Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

蔵王でスキー

2007-01-30 22:39:00 | エトセト等
去年に引き続き,大学時代の先生が誘って下さったので,「なんとかかんとか学会なんとか委員会かんとか幹事会」をさぼって蔵王に行った.夫婦5組で,うちがいちばん年少.スキーは生涯(障害?)スポーツだそうで,スキー場も平日となると年寄りグループばかりが目につく.

宿はル・ベール蔵王.100号2枚を横につないだくらいの大きさの書はじめ,岡本太郎の色紙が多数.正直言って好みではないが,お宝としては合計ウン百万円かもしれない.ここの社長さんのおすがたが
http://www.convention.or.jp/news/1158197061.html
で拝めます.この社長さんが夕食時にいろいろおはなしして下さるのが,山形アクセントで,東京生まれの私にもかかわらず,なんだか懐かしい感じ.食卓につくと料理長署名入りの,お品書きが置いてある.1日目が和食,2日目がフレンチで,量的には,いつもの一週間分を2日で食べたみたい.

社長のご主人はぼくと同年配だが,毎日スキー場をすみからすみまで滑るのが日課とのこと.パトロールの結果はブログ
http://blog.livedoor.jp/kappa17427/archives/51052209.html
に書いておられます.社長ご夫妻のおはなしを聞いていると,ずいぶんえらい人が泊まるホテルらしい.温泉も良い.でも設備は少々古いかな.

レンタル靴は,ギブスで足を固められたみたいで閉口.おなじくレンタルのカービングスキーは,まっすぐ滑ろうとするとヘッドとテールが左右にぶれる感あり.暖冬だが雪はいっぱいありました.ただし,湿り気味.

写真はロープウェー終点の蔵王地蔵尊.18世紀建立.高さ2.34m.雪が無いときは右のようになると言うが,冬にしか来たことがない.じつは今までお立ちになっていると思っていた.ということは,もっと雪が積もっていると思っていたと言うことか.雪に埋もれても賽銭箱だけは掘り出して雪の上に置くのですね.
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100の街でジョギング

2007-01-26 09:31:17 | エトセト等
東京を離れて以来いちどもあったことがない,かってのサークル仲間から,切手をやたらに貼った封筒.なかみは
古賀洋介「走って,見て,ジョギング 100の街」東洋印刷ビジネス 2007/1
だった.お礼状もメールではなく,切手を貼って出した.古賀くんと言うべきか,古賀と呼び捨てにすべきか,古賀氏が無難か,よく分からないが,彼は九州のどこかの大学で細菌かなんかの研究をしていたはず.

この本は1990年代にジョギングをはじめ,仕事で行く先々で走って国内外100の街を達成したという記録.. とはいうものの,ジョギングしたいためにあちこちの学会に出席している雰囲気もなきにしもあらず.海外に行くときは周辺に参加できる大会がないかとネットでチェックする.各都市のジョギング環境の比較の記述はもちろん,むかし住んでいたあたりを走りながら街の変遷を感じたり,土地のひととはなしをしたり.

自分が知っている街はもちろんおもしろい.J子も出たことがある!!つくばマラソンの記述には笑ってしまった.レース前のみっつの儀式はトイレ,ウォームアップ,荷物預けだがそのうちふたつが長蛇の列で三つ目はあきらめざるを得ない...とか,参加者が多すぎて渋滞で走れないので歩道で障害物を避けながら...とか.

わが家でサークルの同窓会誌的なのをみつけた学生が「先生って体育系だったんですか?」と,意外そうな顔をしていた.自分でも意外に思う.でも,古賀が100の街でジョギングというのは,さもありなむである.ご真影も載っていて,悔しいことに学生時代とほとんど変わっていないように見受けられる.

出版社の連絡先は 03-3263-1391 本の定価は1500円.
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自由学園 明日館

2007-01-22 11:01:48 | エトセト等
「みょうにちかん」と読む.フランク・ロイド・ライトの設計.重要文化財.小規模な学校建築で,小教室4,大教室2,ホール,食堂といった規模.池袋駅 (といっても広いが,駅から離れてから迷路のような路地を) 徒歩5分くらい.見学料は400円だが,もう200円出すと喫茶ができる.昼はクッキーつきだが,お酒付き見学が可能な夜もあるということだ.平日の午後で他に出会った見学者はふたり.

