【産経抄】:以前、小欄のまわりにはプロ野球の阪神タイガースファンが多いと書いたが、少数派であるが横浜DeNAベイスターズのファンもいる。
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【産経抄】:以前、小欄のまわりにはプロ野球の阪神タイガースファンが多いと書いたが、少数派であるが横浜DeNAベイスターズのファンもいる。
その横浜の調子がいいというか、驚くことにセ・リーグの首位を走っている。
▼もともと個々の能力が高く、チームバッティングの意識が増し打線のつながりが出たという。米大リーグのサイ・ヤング賞投手だが、トラブルメーカーと懸念されたトレバー・バウアー投手も勝利を飾って戦力に加わり注目される。
▼これ以上書くと、スポーツ担当の同僚から「阪神ファン」ではなかったの?と疑われるのでやめる。だが横浜の活躍はチームプレーや助っ人の活用など、教員にとって学ぶことが多そうだ。などと書くと我田引水にすぎるだろうか。
▼連休前に公表された文部科学省の調査で、教員の残業時間が相変わらず多いと話題になっていた。公立小中学校の教員が対象で、平日1日あたりの勤務時間は6年前の前回調査より減少した。「働き方改革」の効果はみえるようだ。
▼土日いずれかを休養日とする部活動ガイドラインの影響で土日の勤務時間も大幅に減った。コロナ禍で行事の削減が行われた影響もある。一方で残業時間が上限を超えるおそれのある教員は小学校で64%、中学で77%となお高率だ。
▼勤務環境が悪いと喧伝(けんでん)されれば優秀な人材も集まりにくい。1人で抱え込む教員特有の問題も「多忙感」の背景にある。教員同士はもちろん親を含め学校内外の人材が連携する重要性が増している。会議を減らし担任が教室にいる時間を増やすことでいじめ問題が改善したケースを取材したことがある。学校でもコロナ後の生活が本格化する。子供たちが楽しいと思う学校へ、さらなる知恵を絞りたい。
元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【産経抄】 2023年05月08日 05:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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