Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

焼きそらまめ

2005-05-28 20:34:14 | エトセト等
大阪の飲み屋で焼きそらまめが美味しかった.そらまめをさやごと焼いたもの.さやを開けるのが熱くて楽しい.塩をふって食べる.

家で作ってみたが,うまくない.たぶん焼きすぎのせい.
大阪のは,さやの内側に白いポリスチレンみたいなのが残っていたが,家ではそれがとけてべちょべちょになってしまった.大阪のはほんのり青臭かったが,家のは香りなし.
最適な加熱時間がこの調理のポイントだなと,飲み屋さんの試行錯誤に思いをはせた.

http://gourmet.yahoo.co.jp/seturl?mid=japanese&small=0101004&id=C000840
にレシピが出ていました.焼く前に一時間くらい塩水につけるべし,あの白いポリスチレンみたいなのもスプーンでこそげて食うべしとのことです.もう一度挑戦しよう.

写真は陶器に焼いたそらまめ.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オペラ座の怪人

2005-05-21 15:18:35 | 読書
映画・ミュージカルの,ガストン・ルルの原作を長島良三訳,角川文庫(1999).ヨーロッパの固有名詞がタイトルに入っていて,学生時代から気になっていた小説は「ノートルダムのせむし男」「法王庁の抜け穴」と,これだったが,やっと一角を崩すことが出来た.百年近く前の小説だけあって,筋の運びがゆったりのんびりしている.地底の迷路など,いくつになっても面白い.ミュージカルはだいぶ筋を変えてあるようだ.訳もいいのだろうが,地の文がどことなくユーモラス.
ルルの「黄色い部屋」もむかしむかし,ポーやドイルやカーやクイーンを読んだころに,あまりおもしろくないと思ったが,これを読んだ後再読してみようかという気になった.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

伊丹十三の本

2005-05-13 18:55:54 | 読書
タイトルが「伊丹十三の本」という本で,「考える人」編集部編,新潮社 (2005/4).腰巻きに伊丹調で「こんな凄い人はサ,もうゼッタイにネ,現れないって思うワケ.ネ?」.親しかった人たちの寄稿・インタビュー,未公開写真,愛用品,装丁・ポスター,行きつけの店,エトセトラに加えてミセスと週刊文春に書いた,単行本未収録エッセイも数編.鉛筆のスケッチはプロみたい,「問いつめられたパパとママの本」にあったヘタウマ調イラストにはデッサンの基礎があったワケ.彼のエッセイはどれも軽くてスマート.この「犬の毛皮」にも,三十分笑い転げるほどではなかったが,じゅうぶん笑った.このようなものを書く人が,なぜ家族を残して自殺しなければならなかったのか,本書はこのミステリを敬して遠ざける方針で編集されたようだ.

連載したものを単行本にするときにきびしく取捨選択したため,今では目に触れることがかなわない文章・イラストがたくさんあるとのこと.伊丹十三全集の刊行を期待したい.

東京にいたときはいろんな人をみかけた.伊丹氏もご家族とご一緒のところをおみかけした.顔も体もおおきな人だった.
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小鳥の歌からヒトの言葉へ

2005-05-09 13:50:03 | 新音律
岡ノ谷 一夫 著「小鳥の歌からヒトの言葉へ 」 岩波 科学ライブラリー(2003) は,ジュウシマツのさえずりに文法をさぐり,人間言語の起源にせまろうというこころみ.このさえずりには文法はあってもコトパはないらしい.岡ノ谷先生のことばを借りれば,「小鳥のうたはさまざまなに変奏するが,変奏によって意味が変わるわけではなく,どのような歌い方をしたところで求愛と縄張り防衛の意味しかない」のだ.もっぱら聴き手に受けようとして,あの手この手をこころみるあたり,ジャズの器楽演奏そのものではないか.

一ヶ月おき程度に記録されたソノグラム(周波数スペクトルの時間変化...ことりの歌の楽譜のようなもの)を見ると,成長するに従って鳴き方が複雑になるばかりか,歌声のスペクトルにも高調波が顕著になるのがわかる.「声が良くなる」のだ.本書はもっぱら言語学からのアプローチだが,音楽学?からのアプローチも望みたい.

しかし脳の一部を損傷する実験はちょっとかわいそう.人間がやられたら? フェッセンデンの宇宙を連想してしまった.

学生さんが描いたらしい,カバーと挿画が楽しい.ところで,岡ノ谷研のホームページが不通なんだけど.
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マッチ箱のラベルの展覧会とリヨン・ペラーシュ

2005-05-05 10:15:36 | お絵かき
岡山県立美術館で「燐票大展覧会-マッチラベルノシンセカイ」を見て,リヨン・ペラーシュで昼食.マッチラベルというと宣伝用のものを思い浮かべるが,お金を出して買うマッチ箱のラベルが主体.コレクターはひげの二刀流の達人.「作家もの」の新作も.虫眼鏡の貸し出しあり.小さいものが美術館の壁面にびっしり(デモナイケレド),一日かかっても全部見られるものではない.
レストランはとおりかかって,イチゴの冷たいスープというのがおいしそうだったので入った.ご夫婦できりもりしているようで,ちょっとドタバタするところがご愛嬌.野菜がとてもおいしい.数十本のトルコ桔梗が花瓶にてんこ盛り.J子説では一本400円はするそうだ.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パーシー・ヒースの死

2005-05-03 10:16:18 | ジャズ
朝刊にパーシー・ヒースの訃報.Modern Jazz Quartetの最後のひとりだった.ブログに彼のことを書いたばかりだったので,いやな感じ.

つくばの市民団体?の音楽会でMJQを呼んだ.ほかの3人はとっつきにくかったが,ヒース氏は向こうから話しかけてきてくれた.大ホールでもアンプを使わないのでびっくりした.その後,MJQを聴いてもベースにばかり耳が行くようになってしまった.

彼の演奏はたくさん残っているが,ぼくが選んだベスト5は

*Quartet is a quartet...のなかのコンコルド,珍しく早く弾いている.
*Last Concertのラウンド・ミッドナイト,ベースだけ聞いてメロディック.同じアルバムのskating in Central Parkのバックもいい.
*Ivory Hunters(ビル・エヴァンスとボブ・ブルックメイヤーのデュオ・ピアノ)のハニーサックルローズ.後年のスコット・ラファロとのエヴァンス・トリオの原型を思わせる瞬間がある.
*Heath Brothers City Hall Concertのウォーターゲイトブルース.この曲の録音は少なくとも4つあるが,これが一番リラックスしている.ベィビー・ベースを弾いている.
*A Love Song(唯一のリーダー作)のジャンゴ.1小節にひとつかふたつしか音がないという,彼にしかできないソロ.
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

reading

/Users/ogataatsushi/Desktop/d291abed711d558e554bf7af66ee57d7.jpg