛る.
3 オリーブオイル,酢,砂糖,塩,故障を混ぜて加熱し,2 の上からかける.

ワインにも日本酒にも可.
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古書交差点

2013-09-28 08:28:04 | 読書


http://www.huruhonkosaten.com
広島市内の古書店複合体.ビルの2階の一室に6店が間仕切りなしに同居している.ちょっとした雑貨を置いた店もある.

本日の成果は,遠山一行「マチスについての手紙」新潮社 (1999).
不特定多数宛の手紙と言うスタイルの,音楽評論家による独特なマチス論.
700 円なり.


レジのお姉さんがコーヒーを淹れて下さった.呉の昴珈琲の豆らしい.
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名もなき人たちのテーブル

2013-09-26 07:44:37 | 読書


マイケル・オンダーチェ, 田栗 美奈子 訳.作品社 (2013/08).
図書館で借用したが,読了後,自分で欲しくなった.2730 円は高い! ペーパーバックだけど半額の原書を注文しようかなと思案中.

「BOOK」データベースによれば*****
11歳の少年の、故国からイギリスへの3週間の船旅。それは彼らの人生を、大きく変えるものだった。仲間たちや個性豊かな同船客との交わり、従姉への淡い恋心、そして波瀾に満ちた航海の終わりを不穏に彩る謎の事件。映画『イングリッシュ・ペイシェント』原作作家が描き出す、せつなくも美しい冒険譚。*****

原題は cat's table.客船の食堂で,船長から最も遠い,最低の客用のテーブルのこと.主人公の少年「僕」はここで食事する人たちから「面白いこと,有意義なことは,何の権力もない場所でひっそりと起こるものなのだ」と言うことを学ぶ.
僕はふたりの仲間と船上で「毎日ひとつ以上,禁じられたことをする」というルールを自分たちに課す.いたずらの限りをつくすのだが,それが複雑な大人の世界に繋がっていくわけ.
著者は 1943 年生まれで,16 トンと同世代.この小説は自伝的な部分もある.コロンボ生まれの混血で,人種差別もほのめかされる.
大部分は客船が舞台だが,ときどき僕のその後の人生も挿入される.たとえば,僕は仲間のひとりの妹と結婚し,また別れる.上に引用したデータベースの「謎の事件」の結末も後日に持ち越される.

登場人物が多過ぎて,どれも覚えにくい名前.カバーの折り返し部分に登場人物リストがあったことを,だいぶ読み進んでから認識した.濃い青地に黒字で印刷されるのは困る.美しい造本だが,装丁(水崎真奈美) は実用よりも芸術優先らしい
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ガラス絵 in 額縁

2013-09-24 08:49:08 | お絵かき


きんきらきんで,三次元の彫刻つきのもっともらしい額縁が 1800 円だったのでふらふらと買ってしまった.
ガラスならぬアクリル板が入っていたので,裏からアクリル絵具で描いてみた.
右の方に J 子の作品をコラージュしてみたが,重心が上で不安定構図.おまけに ごてごてで評価したら額には負けている.

「ピアノの上に花なんか飾らないで下さい」と調律さんが言っていたのを,J 子は忘れているようだ.

タイトル
「散る薔薇 残る薔薇も 散る薔薇」
薔薇を「しょうび」あるいは「ローズ」と読んでいただけると 5 7 5 なんですけど...  
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手描き譜の魅力

2013-09-22 08:16:26 | 新音律

この歌は石川セリのアルバムで知ったが,もとは 1960 年代の子供向きラジオドラマのテーマ曲だったらしい.
和田誠による「小さな空」の手描き譜の一部.
白い空に青い雲が浮かんでいる.
ト音記号や,オタマジャクシの尻尾がまんなかから生えていることに注目 !


1950 年代の都立高校入試は 9 科目 (体育,職業家庭,音楽,図工が含まれた) であった.当時のほうが現在より進歩していたような気がする.
しかし音楽の授業の「正しい楽譜の書き方」は,あまりに四角四面でいただけなかったと,今にして思う.


こちらは「音楽家が楽譜を書く場面を,そのお嬢さんが公開するって(アメデウスの映画ではありましたが)なかなか無いもので,貴重な­シーン」だそうです.


「お父さんの楽譜の書き方が美しいので,動画を撮ってみました.本人曰く,やっぱり楽しいそうです(^_-)」.
以上「...」は YouTube のコメントの引用.
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風立ちぬ,夫婦善哉 on 青空文庫

2013-09-20 09:16:29 | 読書


どちらも最近映画とテレビで映像化された (あるいは,されている途中) なので,原作を読んでみようかという気になった.青空文庫から iPad に落として...という作戦.

「風立ちぬ」: 高校のとき国語教師が,堀辰雄なんかだめだ,もっと命がけで書く作家を読め! と言ったのを幸い,読まなかった.ただし,そのときは命がけの作家の作品も読まなかったけど...
でも,堀辰雄も戦時下でも作風を変えなかったあたり,命がけ立ったのかもしれない.

「夫婦善哉」は初体験だが,こんなに短いの !? というのが第一印象.「風立ちぬ」の半分よりちょっと長いくらい.ほとんど改行がなく,ストーリーだけを追う文体.しかし主役の夫婦がこれでもか,これでもかと,愚行を繰り返すのに辟易した.

iPAd で読んだせいか,「風立ちぬ」はとにかく,「夫婦善哉」は最後まで感情移入できなかった.