ツー・バイ・フォー工法の先駆け.一時は雨天時構内で傘が必要なほど荒廃したが,1999-2001にかけて改修され,よみがえった.現在は市民の教養講座に使われている.

写真のようにごつい幾何学模様,三角の天井,大谷石の使用などが特徴.プレーリー・ハウスという形式だそうだが,広々とした前庭のバックに,ご覧のように現在は高層ビル.下左は食堂で,ここで大正時代に使われた椅子とテーブルが右上の写真.製作時いかに工夫してコストダウンを計ったかが縷々述べられているが,コストダウンがデザインとして活きているところがすばらしい.下左はホールを上からみたところ.ここで喫茶する.

むかしの自由学園の生徒たちの写真の展示が,校風を感じさせる.ライトと一緒のものもある.
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ベーシスト佐藤有介

2007-01-20 14:31:15 | ジャズ
かれは大学に就職して最初に口をきいた学生のうちのひとりだつた.この若々しくかわいい画像は1999年のもの.
ヴァイビスト赤松敏弘さんによる紹介の一部をブログ
http://diary.jp.aol.com/rswbx7nu/
から引用させていただくと,
「大学卒業後暫くの間広島で活躍の後03年に東京へ移りあらゆるジャズバンドで演奏している。しかしHPがないので多くは謎である。オリジナルをたくさん作っているらしい。。ううん、、この情報氾濫の時代に、謎もまた良し。」...

その謎の男がHPを作った.かってのジャズ研の母,Uちゃんに叱られた結果らしい.
http://www.geocities.jp/watasihananasi/
このスケジュールで見ると,ずいぶん稼いでいるじゃないかという印象.ここで調べて仕事のついでに大塚のエスペトブラジルを訪ねた.平日なのにほぼ満席.ブラジル料理のレストランでふだんはサンバなどをやっているらしいが,この日はMacciさん
http://www.k4.dion.ne.jp/~maccijaz/
のボーカルが中心.あとは佐藤有介(b)久保りの(key)佐々木朋之(g)内田修一(ds).彼が東京に出て以来初めて会ったので,まわりに遠慮するのも忘れてしゃべってしまった.

当夜はMacciさんの誕生日にちなんでJazzy Birthday Partyとのことで,ケーキが登場したり.彼女のフランス語の先生(美女!)が登場しての枯葉(Autumn leavesではなく,Les Feuilles mortes)のデュエットがあったりと,趣向が凝らされていた.ボーカルとなると昔の曲が聴けるのも嬉しい.この夜もI can't give you anything but loveとかgoody! goody!とか.でも次はバンドでオリジナルを聴く機会をやりくりしよう.学生のときのオリジナルのように匂う(香る?)のだろうか.誰かいっしょにいきませんか!?
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2007-01-17 13:52:27 | 読書
ルイス・サッカー著,幸田敦子訳「穴―HOLES」講談社文庫 2006/12刊.

全米で350万部を超えたという児童文学のベストセラーで,映画化もされている.過去と現在が交錯する記述といい,主人公の名前といい,全然ミステリーしている.しかしふだんミステリーを読み慣れていないこどもにはどうだろうかと,ちょっと気がかり.ちなみに名前とはスタンリー・イェルナッツ.未読の方は英語で書いて眺めてみて下さい.これと関係するが,主人公の相棒が(おとこの子ふたりの友情も気持ちよかった)はじめは文盲という設定も「うまい!」ということがあとでわかる仕掛け.

最近の児童文学は暗い悲しいものが多い.これもいじめられっ子が主人公で,出だしは暗く悲しかったが,最後は元気が出るハッピーエンド.解説によればここでの登場人物を使った小説が何編か書かれているらしいが,この「穴」ほど良くはないだろうという気がする.
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J子のブログ復活

2007-01-14 19:49:59 | エトセト等
J子のブログ
http://blog.goo.ne.jp/pic3660/
復活です.最新の内容は映画のこと.ぼくは久々に映画をみたせいか,悪くなかった.なんでこんなに音がでかいのか!とは思ったが,しばらくしたら慣れてしまった.でも,のべつ幕なしに大音量はやめて,もっとダイナミックレンジを大きくすればいいのに.
きょうはJ子はお絵かきに,ぼくは田岡隷山さん
http://ww7.enjoy.ne.jp/~milful/index.html
の津軽三味線の音楽会に行きました.

