路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【筆洗】:八五郎に鳥のツルの語源を尋ねられたご隠居さん。面白半分にこ…

2023-11-04 07:12:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【筆洗】:八五郎に鳥のツルの語源を尋ねられたご隠居さん。面白半分にこ…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:八五郎に鳥のツルの語源を尋ねられたご隠居さん。面白半分にこ…

 八五郎に鳥のツルの語源を尋ねられたご隠居さん。面白半分にこう教える。「オスのツルがツーッと飛んできて、後からメスがルーッと飛んできてツルだよ」-

 ▼落語の「つる」。ご隠居さんを信じた八五郎、仲間にこれを披露して恥をかく。「茶の湯」「千早ふる」など落語にはこの手の知ったかぶりを笑う筋立てが多い

 ▼この知ったかぶりは笑えまい。話は東京都江東区の木村弥生区長が区長選期間中、動画サイトに自分への投票を呼びかける有料広告を掲載した一件である

 ▼公選法違反容疑で捜査が入り、区長は辞意を表明したが、広告掲載を指南したのが自民党の柿沢未途衆院議員だった。知ったかぶりで違法な広告を区長やその陣営に教えたとすれば、あのご隠居も顔を赤らめる粗忽(そこつ)な指南役だろう

 ▼柿沢さんは「違法とは知らなかった」とおっしゃるが、選挙期間中にこんな広告が許されるのなら、資金力のある候補が有利となり、選挙の公平性が守れないことは考えれば分かることだろう。疑いもせず、信じた区長さんも情けないではないか

 ▼批判を受けて、柿沢さんは法務副大臣をお辞めになった。女性問題をめぐって退いた、前文科政務官に続き、これで9月の内閣改造から2人目の政務三役の辞任となる。「任命責任」という鳥がツーッ、「低支持率」という鳥がルーッと飛んできて、岸田さんの頭の上にとまる。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2023年11月02日  06:58:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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