普通の紙の文庫本では,こうした中・短編は他のものと合わせて一冊になっている.たとえば「風立ちぬ」は「美しい村」とペアになっている.なかなか「風立ちぬ」だけを読んで,やーめたということにはならない.これは,CD 遡れば LP を一枚まるごと買うのと,一曲単位でダウンロードするのとの違いと同じである.
本のカバーは CD のジャケットに相当する.
解説はライナーノートに相当する.
カバーとか解説とかジャケットとかライナーとか,有用か無用かわからないものを楽しんだのが懐かしい.
というわけで,冒頭に文庫本のカバーを並べてみた.

ちなみに Kindle 版では堀辰雄の作品26編が500ページ余の電子書籍にまとめられていて,100 円.カバーイラストに相当するものもある.
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黄色い水着の謎 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活 2

2013-09-18 08:30:36 | 読書


奥泉 光,文芸春秋(2012/09)

この著者の純文学的ミステリはたいてい面白くないが,こちらのバカミスは,面白い.開き直って書かれたようだ.
ただし,カバーイラストとはかけ離れた内容という印象.
図書館で借用した.

Amazon の内容説明 *****
佐藤隆太さん主演でドラマ化もされた話題作桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活シリーズが帰ってきました! 大学教師とは名ばかりの薄給に田舎暮らし。顧問になった文芸部の部員たちにも「クワコー」呼ばわりされてしまうが、下流生活に適応しひらきなおってたくましく生きているクワコー。今回は、文芸部の夏合宿に誘われたのが発端。ところが到着早々、女子部員の水着が盗まれる事件が発生。突き刺さる疑いの視線に、クワコーは必至で潔白を証明しようとする……。夏の期末テストの答案用紙が盗まれたことから始まる、「期末テストの怪」も同時収録。本格的な謎解きと抱腹絶倒のユーモアが両方楽しめる、「一冊で二度美味しい」作品です! *****

著者の大学教師としての体験をそのまま小説にしているのかな,と思わせる部分が多々ある.例えば
- 悪夢の答案用紙紛失 !!
- サークル顧問として以外,学生と付き合うことはない.
- 学生の言うことはよく分からない,しかし,たいてい説明してくれる学生がいる.
- それにしても,学生について行くのは大変だ.

「期末テストの怪」のほうが,大学という舞台を活かしているし,ストーリーも良い.
クワコーがなんでそんなに貧乏なのかよく分からないが,読んだのは「2」だから「1」には説明があるのかもしれない.
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お月見のお菓子カタログより

2013-09-16 08:18:05 | お絵かき


鶴屋吉信 月兎



源吉兆庵 舟月夜


いずれもカタログ写真を見て想像して描いた.

まんじゅうの月兎は,影が失敗.
舟月夜は金太郎飴のように,長い羊羹のどこを切ってもこのパターンが現れる.実物の羊羹はもっと赤みがかっているかなと反省.

CD ケースに内側からアクリル絵具.
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はい チーズ

2013-09-14 07:56:52 | お絵かき


向こう側のは,ブリア サヴァラン ア ラ パパイヤ.ケーキみたいだが,スパークリングワインに合う...と,思うのみ.今のところ,絵に描いた餅ならぬチーズである.

CD ケースに内側からアクリル絵具.
手前のを描いて次に向こうという順番だった.ふたつの間でタッチが変わってしまったのが,良いような,悪いような.
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珈琲屋の人々

2013-09-12 08:13:06 | 読書
池永 陽,双葉文庫 (2012/10).

内容(「BOOK」データベースより)*****
物語は「初恋」で始まり「再恋」で終わる―。東京のちいさな商店街にある喫茶店『珈琲屋』の主人・行介は、あることで人を殺した。当時、行介の恋人だった冬子は別の男性と結婚したが、行介が出所すると冬子は離婚していた。冬子に何があったのか…。商店街に暮らす人々が『珈琲屋』で語った人間ドラマを七編収録。情感溢れる連作短編集。*****

補足すると,「初恋」「再恋」には.行介,冬子の他に,殺した相手の妻子が登場.それ以外の5編では商店街の人たちがメインで,行介はもっぱら人生相談の相談役.
この,主人公の行介 (カッコ良過ぎ) が.ランプの炎で手をあぶるという行為を繰り返すところも,その生き方同様自虐的.
どの短編もハッピーエンドではないが,それなりに含みがある終わり方.
ちょっと人情時代劇を思わせる部分があり,そう思ってみると,果たし合いらしい場面もある.

コーヒーの淹れ方にひとこと.
珈琲屋 (これが喫茶店の名前) では,火傷しそうに熱い珈琲を出すのだが,熱過ぎると雑味が出て美味しくない,というの常識じゃないかな.
カバーイラスト (中川 学) ではサイフォンで淹れているし,炎で掌をあぶるにはサイフォンの道具立てが好都合だが,味にこだわるならドリップじゃない.
そもそも,サイフォンでは熱々のコーヒーはできない.加熱してから供している ?

でも熱いコーヒーを時間をかけてちぴちぴ飲むと,冷めるほどに味が変化するのが楽しめる.
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