【産業】:おもちゃ市場が初の1兆円突破 大人や訪日客向けに工夫凝らす、少子化の中で拡大
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【産業】:おもちゃ市場が初の1兆円突破 大人や訪日客向けに工夫凝らす、少子化の中で拡大
おもちゃの国内市場規模が2022年度に1兆円を超えたことが8日、日本玩具協会の調査で分かった。比較可能な01年度以降で初めて。少子化が強い逆風となる中で、ロングセラー商品のラインアップをかつて親しんだ大人向けに広げたり、海外でも人気のアニメ関連のグッズで外国人観光客の需要をつかんだりと、メーカー各社は市場拡大に向け工夫を凝らしてきた。
調査対象のおもちゃはカードゲーム、知育用品、模型、ミニカーなど。テレビゲームは販路が異なるため含まない。これらを希望小売価格で計算した出荷額が22年度は9525億円だった。さらに近年の人気の高まりを受けて別途調査したカプセルトイの610億円を合計すると、1兆円を突破した。
この日開幕した、東京おもちゃショーの会場、東京ビッグサイト(東京都江東区)では大人向けの商品が目を引く。タカラトミーが定番の鉄道玩具「プラレール」で新たに展開する「リアルクラス」シリーズは、模型のように精巧な車両が売りだ。担当者は「窓や空調設備、塗装方法などを工夫してリアルさを追求した」と話す。
東京駅地下のカプセルトイのコーナーでは、海外からの観光客が目立つ。米国人のビリアン・ワイルダーさん(12)は、どのカプセル自販機で遊ぼうかと真剣な顔つき。母親のエリザベスさん(46)は「前回に来日した3年前から夢中なの」と苦笑する。
玩具協会の藤井大祐氏は「訪日客について明確なデータはないが、売り場からは好調だという声が届いている。アニメなどのキャラクターグッズが人気なほか、カプセルトイもお土産として需要がある」と説明した。
■入場料1500円
「東京おもちゃショー」には国内外の156社が約3万5000点を展示する。月面探査機を商品化したおもちゃや、最新技術を駆使した携帯液晶ペットゲーム「たまごっち」の新商品が注目を集めそうだ。たまごっちの最新シリーズ「Tamagotchi Uni」は、世界中の利用者とオンライン通信して自慢のペットをお披露目したり、協力してゲームに挑戦したりできる。一般公開はコロナ感染拡大を受けて19年を最後に取りやめており、4年ぶりに10~11日に再開する。中学生以上の入場料は1500円。
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・企業・産業・おもちゃの国内市場規模が2022年度に1兆円を超えたことが8日、日本玩具協会の調査で判明】 2023年06月09日 07:51:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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