路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【筆洗】:「残業か? けっこう、けっこう。稼ぐに追いつく貧乏なしって…

2024-02-11 07:27:30 | 【物価の高騰、原油など資源価格の高騰が幅広い品目の値上げ、消費者物価指数】

【筆洗】:「残業か? けっこう、けっこう。稼ぐに追いつく貧乏なしって…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:「残業か? けっこう、けっこう。稼ぐに追いつく貧乏なしって…

  「残業か? けっこう、けっこう。稼ぐに追いつく貧乏なしってね」-。まじめに働いてさえいれば貧乏は追いつけず、暮らしはよくなる。映画「男はつらいよ」の寅さんがこの「稼ぐに追いつく」をよく口にする。寅さんに言われても説得力はないか

 ▼「追いつく」というからには生活を悩ませる「貧乏神」は後ろからやってくるものなのだろう。こんな落語のクスグリがあったのを思い出す。「稼ぐに追いつく貧乏なしだよ」「いや、オレんとこの貧乏神は足が速くってね。先回りして待っていやがる」

 ▼これも足の速い「貧乏神」の話か。2023年の毎月勤労統計調査(速報)によると物価変動を考慮した実質賃金は前年比2・5%減。2年連続のマイナスである

 ▼たとえるならば「物価高」と「賃金」が暮らしというレースで競っている。現金給与総額は1人当たり月平均で1・2%増だから、成績は上がっている。ただ、物価高の勢いの方がそれを上回り、結果、名目賃金は追い抜かれてしまい、暮らしの負担は重くなる

 ▼総務省の調査では1世帯当たりの月額消費支出は2・6%減。「賃上げを追い抜く物価高あり」では財布のひもを固くするしかない

 ▼このレースで、賃金を大声で応援し、景気の好循環をつくりだすのが政府の仕事なのだが、結果が出せない。政権不人気の理由はなにも裏金問題ばかりではあるまい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2024年02月08日  07:06:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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