【政局】:岸田首相が支持率ダダ下がりでも自信の根拠? ささやかれる「9月電撃訪朝」首脳会談計画
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政局】:岸田首相が支持率ダダ下がりでも自信の根拠? ささやかれる「9月電撃訪朝」首脳会談計画
内閣支持率の下落が止まらないが、岸田首相はさほどこたえていないように見える。20日に官邸で面会した遠藤総務会長にも「いずれ上がる」と言って自信をのぞかせたという。
<picture></picture>
政府専用機のシミュレーションも…(岸田首相)/(C)日刊ゲンダイ
「総理の自信はどこから来ているのか。9月に予定されている内閣改造に大した政権浮揚効果はないでしょうから、外交で何か大きなネタを仕込んでいるのではないかという臆測が広がっている。まことしやかに言われているのが日朝首脳会談です」(自民党中堅議員)
24日深夜にも2発ブッ放すなど、北朝鮮は頻繁にミサイルの発射を繰り返しているが、岸田首相はかねて金正恩総書記との首脳会談に意欲を見せてきた。「条件をつけずにいつでも金委員長と直接、向き合う決意がある」と言い、5月末に開かれた拉致問題に関する「国民大集会」では、「首脳会談を早期に実現すべく、私直轄のハイレベルで協議を行っていきたい」と踏み込んだ。
これに素早く反応したのが北朝鮮で、岸田発言の2日後には「関係改善の活路を模索しようとするなら、朝日両国が互いに会えない理由がない」と談話を発信。その後、水面下で首脳会談実現に向けた地ならしが進んでいるという見方は自民党内でも根強い。
「最近になって、北朝鮮側が中国政府に対し、吉林省の延辺大学に在籍する朝鮮族の日本語通訳者の派遣を依頼したようだという未確認情報も入ってきている。北朝鮮には日本語専門家が少ないため、2002年9月の小泉訪朝時にも同大学から通訳者派遣の協力を得ています」(公安関係者)
今月3日、韓国の東亜日報が、複数の消息筋の話として「日本と北朝鮮の実務者が6月にシンガポールなどで複数回にわたり接触した」とスクープ。松野官房長官は「そのような事実はない」と否定しつつ、「具体的な内容は今後の交渉に影響を及ぼす恐れがあるため差し控える」と、交渉の可能性を示唆していた。
■秋の解散・総選挙が視野に
「外務省アジア大洋州局の審議官クラスが、中国の瀋陽やシンガポールで北朝鮮の外交当局者と秘密裏に接触したと聞いている。もちろん米国にも事前に伝えています。実は今月に入り、官邸の指示を内々に受けて防衛省も政府専用機を北朝鮮に飛ばすシミュレーションに着手したという。コロナと制裁で経済的に苦しい北朝鮮としても、日本からカネを引き出したい思惑がある。総理が秋の解散・総選挙を考えているのなら、9月ごろの電撃訪朝が現実味を帯びてきます」(外務省関係者)
だが、拉致問題や北朝鮮との付き合い方はデリケートで複雑だ。岸田首相が安易に支持率アップの道具に利用しようとすれば、北朝鮮に足元を見られかねない。
元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・岸田政権】 2023年07月27日 06:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます