路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【筆洗】:昔話の桃太郎ではおじいさんは山へしば刈りに、おばあさんは川…

2023-12-21 08:26:30 | 【経済・産業・企業・IT・ベンチャー・起業・インバウンド(訪日外国人客)事業】

【筆洗】:昔話の桃太郎ではおじいさんは山へしば刈りに、おばあさんは川…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:昔話の桃太郎ではおじいさんは山へしば刈りに、おばあさんは川…

 昔話の桃太郎ではおじいさんは山へしば刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行った。古くから洗濯は女性に任された重労働。川や池などで手で洗う時代が長かった

 ▼世界初の電気洗濯機は1908年、米企業が販売した。日本での国産電気洗濯機の登場は30年。芝浦製作所(後の東芝)が米企業から技術を導入し、開発したという

 ▼当時の庶民には高根の花だったらしいが、戦後に洗濯機は普及。家事の中でも特につらい作業の負担を軽減し、女性の社会進出を後押しした(大西正幸著『電気洗濯機100年の歴史』)

 ▼洗濯機、炊飯器、冷蔵庫などの家電でお茶の間に浸透した名門企業だったが、アジア勢に押され、不正会計で評判を落とし、原子力事業で負債を抱えるなどして凋落(ちょうらく)した東芝。東京証券取引所での株取引が終わり昨日、上場廃止となった

 ▼要求の厳しい海外投資ファンドと別れ、国内ファンドを軸とする国内企業連合の下で経営再建に集中するための非上場化。中部電力、オリックスなど約20社が出資したという。洗濯機など白物家電部門は数年前に中国企業に売却している。電気自動車に使われるパワー半導体事業などで稼ぐ気とも伝えられるが、簡単ではなさそうだ

 ▼桃太郎の場合、犬、猿、キジはきび団子で危険な鬼退治に同行してくれた。東芝はこれから、金を出す新たな伴走者の信用を維持できるだろうか。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2023年12月21日  07:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【岸田首相の一日】: 12月2... | トップ | 【社説②】:北の核・ミサイル... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

【経済・産業・企業・IT・ベンチャー・起業・インバウンド(訪日外国人客)事業】」カテゴリの最新記事