【卓上四季】:春の風と海
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【卓上四季】:春の風と海
春に吹く東寄りの風「東風(こち)」と耳にして頭に浮かぶのは、「東風吹かば」で始まる菅原道真公の歌だろう。凍(い)てを解く風、梅の花を開かせる風は、どこか風雅な響きすら漂う
▼ところが、文芸評論家山本健吉によると、王朝時代の雅語という印象は一面に過ぎない。地方の生活語を中央の貴族らが珍しさから使うようになり、歌言葉として愛好されたのではないかという、残り:415文字 全文:588文字
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元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【卓上四季】 2022年04月25日 05:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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