復活はおともだちのブログ
http://kosuzume2.exblog.jp/
を見て発憤したためらしい.
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ぼくのいつか見た部屋

2007-01-12 21:20:57 | 読書
安西 水丸「ぼくのいつか見た部屋」ケイエスエス を図書館で見つけてきた.1998/08刊行とある.この図書館には,やくたいもない赤川次郎の本などがすごくたまっている...と思うのだが,この水丸本なども価値観の違う人からみたら,何で図書館にずっと置いてあるの?という類の本かもしれない.

著者のおとずれた部屋が,みひらき2ページに,上半分がイラスト,下が文章というスタイルで紹介されている.部屋主は多少適齢期を過ぎた独身男女が多く,著者 (イラストレータ) の仕事がらみの知り合いがほとんどで,当然センスがよい.金をかけず,シンプルなことが評価基準.奇抜なアイデアも数々.ブティックの陳列台を収納兼テーブル代わりに使う部屋とか,ちゃぶ台を2段重ねにして飾り棚として使う部屋とか,ロフトの棚にはしごをかけて使う部屋とか,ガラス箱の中を箱庭風にして (ただし恐竜がいたりする) それをテーブルに使う部屋とか.文章もほめるだけでけなすことがないから,安心してなごめる.

著者は「こどものころから部屋を見せてもらうのが大好き」とのことだが,それはぼくもおなじこと.J子も部屋を見るのが好きなので,知らない間にこの本が (たとえばピアノの上に) 移動していたり.

イラスト的にはこの人とか,沢野ひとしとか,へたうま系がぼくの好み.本来は絵がウマイ人がわざと下手に描いているのだろうが,色鉛筆によるまだらな着色など,ウマイものだ.これにくらべると,雑誌のグラビアやテレビの「お宅拝見」の紹介の方が,かえってしらじらしい. 
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ジャズ研新年会

2007-01-09 09:39:21 | ジャズ
1月6日.だれかが飲み食いに移るとだれかが始めるという具合で,6時間ほど音がとぎれることがなかった.お料理をご持参で見物にいらっしゃった大人の方々はあきれ気味.

ただひとりのベーシスト嬢は大阪から.就職後ひさしぶりのプレイにもかかわらず大車輪.指に絆創膏を貼ったり,それがはがれたり.ドラマーふたりのうちひとりは遅刻.そこで,えせベーシスト・えせドラマーをはじめ,えせプレイヤーが多数登場.ごらんの左上の写真のよう,におじいちゃんと孫的デュオピアノなども.写真の大半はみなが仙人さんhttp://plaza.rakuten.co.jp/otahome2nd/ご撮影.ただし肖像権保護のためにフィルタをかけさせていただきました.

年か改まるとすぐ3月.この時期センセイを生業としたころは,卒業生を見送るのが寂しかった.それはいまでもおなじこと. (先生ばかりでなく,バイトを使っている店長さんなども同じ心境らしい).この左下の写真のピアニストふたりも4月にはいなくなってしまう.来年の正月には帰ってきてくれるといいんだけど.

去年の新年会についてもブログに書いたと思ったがみつからない.上記のみなが仙人さんのブログhttp://plaza.rakuten.co.jp/otahome2nd/diary/200601110000/d8c21/を拝見して,これ以上言うことなしと思ったらしい.一昨年については,仙人さんhttp://plaza.rakuten.co.jp/otahome2nd/diary/200601110000/d8c21/のだけでなく,自分のブログもトラックバックしました.
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ジュブナイル・ミステリーズ (一部ネタばれ注意)

2007-01-07 10:45:26 | 読書
主人公たちはみな学校に行っているという,なつかしい世界.あえて小学生・中学生・高校生と分類したが,これは主人公の年齢で分類したにすぎない.

小学生むき
綾辻行人「びっくり館の殺人」講談社 2006/3
---内容(「BOOK」データベースより,他の2点も同じ)三知也が小学校六年生のとき、近所に「びっくり館」と呼ばれる屋敷があった。いろいろなあやしいうわさがささやかれるその屋敷には、白髪の老主人と内気な少年トシオ、それからちょっと風変わりな人形リリカがいた。クリスマスの夜、「びっくり館」に招待された三知也たちは、「リリカの部屋」で発生した奇怪な密室殺人の第一発見者に!あれから十年以上がすぎた今もなお、事件の犯人はつかまっていないというのだが…。---

小学生時代,月刊誌に連載の江戸川乱歩の二十面相(後に四十面相に成長した)に夢中になったのを思い出した.内容が健全でないところはよろしい.ミステリとしては,こども向きならこれでも良いのかもしれないが,「...館」というタイトルに加え,「虚無への供物」が顔を出すあたり,大人のミステリマニアも意識しているので,お粗末と言いたい,ルビ付きで本に風格が出たようだ.加えて,もったいないくらいの装釘挿画.


