★首相・岸田文雄は戦没者追悼式での式辞660文字のうち9割が一言一句昨年と同じだったと新聞に書かれた。安倍政権の踏襲と少しの岸田テイストを交ぜることで、1歩前進したと考えるのは政治家としてどうだろうか。原稿を用意した首相秘書官たちは昨年の文章を参考にしたとしても「俺は忙しいからコピペでいいや」と思うのなら、首相秘書官としては無能部類だろう。または戦没者なめているのではないか。

 ★すべてを「良い」と言うつもりはない。時代も違う。ただ政治家にこの言葉の力があるかを問いたい。最近では書籍のみならずネットを開いても「田中角栄の名言集」なるものがすぐ見つかる。いくつか紹介したい。「気の利いたことを言うな。そんなものは聞いている者は一発見抜く借り物でない自分言葉全力で話せ。そうすれば初めて聞く耳を持ってくれる」「自分の物差しばかりでものを云っちゃいかんということだ。世の中には人の為に働かないで、文句ばかり言う横着な人間が少なくない。こういうのはダメだ。使いものにならない」「東大を出た頭のいい奴はみんな、あるべき姿を愛そうとするから、現実の人間軽蔑してしまう。それが大衆軽視につながる」「薀蓄(うんちく)をひけらかす事が得意な人がいる。しかし悲しいかな自分の言葉が無い」「議員は1人というものの、この背後には15万5千人の国民大衆があって、議員1人発言は、まさに国民大衆血の叫びなのであります」。

 ★「一番力があるときこそ、一番難しい問題に挑戦するんだ」「一番いいことは、わが国周辺の平和が確かなものになることだ。国防費を増やす心配もなくなる。だから日中国交回復なんだ」「戦争を知っているやつが世の中の中心である限り日本は安全だ。戦争を知らないやつが出てきて、日本の中核になったとき、怖いなあ。しかし勉強してもらえばいいやな」。すべての政治家官僚に送りたい。(K)※敬称略