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【ニュースの裏側】:「行政文書」流出問題 「内容は捏造」と断じた高市早苗氏の真意は 感じ取った〝悪意〟と信頼する部下たちへの確信

2023-03-30 07:45:50 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【ニュースの裏側】:「行政文書」流出問題 「内容は捏造」と断じた高市早苗氏の真意は 感じ取った〝悪意〟と信頼する部下たちへの確信

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ニュースの裏側】:「行政文書」流出問題 「内容は捏造」と断じた高市早苗氏の真意は 感じ取った〝悪意〟と信頼する部下たちへの確信 

 いつになれば決着がつくのか―。放送法の「政治的公平」の解釈に関する総務省「行政文書」が流出した問題で、一部野党による高市早苗経済安全保障担当大臣への〝攻撃〟が続いている。

高市早苗経済安全保障担当大臣

 78ページの文書は、立憲民主党の小西洋之参院議員が2日、「総務省の元同僚からもらった」として公開した。その後、総務省も内部で作成された覚書やメモなどの「行政文書」だと認めた。

 内容には安倍晋三政権当時の2014~15年、官邸側と総務省が放送法について協議した経緯とされる記述が含まれる。だが、その信頼性には疑義が深まっている。

 総務省は22日、高市氏に関わる記述がある4つの文書について、「内容についての正確性は確認できなかった」とする精査結果を公表した。

 また、流出文書は公文書管理法に基づく「行政文書ファイル管理簿」に記載されていなかった。管理簿は各省が公開し、情報公開請求などで「国民が知る権利」を担保する。つまり、国民の目に触れない状態で不適切管理されていたのだ。

 一部野党は執拗(しつよう)に、高市氏の辞任を求めている。

 一つの理由は、高市氏が、自身が登場する「4文書」を「(内容が)捏造(ねつぞう)だ」と主張しているからだ。高市氏はなぜ、そう断じたのか。

 捏造とは「実際はなかったことを、わざと事実であったかのように仕立てあげること」だ。そうした文書には、往々にして捏造した人物の〝悪意〟が込められる。高市氏は、その思いを感じ取ったのかもしれない。 

 確かに、文書には奇妙な点が散見される。例えば、15年3月9日付の「高市大臣と(安倍)総理の電話会談の結果」というメモは、作成者も配布先も不明で不可解だ。

 高市氏は「(電話を)盗聴でもしていたのか」と疑問を呈したが、彼女の秘密保持は 徹底している。ハッキングによる映像流出を警戒し、日ごろから、自身の携帯やパソコンのカメラにシールを貼るなど情報管理に神経をとがらせているのだ。

 安倍氏との通話を盗聴された恐れがあり、記憶のない会話がメモに残された―。高市氏は驚愕(きょうがく)したはずだ。

 筆者が知る限り、総務相だった当時の高市氏と、秘書官の関係は非常に良好で信頼があった。衆院議員会館の高市事務所には、秘書官たちとの記念写真が大切に飾られている。

一部野党が「捏造でないなら議員や大臣を辞めるのか」と攻め込むと、高市氏は「結構ですよ」と応じた。自身や元秘書官から情報が洩れるはずなどない。高市氏には、部下たちへのそんな確信があったのだろう。

 2月28日に衆院を通過した新年度予算案は、月内の自然成立が確実だ。だが、国内外の情勢が目まぐるしく動くなか、高市氏の追及を漫然と続けるようでは、参院の〝怠慢〟と批判されかねない。

 一部野党は当初、流出文書が「放送法の解釈を事実上変更し番組に圧力をかけた」証拠などと主張した。野党はこれを即刻、立証し、決着をつける責務がある。(政治ジャーナリスト・安積明子)

 元稿:夕刊フジ ZaKzaK 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・連載「ニュースの裏側」・担当:安積明子 政治ジャーナリスト】  2023年03月29日  06:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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