【水俣病懇談会】:被害者の思いの丈を断ち切ったマイクオフ 「3分は不十分だった」…伊藤環境相が自らの責任認め、被害者側に直接謝罪 意見交換の場再設置を約束
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【水俣病懇談会】:被害者の思いの丈を断ち切ったマイクオフ 「3分は不十分だった」…伊藤環境相が自らの責任認め、被害者側に直接謝罪 意見交換の場再設置を約束
熊本県水俣市で1日に開かれた水俣病の患者・被害者団体と伊藤信太郎環境相との懇談会で被害者側の発言が制止された問題で、伊藤環境相は8日、水俣市に赴き、発言途中にマイクを切られた被害者側に「環境省と環境大臣の責任。心からおわび申し上げる」と謝罪した。改めて双方向で意見交換する場を設けることを約束した。<button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button><button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button>
松崎重光さん(手前左から2人目)に謝罪する伊藤信太郎環境相=8日午後6時15分ごろ、熊本県水俣市の水俣病センター相思社(南日本新聞社)
■ 【写真】山下善寛さん(手前)に謝罪する伊藤信太郎環境相=8日午後5時14分、熊本県水俣市の水俣病情報センター
伊藤環境相は水俣市の水俣病情報センターと水俣病センター相思社を訪問。マイクの音を切られた水俣病被害者・支援者連絡会の山下善寛代表代行(83)と水俣病患者連合の松崎重光副会長(82)らに「(話が遮られる様子に)胸が張り裂ける思いだった。思いを語りきるのに3分は不十分だった」と頭を下げた。
その場で対応を正さなかった点は「声は聞こえていたのでスイッチを切ったと分からなかった」と釈明。被害者団体から切られたのは3人だったと指摘され「報道や部下からの報告で2人と把握した。特定の団体を排除した意図はない」と説明した。山下さんは「もっと声を聞き、現場を見てほしい」。松崎さんは「次の懇談で改善されているのを確認しないと信用できない。期待はしている」と話した。
懇談会で司会を務めた木内哲平特殊疾病対策室長も「不適切な対応で申し訳なかった」と陳謝。被害者側から「マイクを切ることをあらかじめ決めていたこと自体が問題だ」と追及され、「不適切なマニュアルで申し訳ない」と繰り返した。
懇談の場は、慰霊式後に当事者の声を聞く機会として環境省が開催。例年1団体あたりの持ち時間は3分で、各団体には事前に通知していた。超過した際にマイク音を切ることは伝えていなかった。
【関連記事】
元稿:南日本新聞社 朝刊 主要ニュース 社会 【話題・環境省・熊本県水俣市で開かれた伊藤信太郎環境相と水俣病の被害者団体などとの懇談】 2024年05月09日 06:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます