【政界地獄耳・10.09】:非主流派が長く側近もいない首相 党内で誰が信用できるか疑心暗鬼
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・10.09】:非主流派が長く側近もいない首相 党内で誰が信用できるか疑心暗鬼
★首相・石破茂の公認問題で多くのメディアは原則公認し、重複立候補も原則容認する方向を「一転して」世論の風向きが変わり、厳しい基準にしたとの書きっぷりだが、それで石破を「うそつき」と断罪するのは、選挙戦に突入した野党の“攻撃”では認められようが、メディアとしてはいささか乱暴だろう。いわば、党内の石破倒閣クーデター派に準じた報道によりすぎたという自覚はないのだろうか。
★石破の国民人気が高い理由は、自民党にいながら党への批判を遠慮なしにしてきた部分だろう。党総裁になってからここまでを振り返るとブレているのではなく、非主流派が長くて側近もいないため、党人事をしたものの、誰が信用できるかも疑心暗鬼。首尾よく思い通りにいかない歯がゆさだろう。自民党は結党以来、政治とカネの問題を抱えながら、その都度ごまかし、うやむやにして乗り越えてきた。しかし、その手法ももう限界だ。ある自民党議員は「石破が首相になれば、国民の期待に応えてこのくらいやることは想像がついた。だが、いざ選挙を目前にして、うろたえて八つ当たりしているのだ。自民党がこのままでは下野するからと、今までのように野放しにしていても同じことの繰り返しだ。裏金議員を一掃するためには、いや自民党再生のためにはこのくらいやるべきだ」と石破の背中を押す。
★経世会で一緒だった自民党の船田元はブログに「石破カラーを忘れないで」と題してエールを送った。「ペナルティーは候補者にとって、決してマイナスではなく、かえって陣営が引き締まる効果を持つことも判断に加えるべきだ。石破内閣は党内基盤が弱いため、党内圧力に屈する構図になりつつあるが、総理大臣の権限はそんなに弱いものではない。大いにリーダーシップを発揮して、石にかじりつくような努力をして、『石破カラー』を堂々と出すべきである。それがこれまでの世論調査で次の総理として常に1位を維持してきた根幹なのだから」(抜粋)。石破を評価する声は党内にも散見される。それらをまとめて「シン・自民党」をつくれるかの瀬戸際だ。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません4。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2024年10月09日 08:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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