中学生むき
魚住直子「非・バランス」講談社文庫 2006/5
---ひとつ、クールに生きていく。ふたつ、友だちはつくらない。
そう心に決めていた中学生の私の前に、不思議な一人の女性があらわれた。彼女こそ、理想の大人だと思う私の毎日は少しずつ変わっていくが…。少女と大人―傷つきやすい2つのハートが出会った、ある夏の物語。第36回講談社児童文学新人賞受賞。---

こどもの世界のいじめ問題に対する識者やマスコミの反応はいかがわしい.大人の世界はもっと大変なのにと思ってしまう.この小説での,いじめから次第に回復する少女と,それに反比例して元気がなくなる大人(サラさんという名前が良い)との対比はうなづける.ミステリー的だがミステリーではありません.著者はH大学の卒業生です.


高校生むき
日向まさみち「本格推理委員会」角川文庫 2006/12
---小・中・高校の一貫教育学校・木ノ花学園の音楽室に、死んだはずの女性が現れたとの噂が流れる。探偵の素質を持った少年少女を選抜して結成された“本格的に推理をしてしまう委員会”『本格推理委員会』に、理事長の命令で入ることになった高校生の城崎修は、その怪談話の発生源を探り始めるが、そこには思わぬ真実が待ち受けていた! 第1回ボイルドエッグズ新人賞を受賞した、痛いほどに純粋な次世代青春&ミステリ。---

このジャンルははじめて.コミックを文章で読んでいるような感じに面食らった.武闘派の美少女とかスーパー女教師とか,このジャンルでは必ず登場するらしいが,いかにも嘘くさい設定だ.主人公がまじめに悩むあたり,読んでいて恥ずかしいが,青春しているところがうらやましい.同一人物をふたりに書き分けるというのはよくある手だが,ここに出てくると思わなかった.
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醜い日本の私

2007-01-05 09:41:31 | 読書
中島 義道「醜い日本の私」新潮社 2006/12

-----内容(「BOOK」データベースより)
なぜ日本人は「汚い街」と「地獄のような騒音」に鈍感なのか? 我々は美に敏感な国民である。欧米人に比べても、心使いが細やかで洗練されている。しかし、いや、だからこそ、この国には騒音が怖ろしいほど溢れかえり、都市や田舎の景観は限りなく醜悪なのだ! 「心地よさ」や「気配り」「他人を思いやる心」など、日本人の美徳に潜むグロテスクな感情を暴き、押し付けがましい「優しさ」と戦う反・日本文化論。-----

この要約には注釈が必要だ.「汚い街」とは,ごみだらけという意味ではなく,写真(16トン撮影)のように,地上にはみ出したけばけばしい看板や自動販売機,空を仰げばとぐろを捲く電線という街の光景であり,「地獄のような騒音」は,主として「ああしましょう・こうしましょう・こうするのはやめましょう」という,公共空間での放送を指す.

ただし,平均的日本人にとっては,醜いから不快と言うことにはならない.最後の美・醜・快・不快の論理和・論理積の図はなるほどと思わせる.この写真のような猥雑な風景にある種の心地よさを肌で感じるのが日本人かもしれない.著者自身はこのような風景を不快とするご自分を,迫害されているマイノリティと定義している.記述はヒステリックであり,面白いが閉口でもある.

要約にあるように,この本は「日本文化論」である.日本文化は「ことばを信じない文化」である.交通安全週間と称して,道路に横断幕をわたし,たすきを掛けてティッシュを配ったりする.しかしそんなことで交通事故が減るとは誰ひとり信じてはいないのだ.コンビニゃファーストフード店のアルバイトの客あしらいのロボット的な言動もやり玉に挙げられる.

ただし,著者は怒り狂うのみで,積極的な対策はなにひとつ呈示しない.日本でも無電柱化など細々とではあるが進行している.しかしここでは敢えて無視しているようだ.分析すれど創造せず.哲学者とはそういうものなのだろう.意地悪な見方をすれば「美しい日本」とか喧伝されている時期にこのタイトルの本を出すという商魂 ? はうかがえる.
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