路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【政界地獄耳・08.30】:細川連立政権誕生から30年の裏面史

2023-09-05 07:40:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【政界地獄耳・08.30】:細川連立政権誕生から30年の裏面史

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・08.30】:細川連立政権誕生から30年の裏面史 

 ★日本新党を率いて戦後初の政権交代を実現した細川連立政権。93年、8党派連立政権の誕生から8月で30年という。欧州ではベルリンの壁が崩壊し冷戦の終結が、国内では38年続いた55年体制が崩壊し、国民は世の中が変わる可能性を感じずにはいられなかった。自民党政府でない政治が始まるという期待は政権の能力以上の破壊力を持った。首相・細川護熙のスタイリッシュないでたちや、記者会見でのさわやかさは泥臭さが付きまとった自民党にはないものだった。

 ★宮沢内閣の内閣不信任で行われた93年7月の最後の中選挙区制度での総選挙。自民党は負けたというが、選挙前から1人議席を増やし223議席。非自民・非共産の枠組みの野党は社会党が134議席から70議席に減らしたものの、自民党から飛び出した改革フォーラム21、のちの新生党は36議席から55議席。公明党は45議席から51議席。新党の日本新党は0から35議席に。民社党は13議席から15議席。こちらも自民党から飛び出した新党さきがけが10議席から13議席。社民連が4議席から維持の4議席という結果だ。自民党は負けておらず、社会党が議席を減らし日本新党をはじめ各党が議席を伸ばした結果が細川連立政権ということになる。共産党も1議席減らしている。自民党対中道保守に少数革新系が加わり自民党は下野した。

 ★とはいえ、寄せ集めの8党派の限界は早く、細川、羽田孜と政権を続けたものの崩壊、その後、自民・社会・さきがけの自社さ政権が生まれ、社会党は自壊していく。野党関係者が言う。「社会党が壊滅して連立政権も新進党を経て民主党に収れんされ、今日の原型になるのだが、優秀と言われた社会党の党職員が政界の中でだぶついていく。これを引き取ったために野党はその後、社会党臭が抜けきれず中道保守系が育ちにくくなった。民主党以降の路線闘争も、今の立憲民主党の中途半端さや国民民主党の代表選の争点も、その延長線上にある」。細川政権30年の裏面史だ。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2023年08月30日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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