【政界地獄耳・10.05】:「一本になれば勝つよ。でも時間がない」立憲民主党・小沢一郎の勝算と焦り
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・10.05】:「一本になれば勝つよ。でも時間がない」立憲民主党・小沢一郎の勝算と焦り
★自民党、立憲民主党ともに解散前夜にもかかわらずピリッとしない。自民党は公認問題を蒸し返すことに反対する声が党内に根強くあり、次期衆院選で裏金議員を原則公認する方針という報道が一斉に流れた。これでは「政治とカネ」で岸田政権が倒れ、石破内閣が生まれた意味もなくなる。なるほど誰が首相になろうが、27日投開票の選挙日程は当初から固められていたもので、前首相・岸田文雄や石破が11月10日を投開票日と想定していたものを覆すのは、時間切れによる裏金議員公認という有無を言わさぬ方針があったからだ。時間があれば議論の余地が生まれるため、予算委員会も党首討論もさせず、国民もこの茶番に気づく。短期間で選挙を終わらせることが自民党を勝利に導き、そのためには石破使い捨ても辞さないというわけだ。ただ、そこには賢明な有権者がいることを忘れてはいまいか。この強引さは憲政史に禍根を残すだろう。
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★立憲民主党も同根だ。2日の常任幹事会で総合選挙対策本部(本部長・野田佳彦代表)を立ち上げ、小沢一郎を本部長代行に据えた。随分のんきなものだ。小沢は「時間がない。自民党はそこを狙っているわけだから。将棋の駒を動かすような話ではない。中身の人間、それぞれの考え、状況がある」と焦りを見せる。続けて「こういうポジションは相手が『こいつは何ものなんだ』『信用できるのか』『それだけの権限をもっているのか』、全権を持たないとできない」とした。
★一方で小沢は「(野党候補が)一本になれば勝つよ。自民党過半数割れなんてものじゃなく。勝つよ。でも時間がない」。自民党は時間切れで石破官邸の力をそぎ、立憲は時間切れで選対・小沢の力をそぐ。与野党ともに中途半端な政治を守る側がどうやら政治の中心にいるようだ。有権者は与野党の怪しげな時間切れ論に振り回されることなく、本当の政治の動きを見極める必要がありそうだ。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません4。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2024年10月05日 08:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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